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2020年 05月 21日
黒川検事長の定年延長問題が、全く予想外、ビックラの結末を迎えることになりそうだ。(@@)
20日、週刊文春オンラインに、東京高検の黒川検事長がコロナ緊急事態宣言中の5月1日と13日に、新聞社の記者たちと「接待賭けマージャン」をしていたという記事が出たのだ。
<天敵のはずの朝日と産経の記者が一緒だったというのが笑える。あとコメントを見ると、産経はこういう時に、潔くない感じ。>
『週刊文春は20日、東京高検の黒川弘務検事長(63)が緊急事態宣言下の今月、賭けマージャンをした疑いがあるとウェブサイトで報じた。
週刊文春の記事によると、黒川氏は1日と13日、東京都内の知人の産経新聞記者宅で、朝日新聞の元検察担当記者を交えた計4人で賭けマージャンをした疑いがあるという。黒川氏が記者のハイヤーで帰宅する様子も報じた。
産経新聞社広報部は「取材に関することは従来からお答えしておりません」とコメント。朝日新聞社は50代男性社員が参加していたとして「極めて不適切な行為でおわびする」との談話を出した。金銭のやりとりの有無は「調査中」としている。(共同通信20年5月20日)』
『産経関係者の証言によれば、黒川氏は昔から、複数のメディアの記者と賭けマージャンに興じており、最近も続けていたという。その際には各社がハイヤーを用意するのが通例だった。(週刊文春 2020年5月28日号)』
もしこれが事実なら、まず犯罪を取り締まる検察官が刑法犯である賭けマージャンをやっていたというだけで、十分にアウトなのだけど。おまけに、コロナ感染拡大で不要不急の外出、三密を避けるべき時期に、室内で密な距離のマージャンをやっていたことも問題視されている。(~_~;)
もともと野党や検察OBなどから、黒川氏は検事長を辞任すべきだという声が出ていたのだけど。この記事を見て、与党からも辞任すべきとの意見が続出。一部報道によれば、黒川氏は21日夕方までに進退を明らかにするという。(-"-)
そして、邪推好きのmew&周辺では、一体、誰がこのネタを文春にリークしたのか、推理ごっこが始まっている。<本人がもう辞めたくなって、自分でリークしたorさせたのでは、なんて説まで出てたりして。^^;>
* * * * *
今はわからないが。その昔、それこそ昭和の時代には、どの世界でも接待マージャン、賭けマージャンは頻繁に行なわれていたものだった。
官僚や警察関係者が記者などとマージャンをして、お互いに交流を深めたり、情報交換したりすることもよくあることだったときく。<実際、複数の当事者に話をきいたことがある。接待マージャンっぽいケースとマジのケースとあったらしい。レートも様々だったようだ。>
たぶん黒川氏も以前から記者たちとマージャンをする機会があったのだろうし。たぶん、周辺の人たちはそのことを知っていたのではないかと察する。また、敢えて言えば、今でも賭けマージャンをしている人たちは、政治家にも検察や警察関係者の中にも少なからずいることだろう。
ただ、こうして週刊誌で報じられて公になれば、賭けマージャンは賭博罪に該当するので、その責任を問われることは言うまでもない。<それが検察官なら尚更に。>
誰かが、黒川氏を辞任させるために、このネタを文春にリークして、記事を書かせた可能性が大きい。(~_~;)
『黒川弘務・東京高検検事長が緊急事態宣言中にマージャンをしていたと週刊文春の電子版が20日に報じたことを受け、与野党からは「事実なら辞任すべきだ」との発言が相次いだ。
政府・与党は18日に高検検事長らの定年延長を可能とする検察庁法改正案の今国会中の採決を断念したばかり。渦中の人物の不祥事発覚について、公明党の石田祝稔政調会長は記者会見で「法と証拠に基づいて適正に職務を遂行する検察中枢の幹部だ。事実なら職務を続けられる話ではない」と述べた。自民党内でも問題視され、閣僚経験者は「もう検事総長にはなれないだろう。国民が外出を控えている時期に自覚がなさ過ぎる」と突き放した。
立憲民主党の安住淳国対委員長は国会内で記者団に「高検検事長という職責を果たすことはこれ以上無理だ。組織のリーダーとして失格。直ちに辞任すべきだ」と批判。賭けマージャンだった疑いも報じられており、安住氏は「賭けマージャンをやるような人の定年を延長したとすれば、『余人を持って代えがたい』というのはどういう理由なのか。任命者の責任を問わなければならない」と述べ、今年1月に黒川氏の定年延長を閣議決定した政府の責任も指摘した。
共産党の小池晃書記局長は「事実なら検事長にとどまることは許されない。法解釈を変えて閣議決定までして定年延長したわけで、安倍政権の責任は二重三重に重大だ」と語った。【浜中慎哉、東久保逸夫】(毎日新聞20年5月20日)』
* * * * *
ちなみに黒川氏に対して「辞職せよ」という声は以前から出ていたのだ。(**)
野党は、安倍内閣が1月31日に、国家公務員法を強引に準用する形で、黒川氏の定年延長を閣議で決定した時から、違法の疑いが強いとして、閣議決定の撤回&黒川氏の辞職を提言していたし。
黒川氏の司法修習同期の若狭勝元東京地検特捜部副部長や検察OBでロッキード事件の時の特捜部長だった堀田力氏も辞職を提言していた。<有料記事なので掲載できないが。『信頼に傷、総長も黒川検事長も「辞職せよ」 堀田力さん』(朝日5.14のタイトル)>
