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清水崇 輪廻(東宝 2005年)
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 01 日 22:58:41: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 中川隆 _ ホラー映画関係投稿リンク 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 23 日 13:37:40)

清水崇 輪廻(東宝 2005年)




監督:清水崇
脚本:清水崇・安達正軌
音楽:川井憲次
主題歌:扇愛奈『輪廻』
配給 東宝
公開 2005年10月27日(TIFF)


『輪廻』(りんね)は、清水崇監督、優香主演による日本のホラー映画。およびそれを原作としたノベライズ小説。


小説:「輪廻」大石圭(角川ホラー文庫)


Jホラーシアター第2弾として製作され、2005年東京国際映画祭特別招待作品となった。2006年1月7日より全国東宝系にて公開された。PG-12。キャッチ・コピーは「ようこそ、前世へ。」



あらすじ
昭和45年、群馬県粕川郡の尾野観光ホテルで無差別大量殺人事件が発生した。犯人は大学の法医学教授・大森。被害者は大森の幼い娘と息子を含む11人。犯人の大森は犯行直後に自殺したため、動機はまったく不明であった。


それから35年後の現代。この事件の映画化に執念を燃やす映画監督・松村がいた。


オーディションでこの映画の主役に大抜擢されたのは新人女優・渚だった。だが彼女は、見知らぬ少女の幻覚と赤い屋根のホテル[2]の夢につきまとわれるようになる。


やがて、映画のリハーサルがスタートし、怪現象は周囲の人物を巻き込んでエスカレートしていく。そして撮影が佳境に入り、過去のホテルに追い詰められた渚は、あの事件の衝撃的な真実を知ることになる。


キャスト


杉浦渚:優香(主人公。新人女優で、松村郁夫が監督を務める「記憶」という映画で主役に抜擢される。しかしその後不可解な出来事に悩まされる)


松村郁夫:椎名桔平(映画監督)


村川忠司:杉本哲太(渚のマネージャー)


山中:小市慢太郎(プロデューサー)


木下弥生:香里奈(女子大生、和也の恋人。自分が見た夢を不思議に思い調べていくうちに事件を知り真相を調べる)
尾西和也:小栗旬(弥生の恋人)
森田由香:松本まりか(女優の卵。前世は首を絞められ殺されたと言っている)
大森千里:佐々木麻緒(大森教授の娘。人形を抱きかかえたまま渚につきまとう謎の少女。父親が最後に客室の押入れの中で殺した)
大森優也:伊藤大翔(大森教授の息子。妹の千里同様、恨みを持っている)
大森範久:治田敦(大学教授。大量殺人犯)
大森歩美:三條美紀/望月美緑(大森教授の妻。夫が引き起こした事件で唯一生き残った)
須藤貴子:藤貴子(客室係)
高田直人:野村信次(尾野観光ホテルオーナー)
猪俣悠太:潮見勇輝(フロント係)
新谷薫:和泉今日子(清掃係)
小澤淳史:古谷泰時(配膳係)
奥野雅:原田文明(宿泊客)
奥野なお:西美子(宿泊客)
速水太一:石丸ひろし(宿泊客)
竹内洋子:戸田佳世子(宿泊客)
落合拓馬:相ヶ瀬龍史
映写技師:諏訪太朗
ラジオDJ:七尾藍佳
川島教授:黒沢清
眞島秀和、蟷螂襲、佐藤貢三、正木佐和、久保貫太郎、増本庄一郎、吉満涼太 ほか



ロケ協力:くまもとフィルムコミッション、福岡フィルムコミッション、八女市役所商工観光課 ほか


ロケ地に使われたホテルは既に閉館した熊本県阿蘇郡長陽村(現:南阿蘇村)の阿蘇観光ホテル(2000年2月に廃業)である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BC%AA%E5%BB%BB_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
 

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コメント
1. 2021年10月01日 23:04:52 : 6DGngjR4dk : UklneHhXZG5yNEE=[18] 報告
2018年11月08日
輪廻は清水崇監督のホラー映画!あらすじ・結末や感想をネタバレ考察
https://bibi-star.jp/posts/4403


