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高齢者が眠る様に老衰で亡くなる、というのは肺炎で死ぬ事
2020/4/1
高齢者の肺炎は治療しない・・・なぜ新型コロナだけ別なのか? 新型コロナウイルス
■ 高齢者の肺炎は「安楽な死」と捉える世界 ■
先進国では高齢者が肺炎になっても治療しません。
肺炎は肺炎球菌を始め、インフルエンザ菌(ウイルスでは無いので注意)、黄色ブドウ球菌などの菌や、インフルエンザや風邪ウイルス(コロナウイルス)などによって起こります。
若い方や、健康な方は、肺炎球菌などが体内に入ると、免疫機構がそれを排除するので肺炎にはなりませんが、高齢者など免疫が低下すると、原因菌やウイルスを排除し切れなくなり肺炎が起こります。
日本でも肺炎による死者数が癌に次いで多くなっていますが、これは高齢者の多くが肺炎で亡くなっているからで、高齢者に限れば死因のトップは肺炎です。
健康であれば何ら問題の無い菌やウイルスで肺炎になって亡くなる=寿命
現在、医学界ではこの様に考える様になっており、欧米では高齢者の肺炎の治療は行われなくなりました。何故なら、抗菌剤(抗生物質)で原因菌を排除しても、又直ぐに感染を起こして肺炎になってしまうからです。一方で、抗菌剤による副作用でライフクオリティーが低下するので、この様な治療は「医療虐待」と考えられています。
日本では高齢者に対する肺炎治療が行われていますが、近年、これを考え直す機運が高まっています。肺炎による死亡は、血中酸素濃度の低下を伴い、意識が徐々に混沌として行くので、「安楽な死」です。ですから、無理な治療で苦痛が増えるよりも、これを「天寿」と捉える方向へと変わりつつあります。
■ インフルエンザによる肺炎 ■
インフルエンザ・ウイルスも肺炎の原因となりますが、インフルエンザ自体による肺炎よりも、インフルエンザの感染によって肺の上皮細胞が壊され、そこに肺炎球菌などが感染して起こる二次感染による肺炎が主になります。
インフルエンザも肺炎の直接的原因となりますが、この場合は自己免疫の過剰反応(サイトカインストーム)によって肺の細胞が破壊される間質性肺炎で重症肺炎となります。
■ 新型コロナウイルスによる肺炎 ■
新型コロナウイルスによる肺炎は、間質性肺炎が多い様です。左右の肺が同時に肺炎となり、呼吸困難に陥るケースで重症化します。
一般的には肺炎は片肺だけ発生する場合が多い様なのですが、基礎疾患を持ってい方では両方の肺が同時に肺炎になる事も有、新型コロナウイルスでは、やはりこの様な方が重症化しています。
■ 毒性は低いので若い人では症状すら出ないのに、高齢者で重症化するのは何故? ■
新型コロナウイルスによって欧米では医療崩壊が起きる程、多くの重症患者が発生していますが、その殆どが高齢者です。若い方や子供は症状も出ない場合が多い。これは、このウイルスの毒性が極めて低い事を物語っています。
しかし、毒性が引くても、免疫機能の低下した高齢者にとっては脅威です。今まで感染した事が無いウイルスなので体内に抗体が無く、ウイルスが体内に侵入すれば、ほぼ確実に感染するからです。
若い方も同様に感染は起こりますが、免疫が正常に働く場合は、「異物」を検知してマクロファージなどがウイルスを貪食してウイルスを撲滅します。ウイルスの増殖がそこで止まれば、感染すら起こりません。
しかし、高齢者ではこの様な未知の物質やウイルスへの防御機能も低下しているので、新型コロナウイルスに感染する確率は非常に高くなります。
■ ウイルス直接の肺炎と、二次感染による肺炎の両方のリスク ■
高齢者が新型コロナウイルスに感染した場合も、心疾患や糖尿病など基礎疾患が有る方は、ウイルスによる間質性肺炎が発生し易く、短時間で重症化が起こるでしょう。
一方、間質性肺炎が起らない場合でも、肺に感染が広がれば、上皮細胞が破壊され、細菌による二次感染が発生します。これはインフルエンザと同様です。
■ インフルエンザでどの程度の人が亡くなるか? ■
新型コロナウイルスが登場するまでは、高齢者施設における脅威の筆頭はインフルエンザの施設内感染でした。外からウイルスを持ち込まない様に、職員には手洗い、うがいが徹底され、マスク着用を義務付けている施設が大半です。面会者もマスク着用が義務付けられる施設も多い。
