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キング牧師の正体
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投稿者 中川隆 日時 2021 年 2 月 17 日 16:14:24: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ウォール街やシティと戦った共産主義者のフランクリン・ルーズベルト 投稿者 中川隆 日時 2020 年 9 月 20 日 09:19:23)


キング牧師の正体


2021年02月16日
人種闘争の影にユダヤ人が潜む
http://kurokiyorikage.doorblog.jp/archives/68846988.html


公民権運動はユダヤ人とソ連の後押しを受けていた

civil rights movement 2civil rights movement & Jews 1

(写真 / ユダヤ人と一緒に公民権活動を行うキング牧師)

  大抵の日本人はソ連の崩壊を以て共産主義の流行が消滅したと思っている。確かに、昭和の頃には元気が良かった日本共産党でも、今では党員の減少と高齢化で悩んでいるし、社会党は看板を変えても凋落は止まらなかった。社民党の存続など風前の灯火(ともしび)だ。それに、役所で購読される赤旗といえども青息吐息。ところが、共産主義の妖怪は依然として世界各国を飛び交っている。一般の日本人は甘く見ているけど、この思想は単に国家経済を窒息させる呪いなんかじゃない。カール・マルクスが世界にバラ撒いた劇薬は、ユダヤ人の怨念から生まれている。畢竟、マルクス主義の要諦は人間を“改造”することにあった。案の定、憎しみに満ちたユダヤ人どもは、タカリ先のヨーロッパを自らの楽園に変えるべく、革命を以て現地の社会を根底から破壊しようと試みた。さらに、現在、この賤民は多文化主義を用いて歐米諸国を別のモノに変えようと謀っている。

  とにかく、ユダヤ人が安心して暮らすには、伝統的な、すなわち“排他的”な国民国家は不都合だ。中世の頃だと、ユダヤ人の財産を巻き上げる封建領主がいたし、彼らを敵視する乱暴な庶民もいた。ユダヤ人の高利貸しを憎んだ大衆だと、激昂してこの異人種を血祭りに上げていたくらい。フランス革命のお陰でゲットーが解体され、薄汚いユダヤ人は解放されたけど、迫害の情熱が根絶されることはなかった。ドイツでナチスが台頭すると、一般民衆までもが優生学や種族保存の意識に目覚め、この忌々しい異人種を排除・追放しようと動き出す。ユダヤ人にとったら戦慄の嵐だ。ユダヤ人の知識階級が「何とかせねば !」と考えたのも当然である。

  何しろ、彼らは親子代々、こうした苦い経験を嘗めてきたから、大衆の不穏な動きに敏感だ。となれば、裕福なユダヤ商人や大学教授は必死になって、西歐世界を造り変えねばならない。風変わりな異邦人でも、不愉快な異人種でも、温かく迎える“寛容な”社会が彼らの理想だ。それなら、さっさとパレスチナ(天主から貰った「カナンの地」)へ帰ればいいのに、ユダヤ人ときたら「貧乏な生活は厭だ !」ということで歐米社会に齧(かじ)りつく。まったく、支那人みたいに図々しい連中だが、頭がいいのでタカリ先の住民を騙すことができた。(日本の大学教授は「ディアスポラ(民族離散)」のヨタ話にコロッと騙されて、無自覚の親イスラエル派やユダヤ人擁護派になっている。高学歴のアホというのは、本当に救いがたい。)

  日本の大学教授とか政治評論家というのは、ある意味、ヤクザよりも知能が低い。暴力団の組長なら、“胡散臭い話”や“綺麗事”を耳にすれば、「何か裏があるんじゃねぇか?」と疑うし、偽善者の代議士や人権派弁護士がしゃしゃり出てくれば、「あの野郎のケツ持ちは誰なんだ?」と勘ぐるし、「誰かが裏で“絵”を描いているんじゃねぇか?」と怪しむ。ところが、象牙の塔に籠(こ)もっている木偶(デク)の坊だと怪しまない。もし、ヤクザ並の頭を持っていれば、日本の知識人でも米国でのBLM運動やアンティファ騒動を聞いて、「いったい誰が裏でゼニを流して操っているんだ?」と考えるはずだ。これといった学歴の無い庶民だって、用心深い人物なら、テレビ画面に映るデモ隊ばかりに目を奪われず、彼らを突き動かす支援団体や利益を得る黒幕を詮索するだろう。だいたい、ゴロツキ黒人が自前で資金を調達し、大規模な抗議デモを組織できるとは思えない。必ず、ジョージ・ソロスのような裏で糸を操る大物がいるはずだ。