『35期司法修習生として同期だった若狭勝元東京地検特捜部副部長(63)に聞いた。
「同期で一番仲が良く、若いときは家族ぐるみの付き合いだった」という若狭氏は黒川氏を「出世欲のない、性格的にも愛すべき男」と語る。検察官は政治家に頼み事をされると、「できません」と固く断るが、人当たりのいい黒川氏は「分かりました。検討してみます」と答えるという。「35期で検事総長候補に挙がっていたのは林(林真琴名古屋高検検事長)。黒川は入っていなかった」(若狭氏)。黒川氏は官房長、事務次官を7年4カ月も務め、相談役として菅官房長官の高い評価を得た。
「小渕さん(小渕優子元経産相。政治資金規正法違反事件で15年不起訴処分)、甘利さん(甘利明元経済財政担当相。URを巡る現金授受疑惑で16年不起訴処分)の事件で『守護神』と書かれたが、いくら力があっても黒川が処分を変えることは絶対ない。ごまかしの法案を急いでこの時期にやることで、『公正らしさ』が求められる検察に対する信頼が得られなくなるのが一番怖い。黒川は検事総長にならず、自ら辞めるのではないかと思っている」(若狭氏)。
半年間定年が延長された黒川氏の定年日は8月8日。首相官邸は18年7月に検事総長に就任した稲田伸夫氏(63)の任期が2年となるこの夏、交代をもくろむ。渦中の黒川氏はどう決断するのか。【中嶋文明】(日刊スポーツ20年5月20日)』
しかし、黒川氏は自ら辞職しようとはせず。それこそ安倍官邸のやり合った経験のある前川元文科次官は、逆に、黒川氏が何か捕まれて辞められないのではと推理していたほどだ。<それが賭けマージャンってことはないよね。^^;>
『元文部科学省事務次官の前川喜平氏が18日にツイッターに投稿。(略)前川氏は「黒川氏はやはり何かを官邸に握られているのだろう。それが辞められない理由なのではないか?」とツイート。
10日には「黒川氏が普通の常識人なら、これだけ批判を浴びれば自ら身を引くはずだ。辞めるに辞められぬ事情があるのではないか。アベ首相はどうしても彼を検事総長にしたいのだ。彼が政権の傀儡になってくれるからだ。政権を握る者の犯罪はすべて見逃されることになるだろう」とつづった。(デイリースポーツ20年5月16日)』
<黒川氏は、同期の林氏に勝って、検事総長になりたいという気持ちはあったと思うが。強引な手を使ってまで是が非でもとまでは思っていなかったかも知れず。(財務省の佐川元理財局長には、何が何でも感があったように見えたけど。^^;)mew周辺には、「もう嫌気がさして来て、自分でリークしたorさせたのではないか」「敢えて記事を押さえなかったのではないか」と邪推する人もいる。>
* * * * *
法務省や検察サイド(OB含む)の中には、安倍内閣や黒川氏に対してかなり怒っていた人がいたかも知れず。ここがリークした可能性も十分にある。(~_~;)
というのも、安倍内閣&自民党は、とりあえず検察庁法改正案の採決は見送ったものの、問題となっている「内閣による役職定年の延長」の規定は撤廃しないと宣言して、無理を通そうとしているし。
しかも、17日の記事にも書いたように、何と安倍首相は櫻井よしこ氏の番組などの中で、「問題となっている改正案も法務省が出して来たものだ」「検察の人事案をそのまま了承している」と(ウソを?)言って、法務省や検察側に問題を押し付けようとしているからだ。(・o・)
まあ、ここには若干、検察内部の派閥争いも絡んでいると言われるのだが。人事に関して言えば、検察庁側は黒川氏の同期の林真琴氏を東京高検検事長→検事総長にしたいと考えていたのだが、安倍官邸の意向で、黒川氏が東京高検検事長に任命されることに。
そして、今回も稲田検事総長とやり合ってまで&妙な定年延長の閣議決定を行なってまで黒川氏を総長にしようとしていたわけで。力づくで、法務省や検察を支配しようとしていたのである。(-"-)
<あと森法務大臣が、国会で「震災の時に、福島いわき市の検察官が先に逃げた」とか言い出したことにも怒っているかも。^^;>
公明党をはじめ政府与党の中にも「このまま黒川氏が総長になるのはマズイ」と考えていた人はいたと思うし。もしかしたら安倍官邸の中に「この際、マイナス・イメージがついた黒川氏は切った方がいい」と考えた人が出たとしても不思議はない。(~_~;)
黒川氏は今日、辞職を発表する可能性が大きいのだけど。その影響がどう出るのか・・・。
安倍内閣がこれで問題の幕引きして、再び上昇気流に乗ろうとするのか。稲田検事総長がバックアップしていると言われる河井元法相夫妻の事件の捜査の行方なども含めて、気になるところだ。<本当は今日は河井事件について書くつもりだったのだけど。近日中に。>
ただ、たとえ誰のリークによるものであろうと、これで問題を幕引きさせて、安倍官邸のプラス要素にしてはならないと思うし。また検察庁改正案の問題条項を撤廃させることも忘れてはなるまい。<国民の多くが、忘れないようにしなければ!(・・)>
むしろ、この件を機に、もっともっと安倍首相らを追い込んで行ければと思っているmewなのだった。(@_@。
THANKS
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