「ようこそ、前世へ。」日本を代表するホラー映画監督清水崇が描く新たな恐怖『輪廻』。Jホラーブームが到来し、世界に通用する日本産ホラー映画を制作すべく立ち上がった"Jホラーシネマ"ブランド第2弾!35年前の恐ろしい無差別殺人事件で死んだ被害者達が、時を超えて再び同じ場所へ集まってくる…。優香の熱演が絶賛された映画『輪廻』のあらすじ・結末をネタバレ考察していきます。


映画『輪廻』はJホラーシアターの第2弾として作成されました。Jホラーシアターとは東宝配給のホラー映画ブランドで、異なる監督によって6作品のホラー映画を作るというプロジェクトです。第1弾は『感染』と『予言』、そして第2弾として『輪廻』が公開されました。


監督は『呪怨』の清水崇監督で、キャストは優香、椎名桔平、香里奈、また当時は今ほどの知名度はなかった小栗旬など豪華な面々が『輪廻』に出演しています。なかでも主演の優香は迫真の演技が絶賛されました。

『リング』や『呪怨』ほどの知名度はありませんが、『輪廻』は世界に通用するJホラーシリーズとして作られました。そんな映画『輪廻』のあらすじをネタバレ紹介していきます。

昭和45年、群馬県粕川郡にある尾野観光ホテルで11人が殺されるという凄惨な無差別殺人事件が起きました。犯人は大学の法医学教授であった大森範久。自分の息子と娘を含む11人を殺害し、自害します。犯行後すぐに自害してしまったため動機はわからず、大森は発狂したのだと思われていました。

そして舞台は35年後、当時の事件を映画化しようとする監督がいました。監督の松村郁夫(椎名桔平)は映画『記憶』の制作に執念を燃やしていました。オーディションでは特に目立ったところのない新人の杉浦渚(優香)がなぜか気になり、彼女に台本を直接送りつけます。


オーディションで自信がなかったにも関わらず、監督から直接台本を送られてきて驚く杉浦渚。しかしそれから彼女の周りに人形を持った少女がつきまとうようになります。配役発表の日、渚は一番重要な役に抜擢されます。それは一番最後に殺される少女の役でした。しかし当時の写真を見ると、なんとその殺された少女は渚につきまとう少女に瓜二つだったのです。


見覚えのない風景や幻覚に悩まされる渚。事件に執拗にこだわる監督松村は、実際の事件現場に映画『記憶』のキャスト全員を連れて行きます。そこでも渚は幻覚に悩まされます。キャストを一人一人実際の人物が殺された現場に寝転ばせる松村。渚にはキャストの姿が実際の死体に重なって見えます。


そのうちに寂れた廃ホテルが当時の姿で目の前に広がり、渚はますます混乱します。目の前で男の子が殺人犯に引きずられ殺されるのを見て、渚は逃げます。逃げ込んだ部屋の押入れで震える渚。押入れの戸が開かれ、現れたのは監督の松村でした。松村は渚に「君は勘がいい」と言います。渚が演じる少女が死んだのはまさにそこの押入れだったのです。

大学生の木下弥生(香里奈)は見覚えのない場所を度々夢に見るようになり、それが何なのか悩まされていました。母親に尋ねるとその夢は子供の頃にも見ていたようで、弥生はその記憶は前世の記憶なのではないかと考え始めます。

恋人の和也(小栗旬)に悩みを話すと、前世を覚えているという女性由香を紹介されます。不思議な雰囲気を持つ彼女は弥生に「前世で会ったことがあるかも」と話します。弥生は由香に連れられ、図書館で35年前の新聞記事を見ます。由香は新聞の写真を指差し、自分の前世は35年前の大量殺人事件の被害者の一人だと話します。


殺害現場のホテルの写真を見て、自分の夢に出てくるホテルと同じだと気づく弥生。新聞記事には事件の生き残りがいることが記されていました。犯人の妻歩美さん。慌てて電話をしに言った由香を探しにいくと、彼女の姿はどこにもありません。何があったのか、それ以来由香の行方はわからなくなってしまいました。