  昨年から世間を騒がせるBLM運動を眺めていると、その源流となった公民権運動やマルティン・ルーサー・キング牧師の件が思い出される。日本だとキング牧師は人種差別と闘った“偉大な指導者”と思われているが、その取り巻き連中ときたら、真っ赤な黒人やマルキストのユダヤ人ばかり。さすがに全員とまでは言わないが、主要な側近には共産主義者が多かった。アメリカの一般黒人は信じたくないだろうが、キング牧師やその追随者は、狡猾なユダヤ人に支えられて「公民権運動」とやらに精を出していた。つまり、アメリカという白人国家を憎むユダヤ人が、間接的に黒人を利用して既存の社会を破壊しようと謀った訳だ。そして、この裏事情を全く知らない日本の教師は、無邪気にキング牧師を讃美していたのである。日本の子供は本当に惨めだ。

  以前、当ブログではキング牧師を利用するユダヤ人について述べたことがある。(参照記事) 高校や大学の教師は滅多に触れないげと、キング牧師にはスタンリー・デイヴィッド・レヴィソン(Stanley David Levison)という懐刀が居た。常連読者だと、何となく嫌な予感がするだろうが、このレヴィソンはNY生まれのユダヤ人。表向き、ビジネスマンを兼ねる弁護士となっていたが、裏では米国共産党と太いパイプを持つ極左分子であった。言い換えれば、共産党とキングを結ぶ仲介者。それゆえ、彼は1950年代、防諜機関であるFBIの監視対象となっていた。反共のJ.エドガー・フーバー長官が君臨するFBIなんだから、当然といえば当然。FBIの捜査官はアメリカ社会に浸透するソ連のスパイを摘発し、その脅威を取り除くべく反米主義者に目を光らせていた。とりわけ、CPUSA(米国共産党)は要注意団体だ。

MLK 006Stanley Levison 002Morris Childs 001


(左 : マルティン・ルーサー・キング牧師 / 中央 : スタンリー・デイヴィッド・レヴィソン / 右 : モリス・チャイルズ)

  当時、FBIは共産主義者の活動を把握するため、「SOLO作戦(Operation SOLO)」を実行し、それを約30年間も続けていたという。そこで、共産主義者のモリス・チャイルズ(Morris H. Childs)と彼の弟であるジャック・チャイルズ(Jack Childs)を密告者(情報提供者)にしていた。実は、この兄弟もユダヤ人。兄の本名は「モシェ・チロフスキー(Moishe Chilovsky)」といい、弟の方は「ヤコブ(Jakob)」という。もう、ユダヤ人とマルキストは同義語なのかと思いたくなるが、彼らの父あるヨセフ(Josef)はロシア出身のユダヤ移民であった。実はこのオヤジ、かつてはロシア皇帝に刃向かった革命家であったというから、根っからの左翼。ヨセフはシベリア送りになったというが、そこから脱出して米国を目指し、テキサス州のガルヴストン(Galveston)へと上陸した。(ちなみに、若き日のリンドン・B・ジョンソンは、この地域でユダヤ難民を助けていた。この極悪大統領が比類無きユダヤ人贔屓なのは非常に有名である。) 米国に辿り着いたチロフスキー家は、同胞が大勢暮らすシカゴへ向かい、そこでアメリカ風の「チャイルズ」に改名する。そして、一家の大黒柱たるヨセフは靴職人になったそうだ。でも「蛙の子は蛙」で、二人の息子は成長すると共産主義者に。兄貴のモリスは極左新聞の『Daily Worker』で編集員になったというから、「なるほど !」と納得できる。

  「タレコミ屋(snitch」となった弟のジャック・チャイルズは、FBIにレヴィソンについての情報を伝えていた。レヴィソンは正式な共産党員じゃなかったが、モスクワとアメリカの仲介役となり、ソ連からの資金を米国共産党に流していたそうだ。表向き、レヴィソンは国内や南米でビジネスをしていたから、スターリンからもたらされる支援金を洗浄し、こっそりとアメリカの共産党員に渡すことができた。また、レヴィソンは「アムトルグ貿易会社(Amtrong trade corporation)」の代表であるイシドール・G・ニードルマン(Isidore G. Needleman)とも連携していたそうだ。(「Amtrong」はソ連が運営するフロント企業。) このニードルマンもユダヤ人らしく、二人は「同志(comrade)」というよりも、親友(amigo)ないし兄弟(brother)に近い。赤いユダヤ人を見ると、赤の他人でも「同族(family)」なんじゃないか、と思えてくる。

  チャイルズ兄弟によると、レヴィソンはソ連から年間50万ドルくらい受け取り、それを米国共産党の財務担当者に渡していたそうだ。そして党の財務を司るウィリアム・ワイナー(William Weiner)が1954年に亡くなると、レヴィソンの役割は益々重要になり、党が所有する秘密資金の筆頭管理者になったという。しかし、1955年以降、レヴィソンの地位は低下し始め、1957年になるとFBIは彼の監視を終了したそうだ。そこでFBIはレヴィソンに近づき、「情報提供者にならないか?」と誘ったが、彼はきっぱりと断った。さぁ〜すが、筋金入りのユダヤ人は意地でも、転向者や密告者にならない。

