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※2020年5月17日 朝日新聞 朝刊1面 紙面クリック拡大
※2020年5月17日 朝日新聞 朝刊2面 紙面クリック拡大
(東京100days 新型コロナウイルスの記録)初のクラスター、発生源未解明 https://t.co/BDxfYvuIcA
— 常見陽平 (@yoheitsunemi) May 16, 2020
プレミアムA「東京100days 新型コロナウイルスの記録」の紙面バージョンがけさの朝刊に掲載されました。
— 前田 直人 (@Nao_Maeda_Asahi) May 16, 2020
1面 屋形船、独り歩きした感染経路 https://t.co/eyLakKmRSh
2面 初のクラスター、発生源未解明 https://t.co/LZP9CLLhwQ
デジタル 東京100days-プレミアムA https://t.co/mcDyKwMf20
(東京100days 新型コロナウイルスの記録)屋形船、独り歩きした感染経路:朝日新聞デジタル https://t.co/RyAdyEuOgx
— 風船ガム大好きっ子 (@MrLovebubblegum) May 17, 2020
(東京100days 新型コロナウイルスの記録)屋形船、独り歩きした感染経路
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14479229.html
2020年5月17日 5時00分 朝日新聞
東京湾に浮かぶ屋形船=2019年4月、長島一浩撮影
■プレミアムA
《人口1400万を抱える巨大都市・東京の、未知のウイルスとの闘い。ごく初期の時点の、感染経路をめぐる東京都の発表が、社会に誤解をもたらした》
2月13日。隅田川やお台場で屋形船を運航する「船清(ふなせい)」(東京都品川区)の女将(おかみ)・伊東陽子さん(67)に区の保健所から電話が入った。
1カ月前の1月18日に屋形船で開かれた新年会に出席したタクシー運転手の男性の新型コロナウイルス感染が判明したとの内容だった。従業員の検査が必要になった。
伊東さんの脳裏に、冷たい雨が降り続く1月18日夜の光景がよみがえった。
定員120人の大型船。畳敷きの船内で開かれていたのは、タクシー組合支部による新年会だった。長さ2メートルの机に掘りごたつの席が、2列に並ぶ。従業員が揚げたての天ぷらを運ぶ中、組合員ら約70人が食事やカラオケを楽しんでいた。
五輪を控えて、インバウンド景気に沸く東京。タクシー運転手は外国からの旅行客を乗せる機会も多い。この日も、「『これから羽田空港に迎えに行くから』と、アルコールを控えている方が数人いた」と、接客を担当していた従業員は記憶している。
気象庁によると、この日の東京の最低気温は1・5度。窓を閉めていたが、複数ある換気扇は動いていた。乗客がたばこを吸うためデッキへの出入りも多かった。机一つに6人か7人。「決して密接するような状態ではなかった」と伊東さんは振り返る。
2月14日夕方、改めて保健所から入った連絡に、伊東さんは驚いた。
検査を受けた70代の男性従業員の陽性が判明したという。男性従業員は新年会の直後から体調を崩し、1月27日には肺炎と診断されて、ずっと入院していた。
東京都の担当者は発表のなかで「感染の屋形船従事者は、中国からの旅行者との接触歴がある」と説明していた。
確かに、新年会の3日前の1月15日に70人ほどの中国人ツアー客が乗船し、この従業員が対応していた。ただ伊東さんは、男性従業員から「肺炎」と聞かされた1月下旬に、「万が一、中国のツアー客に新型コロナの感染者がいたら、従業員も感染しているかもしれない」と考え、ツアー会社に連絡していた。
回答は、武漢出身とみられる客は5人いたが、5人も含めてツアー客全員について感染者は確認されていない、というものだった。
男性従業員にも、病院でよく調べてもらうよう、電話口で念押ししていた。
それなのに――。都の発表は、「中国人客→屋形船の従業員→タクシー運転手」という感染ルートの可能性を示唆する内容だった。
そのイメージが、独り歩きしていく。
◇
日本の新型コロナ感染確認者の約3割を占め、緊急事態宣言が続く首都・東京。初の感染者が確認された1月からの100日を追った。