一方少女の夢に悩まされる渚。夢から目が覚めて、なぜか古いビデオカメラが布団の中から見つかります。それが夢の中で犯人が持っていたカメラだと気づき、慄く渚。渚はもはや夢と現実の区別ができなくなり、次第に憔悴していきます。

渚は思い切って松村に「なぜこの事件を映画にしようと思ったのか」と尋ねます。松村は渚に「ではなぜ君はあの時あの部屋にいたのか」と尋ね返します。ホテルを訪れた際、渚は誰に言われたわけでもないのに少女が死んだ場所にいました。説明できず口ごもる渚に、松村は被害者が持っていた人形を見せます。


血濡れた人形を見て震える渚。その人形は何度も渚の夢に出てきた人形でした。松村は「無念を抱いて死んだ少女の魂と真剣に向き合って欲しい」と渚に話します。渚はただ黙って人形を見つめ震えていました。


弥生は車を飛ばし、事件の生き残りである犯人の妻、大森歩美に会いに行きます。弥生は歩美に子供の頃描いていた絵を見せます。赤い屋根のホテル。殺人があった現場のホテルによく似ている絵です。しかしここに行ったことはないのだと弥生が説明すると、歩美はあるものを取り出しました。

殺人犯の夫大森範久の研究ノートでした。そこには「肉体は器でしかない」と書かれていました。「あの男は狂ってなどいなかった」と歩美は言います。動機がわからず、発狂したのだと思われていた大森範久。しかし大森は「肉体を離れた記憶や思いは死んだあと消えてしまうのか」そうしたことを調べていたのだと歩美は言います。あの殺人事件はその実験だったのではないか、と。


渚は布団の中から見つけたビデオカメラから、古い8ミリフィルムの現像をマネージャーの村川に頼みます。中に何が写っているのか、自分はきっと知っている…そんな奇妙な不安を抱えながらも、ついに映画「記憶」の撮影が始まります。


渚に頼まれて現像したフィルムを、村川は業界の関係者に頼んで映像を見せてもらいます。そこには家族の和やかな風景が写っていました。しかし場所が例のホテルだと気づき、村川は嫌な予感に身を竦ませます。

同じ頃、弥生は例のホテルに来ていました。周囲には霧が立ち込め、寂れたホテル跡は不気味な雰囲気を漂わせています。ホテルの入り口には人形が置いてあり、弥生はそれを手に取ります。すると背後からわらわらと大勢の人がホテルに押し寄せくるのに気がつきました。


皆死人のように生気がなく、ふらふらとした足取りでホテルに入って行きます。その中に行方が分からなくなっていた由香の姿を弥生は見つけます。話しかけても反応のない由香。仕方なく彼女を追って、弥生もホテルの中へと入っていきます。廃業したホテルのはずが、中に入ると明かりがつき、音楽が流れています。異様な空気を感じながらも、弥生は由香の後を追ってホテルの奥へと進んでいきます。


由香の後を追うと、彼女は部屋で首をくくっていました。驚いて逃げ出す弥生。部屋の外ではその他の人々が次々に異様な姿で倒れていきます。その頃村川が見ていたビデオカメラの映像でも、被害者たちが同じ姿で刺され、締められ、殺されていきます。そして渚は撮影現場で、少女が殺されるシーンを演じます。

次々と倒れていく人たちを見て、取り乱す弥生。しかし人形から「ずっと一緒だよ」という声を聞いて突如糸が切れたように座り込みます。そして彼女もついに自分の死の記憶を追って歩み始めました。


物語は佳境を迎えます。撮影に挑む渚は、しかしまた幻覚に襲われ、慌てて逃げようとします。しかし本来は途中で途切れているはずのセットが、まるで本物かのように道が続いている…。また現実を見失ってしまった渚の前で、異様な様子の松村が現れます。死人のように正気のない顔をして、首を抑えたかと思うと見えない何かに引きづられて行きます。

弥生と共に実際のホテルに集まってきた人々は、その姿を次第に変えていきます。青年は初老の男性に、女子高生は中年男性に、彼らの前世の姿です。そして渚の前で血を吐いて倒れた松村、彼は小さな男の子にその姿を変えました。犯人の息子で、渚が演じる少女の兄です。松村の前世もまた事件の被害者だったのです。