しかし、マスク着用義務の施設と、着用義務の無い施設のインフルエンザのアウトブレイクの発生件数を比較した研究では、有意差は認められていません。ですから、どんなに気を付けても、高齢者施設(或いは病院)にインフルエンザウイルスが持ち込まれる事は、確率的に発生します。
アメリカでインフルエンザがどの程度の脅威か数字で見てみましょう。
2019年シーズン 入院患者数 25万人、死者1万4000人
2017年シーズン 入院患者数 49万人、死者6万1000人
2015年シーズン 死者5万1000人
2014年シーズン 死者3万8000人
2013年シーズン 死者4万3000人
日本の死者数はアメリカより少なく2018年シーズンで3325人、アメリカのほぼ1/10です。
インフルエンザの場合は子供にも感染しますが、犠牲者の多くは高齢者です。
■ インフルエンザの入院患者全てに人工呼吸器は使えない・・・ ■
新型コロナウイルスの重症患者が爆発的に増えて医療崩壊を起こしていますが、原因は単純です。インフルエンザの感染による肺炎の場合は、高齢者では治療すら行われないケースが多いのですが、新型コロナウイルスでは、高齢者にも治療が行われている・・・ただ、それだけ。
高齢者は弱毒性のコロナウイルスでも充分な脅威となりますから、重症の肺炎に進行するケースが多い。これらの人達を、救急車で搬送し、感染防止の病棟に収容し、集中治療室で人工呼吸器に繋いだらどうなるか・・・。子供でも容易に想像がつきます。
■ 「弱毒」なのに「新型」だから「怖いウイルス」に法律で決まってしまった ■
当然、毎年多くの高齢者が肺炎を併発するインフルエンザでは、この様な高度の治療は行いません、毎年、全ての国で医療崩壊が起きてしまうからです。
では、何故、新型コロナウイルスでは高齢者にも治療が行われるのか・・・・。それは「新型」で指定感染症にされているから。患者は感染者を隔離出来る医療施設で治療しなければならないと法律で定められているから。当然、面会も制限され、死後1日で遺体は火葬されなければならない。
要は、現在のバカバカしい世界中のコロナ騒動を収束させるのは簡単で、「新型コロナウイルスはインフルエンザと同程度かそれ以下の毒性のウイルスなので、指定感染症の指定を取り消すます」とするだけ。
確かに誰も免疫を持っていないウイルスなので国民の6割が感染して、インフルエンザと同程度か、それ以上の高齢者が亡くなりますが、治療薬もワクチンも無いのですから「仕方の無い事」です。遅かれ速かれアウトブレイクは発生し、指定感染症とされている限りは医療崩壊は必ず起こる。
■ たった一つの冴えたやり方 ■
ここまで読まれて来た方は、「人力は冷血だ」と思われるでしょう。確かに私は「80歳以上の高齢者が亡くなるのは自然の摂理」だと考えています。
ただ、今回の新型コロナ対策においては、ウイルスの脅威は若い人達の雇用や、金融システムにより強く現れています。下手をすれば「リーマン超級」の金融危機の引き金に成りかねない。
WHOとて、それは理解していて「都市封鎖は慎重に決定する様に」とコメントを出しています。ウイルスが怖いからと言って、ポンポンと都市封鎖を実行していたら、ウイルス以上の被害が社会に及ぶからです。
世界は2択を迫られています。
1) ある程度の犠牲を覚悟で社会や経済を守るか
2) ウイルスを封じ込めて(不可能ですが)、社会や経済を犠牲にするか
ウイルスの封じ込めが不可能な事は誰もが理解できるでしょう。何故なら、一時的にウイルスを封じ込んでも、少なくとも6割の国民が感染していなければウイルスは何度もアウトブレークを繰り返すからです。
結局1)の選択した残されていません。
感染初期から積極的なPCR検査を実施して来なかった国は1)の選択をした国です。
オランダ、スエーデン、日本
日本はオリンピックを実施する為に検査しなかったというのが実情でしょうが、結果的に冴えた選択をした事になります。
イギリスはジョンソン首相が感染初期に「集団免疫」作成を発表しますが、国民が反発したので慌てて「冴えない」戦略に逆戻りしました。ただ、抗体検査を実施するなど「本当は冴えた選択」を継続中です。アメリカも抗体検査に乗り出すので、「冴えた選択」を隠れて実行中。
■ 政治的リスクを減らしたいならば高齢者を社会から隔離しろ ■
新型コロナウイルスが脅威なのは、医療崩壊を起こすからです。指定感染症の指定を外せばこれは回避されますが、政治的リスクが高いのでこの方法は取れません。