よりすぐりのニュースやルポルタージュを、紙面とデジタルを駆使して伝える「プレミアムA」。デジタル版では、新型コロナを巡るできごとと東京都内での感染拡大の状況を重ね合わせて振り返ることができます。
(2面に続く)
(東京100days 新型コロナウイルスの記録)初のクラスター、発生源未解明
https://digital.asahi.com/articles/DA3S14479203.html
2020年5月17日 5時00分 朝日新聞
新型コロナウイルス感染者、東京都の増加数
(1面から続く)
■プレミアムA
「都の勇み足、屋形船が象徴に」
運転手の感染が判明した後、屋形船での新年会の参加者らタクシー組合関係者の感染が次々に判明した。
船清の従業員も全員検査を受けた。陽性は、新年会の船に従事していた2人。2月14日に感染が分かった70代男性と、40代男性だ。
70代男性は、1月の入院時点では検査を受けていなかった。国立感染症研究所は当時、新型コロナウイルスを疑う条件として「中国・武漢への渡航歴」か「渡航歴と症状がある人との接触歴」を挙げていた。「国内感染者はほぼおらず、感染拡大はどこかひとごとという意識があった」と東京都の担当者は話す。
取材に応じた40代男性によると、新年会の後、鼻がつんとする痛みと味覚障害が出た。サラダに入ったライムの皮に気づかないほどだった。しかし発熱は1日だけで、37・5度程度だった。当時、味覚障害はコロナの症状と認識されていなかった。「陽性と聞いて何かの間違いかと思った」
この40代男性は、1月15日の中国人ツアー客には対応していなかった。
都福祉保健局の吉田道彦・感染症危機管理担当部長は2月15日、取材に「屋形船がきっかけで感染が拡大した」と語った。一方で、「ただ、今は決して手に負えない状況ではない」と言い、市中感染に対する警戒感はさほど示さなかった。
「都内で初確認されたクラスター(感染者集団)」と名指しされた屋形船業界が受けた影響は甚大だった。
船清では秋までキャンセルが相次ぎ、損失は1億円を超える。「はじめから感染経路不明ではまずい、と都は考えたのではないか。『武漢からの客と接触した従業員のいる屋形船』での発生とした方が、都にとって都合が良かったのでは」。船清の女将(おかみ)・伊東陽子さんはそういぶかる。
当時、調査を担った保健所関係者は「新年会の場所が『屋形船』と発表する必要は、全くなかった」と言う。「都の勇み足のために、屋形船がクラスターの象徴のように扱われ、大変な迷惑をかけてしまった」と悔やむ。
風評被害の訴えを受け、小池百合子知事は3月の都議会で「屋形船が発生源でないことは明白」と発言した。都の担当者はいま、「新年会という環境で感染が広がったことさえ伝わればよかった。結果的に過剰な報道につながる発表になってしまった」と釈明する。
ウイルスがどこから屋形船にもたらされたのか。当時、どれほど市中感染が広がっていたのか。いずれも解明されていない。
緩みと警戒交錯の中、五輪延期
2020年。それは、東京都にとって輝かしい1年になるはずだった。
1月24日、東京都は一般会計が7兆3540億円に上る新年度予算案を発表した。五輪開幕日の7月24日まで、ちょうど半年。「東京2020大会を確実に成功させる予算。大会後の東京がいかに輝き続けられるか」。記者会見で小池氏はそう強調した。この日、東京を旅行で訪れた武漢在住の男性の新型コロナ感染が判明。都内で初めて確認された感染者だった。
訪日した人以外で、都内で初めての感染者が判明したのは2月13日。それが、屋形船の新年会に出席していたタクシー運転手の70代男性だった。
直後の17日には、東京マラソンの一般ランナー枠の取りやめが発表された。それでも、男子の東京五輪の代表選考を兼ねるエリート枠は実施された。3月1日、大迫傑選手が日本記録を更新して日本人最上位となったゴール近くで、小池氏は自ら五輪に触れた。「今年は五輪・パラリンピックイヤー。一歩ずつ進めていきたい」
都内で桜が満開になったのは3月下旬の3連休だ。直前に安倍晋三首相が全国一律休校の見直しを表明したこともあり、公園はマスク姿の人々でにぎわった。小池氏は「いつものお花見は今年はお控えいただきたい」と述べ、都立公園で宴会をしないよう都民に呼びかけていたが、花見自体の自粛は求めなかった。