少年に変わった松村の姿を見て、「次は私…」と怯える渚。そんな渚の背後を、人形を手にした女性が通り過ぎます。その女性を追っていく渚。追った先は、例の部屋でした。押入れを開くと、人形を抱えて虚ろな表情で女性が膝を抱えています。弥生です。彼女を見て、ようやく渚は気づきます。


渚の目の前で、弥生の姿が少女の姿に変わっていきます。胸を刺され、生き絶える少女の姿に…そして渚は気づきます。自分こそ、その少女を殺した男、大森範久の生まれ変わりだったのです。そして死を再現し倒れていた被害者たちが次々と立ち上がります。渚は迫り来る彼らから必死に逃げます。


どこへ逃げても被害者たちが追ってきます。渚は狭い路地を抜け、必死に逃げ…そしてようやく彼女はたどり着きます。大森範久が、自分が死んだ場所へ。


渚は発狂し、精神病院で拘束衣を着せられてしまいます。そこへ面会にやってきた大森歩美。彼女は娘と息子の遺品である、人形とボールを差し入れます。それを見て震えだす渚。渚には兄弟の姿が見えます。恐怖に震える渚ですが、しかし次第に震えが落ち着き、彼女は静かに微笑むのでした。


このクライマックスまで、渚が少女の生まれ変わりだという視点でストーリーが進み、見ている観客にもそう信じ込ませます。弥生が実際のホテルで転生者達と見る風景、村川がビデオカメラの映像で見る当時の風景、そして渚が幻覚の中で見る、この3つの風景が交差し、次第に真実が見えてくるという展開です。

一番怯えていたものの正体が自分だった、そこに気づいた時の渚の驚きと恐怖を観客は共有します。これまでつきまとっていた少女がどういう思いで自分の前に姿を現していたのか、改めて恐怖を感じさせるクライマックスです。


輪廻の映画主題歌を紹介!

『輪廻』はその映画主題歌も話題になりました。主題歌に抜擢されたのは当時若干20歳のシンガーソングライター扇愛菜さん。小柄な体からは想像がつかない力強い歌声が印象的な歌手です。

当初清水監督は映画に主題歌を使用しない意向を示していましたが、扇愛菜さんのアルバム「扇愛菜入ります。」を聞いて彼女に曲を依頼したそうです。扇さんは一度提出した曲を却下されたものの、根気強く曲を練り上げ主題歌「輪廻」を提出。制作日数はわずか3日、監督プロデューサー共に絶賛の曲が出来上がりました。


シングル「輪廻」はオリコンでは芳しい成果は残せませんでしたが、携帯やWEBでのダウンロードは様々なランキングで軒並み10位以内に入りました。扇さんはその後もピアノ弾き叫びライブなど、独自の活動を広げています。

輪廻の映画を観た感想を紹介!
では実際に『輪廻』を観た人はどういった感想を持ったのでしょうか。映画の感想を紹介していきます。

映画のストーリー性と、主演の優香の演技を絶賛する感想が非常に多かったです。グラビアアイドル出身で、マルチタレントとして活躍する優香ですが、ここまでの本格的な演技ができることから、今後の女優としての活躍も気になるところです。


Jホラーファンからの支持も高かったです。Jホラーシネマと銘打っていることからも、『輪廻』にはJホラーならではの要素が丁寧に盛り込まれています。


ラストのどんでん返しから、ホラーサスペンスとしても高く評価されています。また清水崇監督の恐怖演出にも、さすがという声が多かったです。

『輪廻』は渚と弥生というダブルヒロインで2人の視点をメインに物語が進みます。渚が映画で殺された少女の役を演じることから、渚の前世=殺された少女という見方へと観客は誘導されます。弥生はあくまで他転生者を代表する視点という風に見えますが、実際は彼女が殺された少女でした。

少女が渚につきまとっていたのも、彼女に自分の前世を思い出させたかったからかもしれません。少女の幻覚に惑わされたあと、渚は自分の寝ていたベッドから古いビデオカメラを発見します。そこには大森の犯行の全てが写してありました。渚は結局それを見ることはできませんでしたが、おそらく見ていたならその時点で自分の前世を思い出していたかもしれません。