次に懸命なのは「ハイリスク」を社会から排除する事です。イギリスは高齢者に「自主隔離」を呼び掛けています。これは非常に正しい選択です。但し、重症者のピークを後ろにずらし、ピークレベルをナダラカにする効果しかありません。未感染の高齢者は自主隔離が終了すると感染する可能性が高いからです。これはワクチンや治療薬が開発されるまで続きます。
高齢者施設を守る方法も、施設の社会(ウイルス)からの隔離しか有りません。職員の抗体チェックを行い、抗体が有る者だけが施設内に入れる様にします。人手不足が発生しますから、コロナ騒動で職を失っている方で抗体を持った方を臨時で雇用すれば良い(トレーニングは必要ですが)
イギリスでは仕事を失った航空会社のキャビン・アテンダントを医療現場のサポートに投入する様です。
問題は病院で、どんなに注意をしても、ウイルスを患者が持ち込んでしまいます。病院の社会からの隔離は不可能なので、ここでは「トリアージ」が不可欠になるでしょう。75歳以上の高齢者が新型コロナで重症化しても治療をしない・・・。これは政府が決定すべき事項です。
世界各国は政治的リスクを減らす為、或いは危機を政治的パフォーマンスを発揮する場とする事で、どんどん泥沼にハマっています。ジョンソン首相が「冴えたやり方」の手本を示そうとして失敗したのがトラウマになっています。
一方、イギリスでは新型コロナウイスの被害予測を下方修正しています。世界は、だんだんと「アレ?アレ?」と気付き始めた様です。
日本や韓国、アジア各国の死者の少なさは「異常」に感じられますが、実は感染爆発を起こして死者が増えている国の方が「異常」な事に世界は何れ気付くでしょう。
原因はBCGかもしれませんし、医療体制の脆弱性かも知れませんし、国民がチュッチュし過ぎる事かも知れませんし、人種的な遺伝形質の問題かも知れません。まあ、そんな事は後で調べれば良いので、今はあまり怖がって免疫を下げない様にだけ気を遣いましょう。
抗体検査が普及して日本でも多くの感染経験者が発見された場合、抗体を持っていない方は「ゾンビの群れの中に放り出された人」の気分を味わうかも知れません・・・・。これはイヤだ・・・。
コメント
2020/4/2 3:59
投稿者:名無しの一読者
まあ人力さんの言う通り、ある程度の犠牲を覚悟で社会や経済を守るのが、私も今取るべき賢明な考えだと思いますよ。
私の妻の母親も六年前にデイサービスでインフルエンザに罹り、総合病院に入院しましたが肺炎になってしまい、84歳でしたので大した治療もされずあっけなく亡くなりました。
高齢者の医療なんてそんなもんです。無理に延命治療して一時的に回復したとしても後遺症が残ったりして亡くなるのは時間の問題。
高齢になって肺炎で死にたくなかったら自分で注意するしかない、誤嚥性肺炎も高齢になると多いですしね。
ところで、最近はすぐにでも緊急事態宣言をして都市封鎖をせよ、などの論調が増えていますが、アホとしか言いようがない。
そんなことをすれば日本の経済的社会基盤を壊滅状態に追い込みかねない。
すでに各地の有名旅館やホテルが廃業や清算手続きにはいっているのも何軒かあると聞きます。観光業の倒産が相次げば、冗談でなくコロナが終焉したらニセコのように日本中のホテルが外資になっていたなんてことになりかねない。
これは観光業だけでなく、グズグズしていると倒産したり破産手続きを取る日本の優秀な基幹産業等がドンドン増えて、挙句の果て二束三文で外資に乗っ取られかねない。気が付いたら日本を支えている中小企業は外資ばっかりなんてことになったら洒落にもならない。
アメリカは日本円にして200兆円以上の財政出動を決めたそうだけど、日本もグズグズ、ケチケチしていないでせめて100兆円ぐらいの財政出動をして欲しいものです。
そうすると財政赤字がまたどっと増えるけど、それで日本の国債が暴落するとか、円の価値が棄損するとか、いったい、ジェームズ・M・ブキャナンの『財政赤字の政治経済学』を信奉する緊縮財政派が正しいか、今話題のランダル・レイの MMT現代貨幣理論が正しいのか分かっていいんじゃないのでしょうか?
やるならケチケチしないで「どん!」とやって欲しいですね財政出動は。
https://green.ap.teacup.com/pekepon/2519.html#comment32129
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