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2020年 05月 04日
【1日に船橋の佐藤賢二調教師(69)が急に倒れて他界されたというニュースを見て驚いた。本当に残念。トーシンブリザードの引退式の時に、じっと同馬with石崎父を見ていた渋い横顔のアップが頭に焼き付いています。<でも、引退の時は、優しい顔もしてたかな。>ご冥福をお祈りいたします。
実は、今日から船橋開催。5日はJRA馬参戦のGIかしわ記念もある。競馬ファンの方々は、どうかふるってご参加ください。<その方が佐藤賢二師も喜ぶと思うしね。>他にもあちこちで地方競馬が開催中です。(・・)】
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さて、昨日3日、各政党が憲法記念日のコメントを出していたのだが・・・。(後掲)
案の定、わざわざコロナ禍の話を持ち出して、憲法改正による緊急事態条項設置に関して積極的な立場を示したのは、自民党と改憲「よ」党の維新。
それに対して、公明党は、コロナ対策で「改憲による緊急事態条項の創設は必要ない」「個別の法則の中で議論を進めるべき」という考えを示していたのが印象的だった。(・・)
『公明党「日本は現在、コロナ禍に対して全国に緊急事態宣言を発出し、移動や営業の自粛を国民に要請している。こうした私権の制限は憲法13条などからも必要最小限で合理的な範囲内で是認されると考える。憲法改正によって緊急事態条項を創設しなければならないという意見もあるが、個別の法制の中で議論を進めるべきだ」
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3日には、櫻井氏よしこ氏ら代表を務める超保守系の「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の「公開憲法フォーラム」が改憲集会を開催し、you tube で中継した。
安倍首相はこのフォーラムに自民党総裁としてビデオメッセージを送った。
安倍首相は、早速、「例えば、今般の新型コロナウイルスという未知の敵との戦いにおいて」とコロナ対策を例に挙げ、直接、名前はあげなかったが「緊急事態条項の」必要性をにおわせた。
さらに自衛隊がコロナ対策でも活動していることに「私は自衛隊の最高指揮官として、彼らのプロフェッショナリズムに常に胸を打たれています」と述べ<この言い方がね〜>、9条改正の話へGO。
「2月には、私は護衛艦『たかなみ』に乗艦し、中東の地に向かう隊員たちを直接激励する機会を得ました。使命感に燃え、整然と乗り込む隊員の姿を目の当たりにし、大変誇らしく思いました。他方で、極めて残念だったことは、隊員のご家族が見守る一角に、『憲法違反』とのプラカードが掲げられていたことです。隊員の子供たちも、もしかしたら、それを目にしたかもしれない。どう思っただろうか。そう思うと言葉もありません」
「創設以来、何十年にもわたり続く、『自衛隊は違憲』というおかしな議論に終止符を打つためにも、自衛隊の存在を憲法上、明確に位置付けることが必要です。全国25万の自衛隊員諸官が強い誇りを持って、任務を全うできるよう、憲法にしっかりと私たちの『自衛隊』を明記しようではありませんか」
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これね!何か最近、安倍首相が、「たかなみ」出港の際の話を出すのを何回か見たのだけど・・・。
私がニュース映像を見た限りでは、この時に反対派が「憲法違反だ」とアピールしていたのは、「自衛隊の存在」ではなくて、自衛隊の中東派遣に対してだったのである。
そしておそらく安倍陣営もそのことはわかったのではないかと思うのだけど。<ただ、ものごとをとらえる感覚が全く違う人たちだからな〜。>
でも、安倍首相は、これを「自衛隊は違憲」「ご家族がどう思ったか」という話に結び付けて、9条を改正して「自衛隊明記」を訴えてしまうことがあるわけで。ずっこい方法を使うな〜とあきれてしまう。(-"-)
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「3年前のこの『憲法フォーラム』でのビデオメッセージにおいて、私は、『2020年を新しい憲法が施行される年にしたい』と申し上げましたが、残念ながら、いまだその実現にはいたっておりません。他方、この間、先の参議院選挙において、われわれ自民党は、国民の皆さまから『憲法改正の議論を前に進めよ』との力強い支持をいただき、また、各種の世論調査においても、『議論を行うべき』という回答が多数を占めてきております。憲法改正への挑戦は決してたやすい道ではありませんが、必ずや皆さんとともになし遂げていく。その決意に揺らぎは全くありません」(以上、産経5.3より)
これがしめくくりの言葉なのだけど。先の参院選で国民が重視していた争点は、社会・経済政策であって。憲法は5番目にもはいっていない調査もあったし。実際、安倍首相自身も含めて、選挙活動で憲法改正のことを前面に出してアピールしていた自民党の議員、候補者はそうはいなかったように思う。
でも、選挙で勝ってしまえば、「国民の皆さまから『憲法改正の議論を前に進めよ』との力強い支持をいただいた」と言えてしまうわけで。
どうか今後の選挙では、そのことも注意して投票してくれる人が増えるといいと思う。(・・)
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ちなみに、櫻井よしこ氏のスピーチも興味深いものがあった。
『「(新型コロナウイルスの感染拡大を受け、緊急事態宣言が発令されても)首相にも知事にも命令する権限はない。これは憲法の精神に由来する。戦後つくられた現行憲法を見ると、政府は何もしなくていい。むしろ、しない方がいい。なぜなら日本国政府は邪悪な存在だから。国民がいつも監視して権限を使わせないようにしなければ、いつの日かまた悪いことする。だから政府は縛りあげておいて、国民がいつも監視するんだという精神によって成り立っている」