クライマックスで、転生者たちが次々と以前の姿に変わるシーン。青年が初老の男性に、女子高生が中年男性に、性別も年齢もまるっきり変わります。転生だからこそ生じるこの見た目の相違は、ヒロインの渚が殺人犯の男性中年教授だというところに顕著に現れます。


ラスト、渚は精神病院で拘束され、大森の妻歩美が持ち込んだボールと人形にひどく怯えます。少年と少女の形見であるそれらは、彼女の目の前に彼らの霊となって姿を変えます。怯える渚ですが、最後にはゆっくりと微笑みます。実験が成功したことに満足する研究者の微笑みなのか、それとも子供たちに再び会えた父が見せる微笑みなのか、答えはわかりませんが、Jホラーらしい余韻を残すラストです。

清水崇監督が見せる貫禄のJホラー、映画『輪廻』のネタバレ考察、いかがでしたでしょうか。Jホラーらしいストーリー性、ミステリ要素、恐怖演出、そして優香の素晴らしい演技は、たとえこのネタバレを読んだとしても一見の価値は有ると評判です。ぜひ日本産の良質なホラー『輪廻』を一度ご覧になってください。

https://bibi-star.jp/posts/4403

2. 2021年10月02日 14:00:04 : u8uuqDZBrs : WEpjMlNBaVNvL1E=[14] 報告
これはJホラーの真骨頂かもしれない、とにかく怖い「輪廻」
2013-03-02
https://ameblo.jp/fresh560123/entry-11485697972.html


やっぱり、清水崇監督の映画はこええええ〜!

と言いたくなる映画だった。

正直、ちょっと舐めていた。ごめんなさい。

まだ見ていない人は、ネタバレ見ずにレンタルに行くことをおすすめするぞ!

2005年製作「輪廻」。

優香ちゃんが主役だい!この頃はちょいギャルの眉毛してますね。かわいいー。

実は同い年……。


ゾンビの数だけ抱きしめて 〜1年365日ホラー映画を見続けてみるブログ〜
そういや、もうひとりの主演の香里奈さんはどこにいるんだろう……?

ジャパニーズ・ホラーを代表する監督たちが世界を視野に競作するホラー・レーベル“Jホラーシアター”の第2弾作品。

今回は、ハリウッド・デビュー作「THE JUON/呪怨」で全米No.1の快挙を成し遂げた清水崇監督が登板、35年前に起きた無差別殺人事件の映画化に取り組む関係者に襲い掛かる恐怖の惨劇を描く。

主演はドラマやバラエティで活躍する優香。

昭和45年、群馬県のホテルで11人が惨殺される事件が起こる。

動機も不明のまま、犯人の法医学教授・大森範久も謎の死を遂げる――。

35年後の現代。

この事件を題材にした映画の製作に執念を燃やす映画監督の松村。

「記憶」と名付けられたこの映画のヒロインには新人女優の杉浦渚が大抜擢された。

しかし渚は撮影が近づくにつれ不思議な少女の幻覚に悩まされていく。

一方、女子大生の木下弥生も奇妙な夢を見続けていた。

そんな彼女の前に前世の記憶を持つという女性・森田由香が現われる。

由香は、自分の前世は35年前の事件で殺された人物だ、と語り始める…。

http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=322747

この映画は優香と香里奈のW主演ですね。

苗字がないふたりだ!

あと、ヒロシさんがいたら完璧なんじゃない?

で、相手役に椎名桔平(といっても、ラブがない点を大きく評価したい)と、なんと若い小栗旬!