  日本の「転びマルキスト」には耳が痛いんじゃないか。共産主義者の間では、小林杜人(こばやし・もりと)や佐野学(さの・まなぶ)、鍋山貞親(なべやま・さだちか)などは「裏切者」となっている。興味深いことに、小林は無神論者から社会主義者へと変貌し、共産党に入って労農活動に専念する。しかし、気が小さいのか、それとも神経質なのか、「三・一五事件」で検挙されると、公判中に自殺未遂を図ったという。悪い時には悪い事が重なるもので、豊多摩刑務所の独房に入れられた時、母の危篤を知らされた。ところが、いくら頼んでも面会の許可が下りず、獄中で母親の死を告げられることに。昭和の初めだと、まだ親孝行の気風が残っていたから、極左分子といえども母親の死に目に会えないのは辛いことだった。

  号泣した小林は坊主との邂逅もあって獄中で浄土真宗に目覚め、出所後には、母親の墓参りをしたらしい。かつては「阿片」と考えていた宗教に小林は帰依した。彼は自らの人生を振り返り、共産主義を棄てたのは「転向」じゃなくて「没落」と考えていたそうだ。それと共に、彼は共産主義革命の限界を感じ、日本の國體を破壊することが如何に難しい事かを悟ったらしい。曰わく、日本というのは何処まで行っても家族という単位からなっており、皇室は国民の親となっている。ゆえに、この親を犠牲にする革命というのは成功しないそうだ。ちなみに、小林の意見を聞けば、なぜ左翼が皇室を執拗に攻撃するのかが判る。皇室は日本の中核であり、天皇陛下は日本人の国父である。天皇陛下を抹殺すれば、日本社会は崩壊し、国民は砂粒のような個人となってしまうだろう。そうなれば、烏合の衆を革命へと扇動するのはいとも容易い。夫婦別姓や戸籍の廃止を唱えるリベラル派も同類で、日本人の家族意識をズタズタにして、全体主義の地均しをしているという訳だ。

Bayard Rustin 2(左 / ベイヤード・ラスティン )
  脱線したので話を戻す。キング牧師にはもう一人重要な側近がいて、それがベイヤード・ラスティン(Bayard Rustin)だ。彼は「青年共産主義者同盟(Young Communist League)」の元メンバーで、この団体は米国共産党の青年部。黒人左翼のラスティンは、1961年に組織された公民権運動の一環である「Freedom Riders」を率いた人物で、キング牧師を担ぎ上げる「南部キリスト教指導者会議(Southern Christian Leadership Conference / SCLC)」の設立にも尽力した。若い頃のラスティンは平和を愛するクェイカー教徒に触発されたが、本当に心酔したのは共産主義の方で、同性愛者の権利を主張するゲイでもあった。

  昔のアメリカ人は同性愛者に厳しかったけど、ラスティンからすれば、そんな倫理は頑固な白人が創り上げた押しつけに過ぎない。彼には1940年代から「恋人」がいたそうで、デイヴィッド・フラット(David Platt)がパートナーであった。左翼が教育界を牛耳ることは誠に恐ろしく、第21世紀のアメリカ合衆国では多文化主義が花盛り。ゲイやレズビアンを毛嫌いすることの方が不道徳。でも、性転換者まで“普通の人”にしようとするんだから狂気の沙汰である。ラスティンは1987年に亡くなっているが、黒人票で当選したバラク・フセイン・オバマは、2013年8月、公民権運動や人種差別の撲滅に貢献したからという理由で、ゲイの左翼に「大統領自由メダル(Presidential Medal of Freedom)」を授与した。ホント、黒人って同胞に優しいよねぇ〜。黒人だと人種を口実にして勲章を与えてもいいんだから。それなら、白人の大統領がデイヴィッド・デューク(David Duke)にも勲章を与えていいのか? CNNやNBCのキャスターは発狂するだろう。

