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子年に聞く 「強者」と「支持者」しか見ていない安倍首相 小池晃・共産党書記局長
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200130/pol/00m/010/003000c
2020年1月31日 政治プレミア 毎日新聞
小池晃氏=須藤孝撮影
桜を見る会の問題ではっきりしたのは、主義主張以前の当たり前の政治の作法が安倍政治では崩れ去っているということだ。
権力の座にいるならば、その権力行使は抑制的でなければならない。自分の支援者や妻の関係者を優遇するようなことは一番避けなければいけない。しかし、「李下(りか)に冠を正さず」という自制が全くない。官僚機構も含めてまわりが全く止めようとせず、迎合し、忖度(そんたく)し、唯々諾々と従っている。
自民党内で長老が苦言を呈したり、若手が反旗を翻したりすることもない。権力者がどんな不正をしてもとがめられることがないのは国家の危機ではないか。
国民を見下している
安倍晋三首相は桜を見る会のような疑惑だけではなく、憲法を含めた政策課題についても質問にまともに答えようとしない。流行語になった「ご飯論法」のようなごまかし、はぐらかししかしない。国民を見下していると言われてもしかたない。
何があっても支持してくれる熱狂的な支持者のことしか見ていないのではないか。桜を見る会は自民党主催でもなんでもないのに「みなさんのおかげで政権に復帰できた」とあいさつをする。世界には自分の支持者しかいないと思っているのか。
秋葉原で演説してヤジを飛ばされると「あんな人たちに負けるわけにはいかない」という。疑問を持ったり、反論したりする有権者は無視する。放っておけばいずれ諦めるだろうとたかをくくっている。
これまでの首相と決定的に違う
国会でやりとりしていても今までの自民党の首相とは決定的に違うと感じる。もちろん自民党と共産党は立場が違う。私が質問して「その通りです」ということもほとんどないだろう。しかし、これまでの首相はそれなりに受け止めて、答えようという努力が感じられた。人間対人間の心の通い合いがあった。
とりわけ、私が最初に国会で質問した首相だった小渕恵三さんにはそうした印象があった。小泉純一郎元首相も、まだ若い政治家だった私とのやりとりを楽しんでいる感じがあった。
しかし、安倍首相とは壁に向かってしゃべっている感じだ。小渕さんとは全く対極にある。
反社を野放し
安倍政治は大企業に減税し、消費増税は2回もやった。そのうえで社会保障も切り捨てるという血も涙もない政治だ。弱者に対する思いが全く感じられない。
だから反社会的勢力など、弱者を食い物にしてきた勢力に対する怒りもないのではないか。怒りがあれば、首相主催の会に呼んでいることがわかったら、なぜそうなったかをただちに調べるはずだ。
普通の企業でこんなことがあれば社長は辞任だ。なぜ首相なら許されるのか。国の土台が崩れている。
菅義偉官房長官は「招待基準を見直す」と言っているが、名簿を廃棄してしまってどうやって見直すのか。反社会的勢力が誰の推薦で、なぜ入ってきたのか分からなければ、見直しようもない。
自分たちに降りかかってきた火の粉を払うことが最優先で、そのためには反社会的勢力を野放しにしていいのか。
名簿廃棄はあまりにもわかりやすい証拠隠滅だ。共産党の宮本徹議員が資料請求して1時間後にシュレッダーにかけたという。共産党が関心を持っている、名簿提出を求められたらまずいということで直ちに証拠隠滅をしたと言われてもしかたない。しかも、国会で質問した時点ではバックアップデータはあったが、公文書ではないので「資料はない」と答えたと強弁する。どう考えても成り立つ理屈ではない。
こんな噴飯物の答弁をしなければならない官僚のみなさんはプライドをズタズタに傷つけられているのではないか。
2020年は暮らしを立て直す年に
貧困と格差が拡大すると同時に、社会の中間層が弱ってきている。経済の基本的な体力がなくなってきている。東京五輪・パラリンピックが終わればさらに落ち込んでいくだろう。ポイント還元などの消費増税対策が切れればさらに厳しくなるからだ。
社会保障についても医療費の窓口負担増やあるいは介護の利用料負担を増やそうという動きが出ている。2020年の年明けから半ば以降に向けて本当に深刻な事態が起こってくる。
国民の暮らしと経済をどうやって立て直していくかが、通常国会の最大のテーマになっていくだろう。
外交でも、米国には日米貿易協定で経済主権を売り渡し、ロシアには「千島は第二次世界大戦でロシアが奪った」という暴論を許している。中国にはただ習近平国家主席に国賓として来日してもらいたいがために香港での人権侵害に対して抗議もしない。
トランプ米大統領にもロシアのプーチン大統領にも習主席にも、3方にペコペコしているばかりだ。20年はこのような内政と外交を正面から変える年にする。
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