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5月 21, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<検察庁のナンバー2、東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言中に新聞社の社員らとマージャンをしていた問題で、21日夕方までには進退を決断する可能性が高いことがわかりました。
黒川検事長は、今年1月に定年の延長が閣議決定されましたが、経緯を疑問視する声があがっていました。
今国会での成立が見送られた検察官の定年を延長する検察庁法改正案についても、野党は、黒川検事長の定年延長を後付けで正当化するものと指摘していました>(以上「NNNニュース」より引用)
「東京高等検察庁の黒川弘務検事長が緊急事態宣言中に(朝日、産経)新聞社の社員らと(賭け)マージャンをしていた問題で、21日夕方までには進退を決断する可能性が高い」ことが判ったという。何ということだろうか。
司法に携わる者には一層の自律と見識が求められるのはいうまでもない。武漢肺炎の「緊急事態宣言」下で、しかも自身の処遇を巡り世論が沸騰している検察官の定年延長問題が国会で審議されている最中に報道関係者とマージャンをしていたとは言語道断だ。
かつて小沢一郎氏に関する「陸山会」事件で「農地購入に絡む決済日とその登記日が一月余りズレている」として、東京地検特捜部は碌に立件できない「案件」で捜査を続行するだけでなく、捜査情報が連日のようにダダ漏れしていた。それをマスメディアは「政治とカネ」とプロパガンダを連日のように報じて、小沢一郎氏の政治活動を制限し、政治家の立場を失墜させ、影響力を削いだ。
緊急事態宣言下での記者と高検事長が記者と雀卓を囲むとは、そうした検察とマスメディアとの「腐れ縁」に黒川氏が介在していたのではないか、と窺わせるに十分な「癒着」振りではないか。断じて許し難い。
今年一月に東京高等検察庁検事長の定年が閣議で決定される、という極めて異常な形で決定された時に、黒川氏は「政治と司法の癒着という、悪しき前例を残すのは好ましくない」として自ら職を辞すべきだった。そうすれば愚かな高検事長の定年延期という法案は提出されなかっただろうし、検察官全体の権威失墜をもたらす「騒動」も起きなかっただろう。
もちろん、黒川氏だけを批判するのは妥当でない。むしろ黒川氏に「定年延長」を持ち掛けた安倍官邸の方にこそ問題がある。時の権力者は何を仕出かしても許される、というものではない。戦後営々として築き上げた民主主義のルールを超えてはならない権力者としての「不文律」があるはずだ。閣議決定で「是」とされてきた「不文律」を変更してはならない。もちろん「閣議決定による改憲」などといった行為は断じてすべきではない。それこそ国会の審議と国民投票に委ねるべき問題だ。
権力者としての安倍氏のデタラメが目立つ。それに悪行三昧の官僚たちが悪乗りしている。「公文書」の「隠蔽」や「改竄」など「ヘ」とも思わないワルが官僚として出世しているとは嘆かわしい限りだ。彼らは公文書を改竄したの隠蔽するくらいなら、自ら職を辞すべきではないか。官僚が仕事の証として残す公文書の重みが幼児の落書き程度までに成り果てている。
公務員の定年延長までも道連れにして高検事長の定年延長案を取り下げたことにより、全国の自治労が高検事長の定年延長に反対した野党に自治労から怒りの批判が向けられているという。言語道断だ。自身の得なら他はどうでも良い、というのなら、その程度の公務員か不要だ。国民の下僕たる資格すらない。むしろ公務員の定年を60才に縮める運動を起こしたいくらいだ。自治労は自らの恵まれた地位に対してこくみんぜんたいにたいして感謝の念を持つべきだ。
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