3連休中日の21日、国の専門家会議に参加する専門家は、今後の試算を都幹部らに示していた。いまの対策を続けた場合、今後19日間で感染者が計530人増えるという内容だった。
「こんなものなの、とみんな思った。ちょっと安心しちゃった。思ったより少ない」。当時、試算を見た都関係者はそう感じた。ただこの時、4月上旬ごろまでに海外からの帰国者からクラスターが発生し、感染急増につながるという懸念も指摘されていた。
東京都医師会の尾崎治夫会長のフェイスブックにはこの頃、欧米の知人から「日本は何をやっているんだ」といったメッセージが連日届いていたという。「何でこんなにぬるいんだ。ロックダウン(都市の封鎖)に近いことをやらないと大変なことになる、と警告された」と振り返る。
懸念は現実になった。
小池氏が緊急会見に臨んだのは、3連休が明け、五輪延期が決定した翌日の3月25日。都内の感染確認者が41人に跳ね上がった。
「オーバーシュート(患者の爆発的急増)を防ぐためには、都民の皆さまのご協力が何よりも重要」「何もしないでこのままの推移が続けばロックダウンを招く」
あえぐ経済、揺らぐ聖火
都内で最初の感染者が確認されてから100日を超え、コロナ禍による景気悪化は今、小池氏の足元でも目に見える形で広がる。
5月9日午後、新宿・都庁舎前の歩道には、長い行列ができていた。民間の支援団体による食料配布と相談を待つ人たちだ。
「ネットカフェが閉まり、今夜寝る場所がない」「日雇いの仕事がなくなり、所持金も底をついた」
都は新型コロナの緊急対策費として8千億円超を見積もる。感染拡大が続けば、さらなる対策費も発生しかねない。一方で、五輪延期に伴う数千億円ともされる費用の大半を負わされることは必至だ。都庁内では「明日の生活に困っている人たちが多い中、五輪延期のために多額の税金を使うと言えるのか」という声が聞こえるようになってきた。
新型コロナとの闘いの先に、五輪・パラリンピックを迎えることはできるのか。1年後の聖火が揺らぎ始めている。
◇この企画は、岡戸佑樹、軽部理人、長野佑介、荒ちひろ、荻原千明が担当しました。
プレミアムA「東京100days 新型コロナウイルスの記録」の紙面バージョンがけさの朝刊に掲載されました。
— 前田 直人 (@Nao_Maeda_Asahi) May 16, 2020
1面 屋形船、独り歩きした感染経路 https://t.co/3pVbhehxg1
2面 初のクラスター、発生源未解明 https://t.co/k9ELyPhkRS
デジタル 東京100days-プレミアムA https://t.co/mcDyKwMf20 pic.twitter.com/TqU1e8mmxe
コロナ禍初期のクラスター対策で、屋形船が分かりやすい槍玉にあげられたのでは、という特集。なかなか読ませるものがある
— 坂上泉@第2作準備中 (@calpistime) May 17, 2020
(東京100days 新型コロナウイルスの記録)屋形船、独り歩きした感染経路https://t.co/qaS1M2VYlU
東京100days
— houzou1947 (@houzou1947) May 16, 2020
新型コロナウイルスの記録
独り歩きした感染経路
武漢出身とみられる客は5人いたが5人も含めてツアー客全員について感染者は確認されていない…それなのに都の発表は「中国人客→屋形船の従業員→タクシー運転手」という感染ルートの可能性を示唆する内容だった https://t.co/9RD1LXaUIY
屋形船の新年会で感染が広がったのは厳然たる事実。感染源未解明なのは武漢を含む中国人客70名を検査できなかったため。屋形船と最初に報道したのは都ではなくマスコミ。記者は事実と向き合うべきだ。:朝日新聞デジタル https://t.co/AAhVk8QUsN
— mm (@mizunamim) May 17, 2020
コロナ第一派は収束しつつあるが、日本社会に根付いた感染者への差別偏見は第二派抑制を非常に困難にするであろう。醜悪な差別偏見を目の当たりにした人々は検査を受けることを極力避け始めるからだ。差別偏見は感染拡大防止の最大の障壁である。この代償はかなり大きい。https://t.co/osNDXErSIi
— 鮫島浩 (@SamejimaH) May 16, 2020
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