「例えば、憲法前文を見てみよう。『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』。このように書いている。国際社会は平和を愛する人々、平和を愛する国々、信義に厚い国々よって成り立っているから、この世界を信じて私たちは自分たちの安全と命を預けましょう、と言っている」
「それを具体的に条文にしたのが憲法9条第2項だ。『陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』。このように書いている。わが国は国際社会を信頼して、そして軍隊を持たず、たとえ国民がどんな危機に陥っても国の交戦権、つまり国家が国民のために戦う権利を認めないとなっている。こんな国、ほかにどこにあるのか。地球上には約200の国と地域があるが、このようなことを憲法で定めている国は間違いなく日本だけだ」
まあ、見事に日本の現憲法の大事な点(立憲主義)をわかりやすく説明して下っていて。ここまでであれば、立民党の会合に講師としてお呼びしてもいいような感じだ。(~_~;)
<N国の立花党首は3日NHKに出演。開口一番「NHKをぶっ壊〜す」とやったそうだが。そこで語ったという憲法論も、その部分だけは素晴らしかった。『憲法に関しては「上級国民の暴走を縛り付けるルールであり、かつ、主権者である国民の皆様の権利をお守りするルール」と指摘。「我々上級国民には憲法に縛られながら国家運営する義務があるが、多くの上級国民は憲法を無視して、国家運営をしている」とした。(デイリーS5.3)』
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ただ、安倍首相や櫻井氏らの超保守的改憲派は、このあとが違って来てしまうのだ。彼らにとっては「国家、先にありき」なのである。(**)
<もう少し言えば、天皇を国体(国の中心)として長く続いている大和の国家ね>
「私たちの戦後の歴史の中で、国家というものは悪である、国家は縛りつけなくてはならないという精神で憲法ができてしまった。日本国憲法は国家なき憲法。こんなことで国難を克服することができるのか。皆さんの命、家族の命、本当に大事な人たちの命を守ることができるのか。国家を守ることができるのか。考えてみたら明らかだ。できるはずがない」
自粛を守らない人を規制するのに「国家に権力がない。国家に権力がないのは国家を信頼していない。それが憲法の基本精神で、だから国家なき憲法なのだ」
で、どんどん「人間の自由と民主主義を大事に思う国々は、私たちが大切だと思う価値観を守るために強くならなければいけない。異なる価値観の中国が本当に席巻しようとするその野望の前で、雄々しく立ち上がって私たちの価値観を守りたいという構えをつくらないといけない」という方向に話が言ってしまって・・・。
「国家の土台である憲法を一日も早く改正しないと手遅れになる」「極めて近い将来、安倍晋三政権の下で憲法改正をやり遂げるということをここでもう一回誓いましょう。私もその先頭に立つ」となるのである。(以上、産経5.3より)
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最後に、各党の談話を・・・。
『3日の憲法記念日にあたり、各党が発表した談話などの要旨は以下の通り。
自民党「国難に直面した際の国民の命と暮らしを守るための国家の在り方について、日頃から、各党が胸襟を開いて真摯(しんし)な議論を行うことが立法府の責務であり、そのためにも、衆参両院の憲法審査会のもとで、憲法に関わる重要論点の議論を深めていくことが求められている。自主憲法の制定に向けて、国民とともに議論を進めていく」
公明党「日本は現在、コロナ禍に対して全国に緊急事態宣言を発出し、移動や営業の自粛を国民に要請している。こうした私権の制限は憲法13条などからも必要最小限で合理的な範囲内で是認されると考える。憲法改正によって緊急事態条項を創設しなければならないという意見もあるが、個別の法制の中で議論を進めるべきだ」
立憲民主党・枝野幸男代表「新型コロナウイルス感染症の蔓延(まんえん)で、私たちは現行憲法下で最大の危機に直面している。緊急時だからこそ、立憲主義をゆるがせることなく、『基本的人権』を確保しつつ感染拡大防止という『公共の福祉』を実現し、自由で安心できる日常生活を取り戻すため全力で努力していく」
国民民主党・玉木雄一郎代表「今般の世界的な新型コロナウイルス感染拡大は私たちに新しい価値観や社会像の構築を迫っている。グローバリズムや都市一極集中にも正面から疑問が投げかけられている。ポスト・コロナ、ビヨンド・コロナの社会像をどう形づくるかという観点からの憲法論も必要になってくる」
共産党・小池晃書記局長「安倍晋三首相が、国民には『団結』を説きながら、国民多数が反対している改憲問題を、この時期に持ち出すのは自己矛盾であり、究極の『火事場泥棒』とも言うべき暴挙だ」
日本維新の会・松井一郎代表「感染拡大の連鎖を早期に断ち切り、パンデミックを終息させるには、強制力が伴わない行政の要請だけでは困難な側面がある。現実に憲法に有事の際の政府権限を定める緊急事態条項を創設する議論が必要だ」
社民党「安倍政権は、不急の『憲法改正』を進めようとしている。コロナ危機に便乗し、自民党改憲4項目の一つである『緊急事態条項』を持ち出して、改憲論議を進めるなど到底認めることはできない」(産経新聞20年5月3日)』
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昨日も書いたように、このコロナ禍の中、さすがの安倍首相&改憲仲間たちもあまり強引に憲法改正の動きを進めるのは難しいと思うし。何より国民が、その気にならないと思うのだけど。
ただ、憲法改正の問題を通じて、憲法に関する知識を得たり、憲法について考えたりすることはめっちゃ大事なことだと思うし。
当ブログでも、機会あるごとに取り上げて行きたいと思っているmewなのだった。(+_+)
THANKS
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