  ここで注目すべきは、ラスティンがニューヨークでレヴィソンをキング牧師に紹介したことである。このユダヤ人弁護士は、キング牧師の“軍師”みたいな役割を果たしていた。宮廷ユダヤ人と同じく、レヴィソンはキング牧師の財務を取り仕切り、SCLCの組織運営や対外交渉の役目も担っていた。とりわけ、キング牧師が行う演説にはレヴィソンの存在が欠かせなかったという。というのも、このスケベ牧師はレヴィソンの操り人形になっていたからだ。米国の黒人や日本の教師はキング牧師を「知的な黒人」と思っているが、実際のキングはチョロマカシの達人だった。進学校の高校教師あるいは大学教授でも、セオドア・パパス(Theodore Pappas)の暴露本『盗用と文化闘争(Plagiarism and the Culture War)』には触れないが、この本を読めばキング牧師の“知的レベル”がどれ程のものかが判るし、彼の学歴が“人種”を基にした“いかがわしい”産物であることも判る。(この本は大学図書館を探しても見つからないから、読みたい人は自前で買うしかない。非常に腹立たしいが、日本の図書館員は有益な本でも都合が悪ければ購入せず、左翼本だと必要以上に購入する。上野千鶴子や大澤真幸のクズ本が何冊も棚に並んでいるのは偶然じゃないぞ。)

Morton Enslin 1( 左 / モートン・エンスリン)
  キングは「クローザー神学校(Crozer Theological Seminary)」で学士号を取り、モートン・エンスリン(Morton Enslin)教授の推薦でボストン大学(Boston University)に進み、そこで念願の博士号(PhD)を取ったことになっている。ところが、キングの進学は学問の成績や知的水準ではなく、「別の理由」によるものだった。露骨に言えば、「人種」と「階級」を考慮した結果である。(Theodore Passas, Plagiarism and the Culture War, Tampa : Halberg Publishing Corporation,1998, p.127.) キングの知的レベルは“お粗末”で、大学院へ進んだ時の成績を見れば明らか。国語(英語)と語彙の試験では下から二番目で、数量分析(数学)の試験だと下位10%に属していた。哲学の試験(専攻する神学では非常に重要な科目)では、下から三番目であったというから驚く。(上掲書 pp.126-127.) 日本でも似たような事があり、小学校から大学までの一貫校だと、成績がイマイチでも、先生の推薦状で大学に入れたりする。卒業も「トコロテン方式」だから難しくない。

  キング青年は劣等生であったが、白人学生とうまく付き合えたし、いずれ“有益な人物”になるから、ちょっとくらい勉強の成績が悪くても目をつむろう、という“意図”が教授側に働いていた。当時の白人は「黒人なんかに学問が解るのか? あいつらには無理だろう」と馬鹿にしていたから、進歩的な知識人、すなわちリベラル思想の白人は、「何とかして“黒人の模範”をつくらねば !」と躍起になっていた。それゆえ、「成績は最低でも、ちょっとマシな黒ん坊を選び、大学に入れて学位をあげてやろう」、という暗黙の了解があったらしい。奴隷の子孫たるアメリカ黒人は、社会的にも地位が低く、その上貧乏なので、左巻きの白人はこの「階級」をどうにかして押し上げねば、と思っていた。ある意味、キング牧師はこうした計画の第1号作品なのかも知れない。

  パパスの著作を読めば分かるけど、学生のキングは神学者のパウル・テリッヒ(Paul Tillich)やヘンリー・ネルソン・ヴィーマン(Henry Nelson Wieman)に関する博士論文を書いたが、その内容というか文面は、ジャック・ブーザー(Jack Boozer)という白人学生が書いた論文を「参考」に、というか「剽窃(ひょうせつ)」したものであった。(上掲書 pp.72-78.を参照。) このブーザー氏はキングが入学する三年前、ボストン大学に在籍していた人物で、1989年に亡くなっている。もう、キング牧師を崇拝するアメリカ黒人は膝から崩れ落ち、「そんなぁぁ〜、嘘だぁ〜」と泣いてしまうが、現実は冷酷で厳しい。ハリウッド映画では、よく“黒人の天才科学者”が登場するけど、あんなのは嘘。

 雑談になるけど、1996年に公開された『チェイン・リアクション』では、モーガン・フリーマン(Morgan Freeman)がDARPA(国防総省の研究機関)に雇われた優秀な物理学者を演じたけど、何となくしっくりこなかった。でもハリウッドのユダヤ人は矢鱈とこの黒人俳優を持ち上げる。モーガンは『Bruce Almighty』で神様の役を演じたし、『Deep Impact』では大統領を演じていた。この映画は1998年に公開された作品だから、ハリウッドの連中はオバマが登場する以前から、熱心に黒人大統領を望んでいた訳だ。また、トム・クルーズ主演の『ミッション・インポシブル』では、黒人のヴィング・ラムズ(Ving Rhames)が天才的ハッカーを演じたけど、どちらかと言えばヤクの売人の方が似合っている。

Morgan Freeman 1Ving Rhames 1Clarence Jones 05

(左 : モーガン・フリーマン / 中央 : ヴィング・ラムズ / 右 : クラレンス・ジョーンズ )