あと、「ノロイ」の松本まりかちゃんも出ています。声でわかるー。アニメ声ですね、やはり。

それにしても、W主演の二人の演技が……(´・ω・`)と思いつつ、好印象でもあります。

優香ちゃんなんて、絶叫シーンの顔の凄まじさたるや、全力でやりきっているところがいいなーと思いました。

この方の仕事が途切れないとこ、こういうところが評価されているのかなあ(私は面識がないので知らないけれども)。

この映画は二つの軸を中心に進んでいきます。

新人女優、渚はかつて本当に起きた殺人事件をモチーフにした映画で主演をつとめることに。

この殺人事件は、大学教授が息子と娘、ホテルの従業員、宿泊客を皆殺しにした事件。

しかし、彼女の身の回りではおかしなことが起こり、幻覚を見るようになります。

なぜ、監督は彼女を起用したのか?

それにしても監督、脚本執筆中に被害者の写真をでっかく引き伸ばして机の前に貼るのはやりすぎではないか?

そして、オープニングで次々と死に魅入られ、行方不明になっていった人々はどこへ向かったのか?

もうひとりの主人公、弥生も不思議な夢を見続けています。

彼女も渚と同じような幻覚に悩み、苦しみ、殺人事件のあったホテルに向かうことになります。

果たして、彼女たちは何に導かれているのか?という話。

いや、この映画、なかなか怖い!

その怖さはもちろん、清水監督お得意の「映り込み」にあります。

登場人物たちの背後に、ふっと映り込む幽霊たち。そのさりげなさが本当に怖い。

そして、幽霊の特殊メイクがまた独特と言いますが、顔に青い血管を浮き立たせているような、なんとも不気味なメイクです。

幽霊=真っ白メイクor真っ黒メイクという既成概念をかるがると飛び越えていくなあ。

この人たちが集団ででも個体ででも、のっぺりと立っているところは本当に気持ち悪いのよ。

この幽霊たちにつかまえられ、ぬるぬると宙に浮いていくキーパーソンの女子大生の死に様なんかは、もうゾクゾクします。

とはいえ、音でビビらすのはやめてほしいなあとも思います。

(携帯のバイブ音を必要以上に大きく誇張して、びっくりさせるような演出)

最後、かつてのホテルのなかに迷い込む渚。

彼女は、自分の目の前で監督が刺されて殺されるのを目撃します。

そして、みるみるうちに体が縮んで少年の姿になる監督。

つまり、かつての殺人事件で殺された少年(殺された家族の兄)の生まれ変わりが、監督だったと。

そして、その頃弥生も迷い込んだホテルの中で、行方不明になった人間たちが現れ、それに囲まれて困惑気味。

ですが、彼らは次々と倒れ、無残に死に、そして姿を変えていきます。

そう、かつてホテルで死んだ客と同じ姿に……

彼らも、実は被害者の生まれ変わりだったのです。

弥生は、殺された少女(妹)の生まれ変わりでした。

では、渚は誰の人生をなぞっていたのか?

渚は、ようやく気付きます。

彼女は、殺された側ではない。

殺した側の人間の生まれ変わりであったことを。

優香がおっさんの生まれ変わりだったなんて……

そして死者に追い詰められ、少女(大学教授にとっての、娘)の抱いていた人形に「ずっと一緒だよ」と囁かれる渚。

この人形がクレイアニメ風に動いたり、目のところが割れていて顔が潰れているのも怖い。

ラスト、狂った渚は精神病棟に入れられています。

彼女の周りには、少年と少女が常に一緒にいます。ですが、それは彼女にしか見えません。

暴れる渚。ですが、最後に彼女はじっとカメラを見つめ、ふわっと微笑むのです……。

こええええええ!

この映画、怖いです。

とはいえ、なんで皆死んだんだ?とか、大学教授はどうして皆を殺したんだっけ?とかがはっきりしないまま終わるのですが。

私が見逃しただけかなあ。

(まだ体調が悪いのだよ、すみません)

とはいえ、同じ死を延々と姿を変えながらなぞり続ける、というこの映画の恐ろしさは、やはり底がしれません。

この映画は見ておくべき。

「感染」を超えたかもしれない。

あと、関係ないけど大学生って設定の香里奈さんと小栗さんの持っているバッグが揃ってアディダスで、(小栗さんはアディダスのトート、香里奈さんはアディダスのスポーツバッグ)正直このファッションセンスねぇよと思ってしまったのは内緒だい。

https://ameblo.jp/fresh560123/entry-11485697972.html

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