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錯乱と迷走 むかし陸軍いま安倍晋三という悪夢と悲劇 <下>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/269810
2020/03/02 日刊ゲンダイ
武漢市の検査機関(C)新華社/共同通信イメージズ
陰性から陽性が激増、PCR検査があてにならない大誤算 |
陰性、陽性を判定するPCR検査は国立感染症研究所などが中心のため、1日に900件程度しか実施できない状態が続いている。こうした事態に医療従事者から「国は陽性者の数を増やしたくないのだろう」「感染研など厚労省側が“ピンハネ利権”を維持しようとしているようだ」との批判が出ていた。
先月28日、厚労省はやっと重い腰を上げてPCR検査に保険を適用する方針を示した。遅きに失したといいたくなる。
「厚労省の内部などで反対の声もあったでしょう。国民が保険を使って民間の病院で検査を受け始めたら財政が破綻するという理由です」(左門新氏=前出)
安倍は会見で「2、3時間を要しているウイルス検査の作業を15分程度に短縮できる簡易検査機器の開発を進めている。3月中の利用開始を目指す」と自慢げに語った。
だが、PCR検査を受けて陰性と判定されながら、実は陽性だったという笑えない事例が多数報告されている。なぜなのか。
医学博士の米山公啓氏によると、喉の検体を調べて陰性でも実は肺の奥にウイルスが潜んでいて増殖するケースがあるからだ。最初のころは現場の医師たちもそれに気づかず、検査結果の間違いが3〜4割に達したという。
「安倍首相の言うように今月中旬までに簡易検査のシステムはできるでしょう。ただしPCR検査と同様に3〜4割が誤判定ということも考えられます。本当は新しい検査と特効薬の開発をセットで進めなければ意味がない。たしかに国はアビガンなどの実験を進めていますが、安倍首相が簡易検査を誇示したのは国民世論を抑えるための政治トークのような気がします」(米山公啓氏)
簡易検査の精度をしっかり見届けたい。
国民はパニック(C)日刊ゲンダイ
情報隠蔽、嘘つき内閣で進行する感染症ファシズムの震撼 |
感染者が突出して多いことから先月28日に「緊急事態宣言」を出した北海道。鈴木直道知事が「週末は外出を控えて」「道民一丸となって」などと呼びかけたが、安倍の翌29日の会見内容を先取りした形に「国との連携があった」(自民党関係者)との見方が出ている。安倍の休校要請は同27日。翌日に北海道が“制限令”を出したことで、唐突感が薄められたというのだ。同29日に鈴木知事が上京し、官邸で安倍と会談したのもその流れなのだろう。
これ以上の感染拡大を防ぐためには、ある程度の制限も必要なのは分かる。だが、安倍の会見は国民の不安を和らげるどころかむしろ加速させた。1日、スーパーはトイレットペーパーだけでなく、パスタやパック野菜まで品薄だった。全国一斉の緊急事態がいつ発令されるのか。備蓄を急げ。そんなパニックが広がっている。
要は安倍の口先スピーチでは、国民を安心させることはできないのだ。モリカケや桜疑惑、黒川検事長の定年延長問題が象徴するように、平気で嘘をつき、情報を隠蔽する。ヒラメ官僚は安倍に忖度して公文書の改ざんにまで手を染め、法律もねじ曲げる。世論調査では、桜疑惑の安倍の説明に「納得できない」が依然7割以上。政権がやっていること全てが信用ならないから、安倍が呼びかけても国民には響かない。
「国民の目には『後手後手対応で初動を誤った安倍首相は、焦って無謀な賭けに出た』と映っていますよ。悪あがきの末期症状です。嘘で固めた政権が偉そうなことを言っても通用しません。『晋三よ、もうみっともないことはやめて引っ込みなさい』。そういう段階に入りました」(政治評論家・森田実氏)
3・11後の菅直人政権時に挙国一致内閣が叫ばれた。今回も「与野党休戦して」という声があるが、ならば安倍退陣が絶対条件である。
習近平国家主席の訪日も延期か(C)新華社/共同通信イメージズ
市場が織り込み始めた習近平訪日延期、五輪中止、安倍退陣、世界恐慌 |
トランプ米大統領が「うまくコントロールできている」と胸を張っていた米国でも新型コロナの感染が広がり、ダウ工業株平均は7営業日連続で下落。先週の下げ幅は3583ドルに達し、リーマン・ショックを超える過去最大を記録した。米市場の値動きが直撃する日経平均も大幅続落。売りが売りを呼んでいる。
経済評論家の斎藤満氏は言う。
「FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が28日に緊急声明で利下げに言及したため、米市場は“パウエル・プット”で下げ幅が縮小しました。マーケットは今月中旬のFOMC(連邦公開市場委員会)で0・5%の利下げを織り込み、反転回復が期待されたのですが、その直後に中国がとんでもない経済統計を発表し、好材料は打ち消された。2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が35・7で、リーマン・ショック直後の38・8を下回り、過去最低となったのです。50を下回れば景気後退のシグナルの上、想定をはるかに超える大ダメージです」
民心掌握に使ってきた経済がガタガタになれば、習近平国家主席も国を留守にできなくなる。いよいよ、国賓来日は延期必至だ。そうでなくても、WHO(世界保健機関)はパンデミックの可能性を警告し、世界規模で大流行する危険度を最高レベルの「非常に高い」に引き上げた。
「リーマン・ショックも世界的危機でしたが、生命が直接脅かされることはなかった。コロナ禍とは衝撃の質が全く異なります。世界は第1次世界大戦中に大流行したスペイン風邪以来の危機に直面している。そうした中、安倍首相は会見で制御できていないことを露呈し、国際社会の信用を失った。プロ野球や大相撲の無観客開催といった動きは五輪中止につながると市場は懸念を強めています。1〜3月期の実質GDPは2四半期連続のマイナスが濃厚ですし、現実におののいたパニック売りが続く可能性が高い」(斎藤満氏=前出)
国民の虎の子を鉄火場にブチ込み、官製市場で株高を演出してきた、株価連動政権も弾切れジ・エンドだ。
■#COVID19 《陽性者の実数を増やしたくない官邸の意向》(https://t.co/Nq19qeQWbH) 【錯乱と迷走 むかし陸軍いま安倍晋三という悪夢と悲劇 <下>】(https://t.co/NdBLSPx9z4)/《陰性、陽性を判定するPCR検査は国立感染症研究所などが中心のため、1日に900件程度しか実施できない状態が…》
— AS (@ActSludge) March 2, 2020
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— KK (@Trapelus) March 2, 2020
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