  話を戻す。キング牧師のスピーチライターを務めていたレヴィソンは、ボスの知的水準を熟知していたのか、キング牧師が勝手に喋ることを許していなかった。キングの自伝を書いたデイヴィッド・ギャロー(David Garrow)も同様の事を伝えている。 レヴィソンはもう一人の側近であるクラレンス・ジョーンズ(Clarence Jones)にこう話していた。「どんな状況になっても、俺の許可無しに喋らせるんじゃねぇぞ。あいつは愚鈍でトロいから、誰かの助け無しに公言させちゃ駄目なんだ」、と。まるでアホな子供扱い。アメリカの黒人や日本の左翼は、キング牧師が知的で偉大なる雄弁家である、と信じているが、実際は「腹話術の人形」程度だった。もしかすると、痴呆症のジョー・バイデンも同じで、何らかの討論会に臨めば、耳に小型のイヤフォンを仕込んで登場するかも知れないぞ。たぶん、側近の誰かが別の部屋から指令を出したりしてね。また、ホワイトハウスの主人となったバイデンは、どんな大統領命令なのか理解せずに、震える手でサインしている場合もある。さらに信じられないことが行われている可能性もあり、バイデンの署名が判読不可能なので、ジル夫人が代筆しているとの噂もある。(痴呆症の老人は衰弱が激しいから。)

  大統領になったオバマだって、“黒人”ゆえのヒーローだ。オクシデンタル大学(Occidental College)からコロンビア大学に編入できたのは、「留学生枠」を使ったからだろう。(「バリー・ソエトロ」と呼ばれたオバマは、母親が再婚した幼い時、インドネシアに住んでいたから。) オバマは一応「キリスト教徒」に扮しているが、その中身はビックリするほど真っ赤である。オバマ夫婦が親しくするジェレマイア・ライト(Jeremiah Wright)牧師は、公然とアメリカを糾弾する左翼黒人であったから、一般のアメリカ白人は彼の説教を聞いてビックリ仰天。この聖職者はオバマ同様、白人が支配するアメリカを心の底から憎んでいる。少年時代をハワイで過ごしたオバマには、「父親」みたいなオジさんが居て、ポルノ小説家で極秘の共産党員であった。オバマがあやふやにする、このフランク・マーシャル・デイヴィス(Frank Marshall Davis)は、自宅へ遊びに来る黒人少年をたいそう可愛がり、父親代わりを務めていた。自伝を書いた時のゴーストライターはテロリストのビル・エアーズ(William C. Ayers)。文章指導の師匠が、元「ウェザー・アンダーグラウンド」のメンバーで、司法当局から追われる逃亡犯だったなんて、想像しただけでも唖然とするじゃないか。政治思想の師匠も極左分子で、マルキストのユダヤ人サウル・アリンスキー(Saul Alinsky)ときている。

Frank MArshall Davis 1Obama 3Sauk Alinsky 003


(左 : フランク・マーシャル・デイヴィス / 中央 : 若い頃のバラク・オバマ / 右 : サウル・アリンスキー )

  また、友人の一人であるヴァン・ジョーンズ(Anthony Kapel “Van” Jones)も極左黒人として有名だ。このジョーンズはオバマ政権下で環境問題に関する特別補佐官(Special Advisor for Green Jobs)を務めていたが、保守派からは総攻撃を喰らう人物だった。彼は公民権運動の組織となる「Color of Change」を2009年に創設する。しかし、ジョーンズは前々から左巻きで、形式的には共産主義者ではないが、腹は真っ黒で頭は深紅。彼は「STORM(Standing Together to Organize a Revolutionary Movement)」の連中と昵懇だった。この「STORM」はマルクス・レーニン主義の左翼団体で、構成員が尊敬するのは毛沢東である。(Jack Kelly, "How Could Obama Have Hired Van Jones ?", Real Clear Politics, September 13, 2009.) まぁ、ロクでなしの赤い大統領でもオバマは「黒人の英雄」だから、近い将来、10ドル札(現在アレクサンダー・ハミルトン)か20ドル札(現在アンドリュー・ジャクソン)の肖像画になるかもよ。

Jeremiah Wright 1Bill Ayers 2Van Jones 1


(左 : ジェレマイア・ライト / 中央 : 逮捕された時のビル・エアーズ /  右 : ヴァン・ジョーンズ )

  キング牧師の側近について色々紹介したけど、こんなのはまだ氷山の一角で、彼の周りには共産主義者の黒人やユダヤ人がウジャウジャいる。アメリカに関して詳しくない日本人だと、「なぜユダヤ人はそんなに黒人を支援するの?」と尋ねてしまうが、それはユダヤ人の性質を知らないからだ。この民族は西歐諸国に寄生し、現地人から“鼻つまみ者”とされるが、直接的に原住民と対決することはない。ユダヤ人はヨーロッパ人との武力衝突を避け、金に困った領主とか秘書官を求める貴族を丸め込む。そして、充分たらし込んだら、贈賄と引き換えに特権を得たりする。

