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5月 17, 2020 日々雑感(My impressions daily)
<新型コロナウイルスの感染拡大防止策として政府が妊婦向けに配る布マスクに不良品が見つかった問題で、厚生労働省は16日までに、約8億円かかるとしていた妊婦向け布マスクの検品費用は800万円未満だったと説明を修正した。
厚労省の担当局長は14日の参院厚労委員会で、妊婦向け布マスクの検品費を問われ、国が委託した業者が約550人態勢で検品しており約8億円の費用がかかると答弁した。 だが加藤勝信厚労相は翌15日の参院本会議で、約8億円は全戸や介護施設など向けも含めた契約額とした上で「妊婦向けマスクに要する費用は1%にも満たないと考えている」と説明した>(以上「共同通信」より引用)
政府の「見積」がいかに杜撰か、呆れてモノが言えない。アホノマスクでは調達と支給予算総額が466億円と見積もられていたが、実際はその半分のも満たない金額ですべてが賄えるという。
そして今度は妊婦向けに支給したマスクに不良品が混じっていたため検品する費用が必要だとして、その見積もりが8億円という事だった。この見積もること事態に疑義があ。
なぜなら政府の不手際でマスクに不良品が出たわけではない。民間での取引なら、納入した製品に不良品があれば納入業者の責任で検査のやり直しをするのが「常識」だ。
しかし一つあたり高額な報酬を支払って調達した製品に不良品があった場合、政府は納入業者に引き取らせて検査を厳格に実施するように要求するのではなく、自分たちが自分たちの費用負担で検査を実施するという。
しかも検査費用として見積もった予算は8億円だったが、実際に要した費用はその1/100の800万円だったという。民間企業なら担当者は懲罰ものだが、アホノマスク購入に携わった公務員が罰せられたとの報道は皆無だ。
もちろん安倍官邸も一切何も責任を取らない。こんな出鱈目が日常的に罷り通る政府とは一体何だろうか。これこそ憲法も法律さえも「閣議決定」で何とでもなる、公文書を隠蔽しようと改竄しようと平気だ。そして国会答弁でシャーシャーと大嘘を吐いても平気の平左という腐り切った政権ならではの「アベ常識」なのだろう。
全国ネットワークを利用した総理記者会見で、会場に居並ぶ記者諸氏は木偶の棒状態だ。記者から国民を代表したマトモな質問一つ出ない、アベ・チャンネルと化したテレビ番組に成り果てた官邸記者会見は政府広報そのものだ。そうした「翼賛体制」の結実がアホノマスク騒動だ。監視し批判する者の眼力が衰えれば、時の政権は果てしなく腐敗する。その良い証拠が日本には充満している。
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