  西歐人の移民と混じってアメリカへ渡ったユダヤ人も武器を取って戦うことはなかった。彼らは心理戦や謀略戦を得意とする。西歐系アメリカ人というのは腕っ節は強いけど、妙に倫理面で弱いから、ユダヤ人はそこを突く。ひ弱でも狡賢い賤民は、タカリ先の主流民を精神的に叩き潰そうと考える。その道具にされたのが黒人だ。ユダヤ人は白人から差別された黒人を利用して、自分達を排除する白人社会を破壊しようとした。黒人なんて間抜けな種族だから、「社会正義」や「平等思想」を吹聴すれば容易に動く。しかも、黒豹みたいに獰猛でゴリラ並の肉体を持つので、とても便利。ユダヤ人はアホな黒人を焚きつけて、白人にぶつけることにした。この計算高い民族は、白人どもが精神攻撃に弱いと知っていたから、必ずマイノリティーに譲歩すると思っていた。「馬鹿とハサミは使いよう」だから、ユダヤ人は黒人左翼に資金と智慧を授けて「漁夫の利」を得ればいい。賢いユダヤ人は右派の白人と左派の黒人が喧嘩する場面を眺めるだけ。

civil rights movement & Jews 2civil rights movement 1


(左 : ユダヤ人支援者と行動を共にする公民権活動家 / 右 : 公民権運動に熱中する黒人達)

  ちなみに、「白人至上主義者」という罵倒語は、ユダヤ人に抵抗する白人を黙らせるための呪文である。令和の大学生は、小さい頃から人権教育を受けているから理解できまい。昭和47年に『人造人間キカイダー』という特撮番組が放送され、子供達に大人気であった。主人公のキカイダーには「良心回路」が組み込まれており、プロフェッサー・ギルの笛が鳴らされると、良心と指令との板挟みになってもがき苦しむ、という設定であった。西歐人は非常に冷酷な性質を持っているが、その反面、日本人に近い倫理・道徳観を有している。悪魔の如きユダヤ人が「ナチス」という言葉を発すると、大抵のドイツ人はもがき苦しむ。中には自虐史観を強めることで、罪悪感から逃れようとする者までいるから、SMプレーの「マゾ」役も驚く。乳首をいじられて悶絶する逢沢一郎よりも酷い。アメリカの白人だと、「人種差別」という過去が急所となる。

  話を戻す。ユダヤ人にとって恐ろしいのは、中流階級の白人が団結してユダヤ人排斥に傾くことだ。もし、社会的地位の高い白人や尊敬される知識人、民衆のリーダーとなる立派な軍人から、「ユダヤ人はイェルサレムに帰れ !」と言われたら一大事。ユダヤ人だらけのイスラエルなんて、考えただけでもゾッとするじゃないか。だから、ユダヤ人は教育界やメディア界を支配して、“危険人物”を社会的に抹殺しようとする。せっかく豊かなアメリカに移り住めたのに、白人が「白人だけで暮らしたい」と言い出したら、ユダヤ人は顔面蒼白となる。「また追い出されるんじゃないか」と心配で堪らなくなる。だから、何が何でも「多民族・多文化主義」を普及させなくちゃ。ところが、ユダヤ人は言葉と行動が一致しないのだ。彼らは口先では人種平等を説くが、私生活では人種差別が当たり前。ニューヨークには大勢のユダヤ人が住んでいるのに、黒人と結婚する者や黒人との混血児が異常に少ない。一方、ユダヤ人を憎むゲルマン系白人とは喜んで結婚する。そもそも、黒人なんか最初から恋愛対象じゃないから、どれほど人種平等を口にしても浅黒いユダヤ人が増えることない。

Israel Zangwill 01Razan Al-Najjar 002Israeli soldier 3


( 左 : イスラエル・ザングウィル / 中央 : ラザン・アル・ナジャー / 右 : パレスチナ人を暴行するイスラエル兵 )

  かつて、イスラエル・ザングウィル(Israel Zangwill)は、ゲルマン人やスラヴ人、アジア人、アフリカ人が混淆する「人種の坩堝(るつぼ)」を夢見たけど、現実のユダヤ人は黒人が大嫌い。イスラエルには迫害された経験を持つユダヤ人がたくさん住んでるけど、なぜか異民族には冷たい。例えば、エチオピア難民は黴菌のように扱われ、国外追放の処分となったし、反抗するパレスチナ人は虐殺の対象になっている。そういえば、2018年6月1日には、パレスチナ人の医療従事者であるラザン・アル・ナジャー(Razan Al-Najjar)が、イスラエル兵によって射殺される、という事件があった。彼女はイスラエルとガザの境界で負傷したパレスチナ人を発見したので、その同胞を助けようとしたが、イスラエル兵の標的となってしまい、その若い命を失う破目になったという。この事件はニューヨーク・タイムズ紙やBBC、France 24などでも報道されたが、日本では全く報道されなかった。しかし、もっと残念なのは、歐米のユダヤ人が国境の壁を越えて連携し、「パレスチナ人の命も大切だ(PLM)」という運動が起きなかったことである。ユダヤ人同士だと、民族差別や人種偏見は問題にならないのかなぁ〜。

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コメント
1. 中川隆[-7173] koaQ7Jey 2021年2月23日 10:29:43 : jtcHP8qHmU : L0g5MGFXMUNLeDI=[13] 報告
2021.02.23
マルコムXの暗殺にNY市警察やFBIが関与していたとする元潜入捜査官の告白
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202102230000/

 1965年2月21日にマルコムXが殺されたが、​その暗殺にニューヨーク市警察とFBIが関与しているとする警察官の告白​が明らかにされた。暗殺当時、潜入捜査官だったレイモンド・ウッドは死の直前、マルコムX暗殺には警察とFBIが関係していたことを「告白」する手紙を従兄弟のレジー・ウッドへ渡し、それがマルコムXの遺族に手渡されたのである。

 それによると、レイモンドは上司の命令でマルコムXの警護担当者を犯罪に引きずり込み、3名が殺人容疑で逮捕された。ひとりは容疑を認めたが、ふたりは無罪を主張。その数日後、警護のいないマルコムXは殺されたというのである。

 マルコムXはNOI(ネイション・オブ・イスラム)に所属していたのだが、1964年には袂を分かっている。NOIの背景に疑問を持ってのことだと言われている。​その年の3月にマルコムXはマーチン・ルーサー・キングと友好的な雰囲気の中、握手​。巷間、言われているよりふたりは友好的だった。ふたりの手法は違ったが、差別と戦い、貧困問題に目を向け、戦争に反対していたのだ。

 ふたりが握手する4カ月前、1963年11月22日にジョン・F・ケネディ大統領がテキサス州ダラスで暗殺されている。ケネディは殺される5カ月前の1963年6月10日にアメリカン大学の卒業式でソ連との平和共存を訴える「平和の戦略」と呼ばれる演説を行っている。

 暗殺を受けて副大統領から大統領に昇格したリンドン・ジョンソンはベトナム戦争への本格的な軍事介入へ突き進む。その口実に使われたのが「トンキン湾事件」である。トンキン湾で北ベトナムがアメリカ軍に対して先制攻撃したとジョンソン政権は宣伝したが、実際は違った。偽旗作戦だったのである。

 事件は1964年7月30日に南ベトナム哨戒魚雷艇が北ベトナムの島を攻撃したところから始まる。北ベトナムは対抗して高速艇を派遣、攻撃した哨戒艇はすぐ姿を消すが、そこにはアメリカの駆逐艦マドックスがいて、情報収集活動をしていた。

 7月31日、海軍特殊部隊Sealのメンバーふたりに率いられた約20名の南ベトナム兵が再び島を襲撃、北ベトナム軍はマドックスを攻撃する。そして8月7日にアメリカ議会は「東南アジアにおける行動に関する議会決議(トンキン湾決議)」を可決、翌年2月に北ベトナムに対する本格的な空爆、「ローリング・サンダー作戦」を開始することになったのだ。

 その後、戦争は泥沼化。「公民権運動の指導者」という枠をすでに突き破っていたマーチン・ルーサー・キング牧師は1967年4月4日、ニューヨークのリバーサイド教会で開かれた「ベトナムを憂慮する牧師と信徒」主催の集会に参加、「沈黙が背信である時が来ている」という主催者の訴えに賛成だとしたうえで、「なぜ私はベトナムにおける戦争に反対するのか」という話をしている。

 大半のアメリカ国民はベトナム戦争の悲惨な現実から目をそらし、自分自身を欺いているとキングは指摘、そうした偽りの中で生きることは精神的な奴隷状態で生きることを意味すると語った。そしてベトナム戦争に反対すると宣言している。

 しかし、ロン・ポール元下院議員によると、​キング牧師の顧問たちは牧師に対してベトナム戦争に焦点を当てないよう懇願していた​という。そうした発言はジョンソン大統領との関係を悪化させると判断したからだという。「公民権運動」という枠組みの中で発言し、行動しようということだろうが、そうしたアドバイスを牧師は無視したのである。

 ケネディ大統領の暗殺ではCIAや元CIAの大物が中心的な役割を果たした疑いが指摘されてきたが、キング牧師暗殺ではFBIに疑惑の目が向けられている。

 例えば、「ベトナムにおける政策決定の歴史、1945年 - 1968年」というタイトルの報告書を有力メディアへ渡したダニエル・エルズバーグは宣誓供述書の中で、キング牧師を暗殺したのは非番、あるいは引退したFBI捜査官で編成されたJ・エドガー・フーバー長官直属のグループだと聞いたことを明らかにしている。

 エルズバーグにその話をしたブラディ・タイソンはアンドリュー・ヤング国連大使の側近。エルズバーグは国連の軍縮特別総会で親しくなったという。タイソンは下院暗殺特別委員会に所属していたウォルター・ファウントロイ下院議員から説明を受けたとしているが、ファウントロイ議員はその話を否定している。(William F. Pepper, “The Plot to Kill King,” Skyhorse, 2016)

 キング牧師が暗殺されたことに衝撃を受け、戦争反対を鮮明にし、ブラックパンサーなどを支援するようになったロック・ギタリストがいる。ジミー・ヘンドリックスだ。

 FBIはヘンドリックスの監視を強めるが、彼の周囲にはFBIより警戒すべき人物がいた。マネージャーのマイク・ジェフリーだ。この人物はイギリスの情報機関MI6の「元エージェント」だと言われているが、情報機関に「元」はないというのが常識。

 ヘンドリックスは1969年5月、トロント国際空港で拘束された。少量の麻薬を保持していたことが理由だが、本人はそうしたリスクを冒さないと主張している。彼はマネージャーのジェフリーが仕組んだと疑い、解雇しようとした。

 その年には8月にウッドストックで音楽のフェスティバルがあり、彼も参加したが、その直後に彼は誘拐されたと言われている。この時はジェフリーがマフィア人脈を使って救出したとされているが、誘拐自体をジェフリーが計画した疑いもある。

 結局、ヘンドリックスは1971年9月にフェフリーを辞めさせるが、その翌日にヘンドリックスは死亡した。ロンドンのアパートで昏睡状態になっている彼を恋人のモニカ・ダンネマンが発見、すぐに救急車で病院へ運ばれる。彼女によると、発見時にジミーはまだ生きていた。

 救急車は午前11時45分に病院へ到着、12時45分に死亡が発表されている。ロンドン警視庁は診断したジョン・バニスター医師の証言として、ヘンドリックスは病院へ到着した段階で死亡していたとしているのだが、救急隊はそれを否定している。

 ジェフリーが解雇された日にパーティーがあり、そこでヘンドリックスはピルを渡されているが、それをダンネマンの前でトイレへ流している。寝るまでに飲んだのは通常の睡眠薬(ベスパラクス)だけだったが、検死の結果、20ミリグラムのアンフェタミン(覚醒剤)も検出された。(John L. Potash, “Drugs as Weapons Against Us,” Trine Day, 2015)

 キング牧師と親しく、ケネディ大統領の弟であるロバート・ケネディ上院議員も戦争に反対していた。キング牧師の弁護士を務めていたウィリアム・ペッパーによると、ロバートは自分が民主党の大統領候補になった場合に牧師を副大統領候補にしたいとキング牧師に打診していたという。(John L. Potash, “Drugs as Weapons Against Us,” Trine Day, 2015)

 そのキングが殺された2カ月後の1968年6月5日にロバート・ケネディが銃撃され、翌朝に死亡した。ロバートを殺したのは60センチ以上前を歩いていたサーハン・サーハンだとされているが、検死したトーマス・ノグチによると、議員の右耳後方2.5センチ以内の距離から発射された3発の銃弾で殺されたのだという。この結果は現場にいた目撃者の証言とも合致している。つまり、公式説明によると、ロバートの前を歩いていた人物が発射した銃弾がロバートの後方から命中したことになる。しかも、その銃弾はサーハンのピストルから発射されたものではなかった。

 2013年5月9日にはマルコムXの孫、マルコム・シャバズがメキシコで殺されている。午前3時30分ころにダウンタウンの路上で発見されて病院に運ばれたが、殴られたことが原因で数時間後に死亡したという。アメリカから追放された労働運動の活動家、ミゲル・スアレスと会うためにシャバズはメキシコを訪れていたという。

 殺される3カ月前、​シャバズはイランで開かれる「ハリウッド主義」に関する会議に出席するためにテヘランへ向かおうとしてFBIに逮捕されている​。理由も告げられないまま拘束されたのだ。

 マルコムXにしろ、マルコム・シャバズにしろ、マーチン・ルーサー・キング牧師にしろ、ジミー・ヘンドリックスにしろ、ジョン・F・ケネディにしろ、ロバート・ケネディにしろ、「差別」に反対したことが理由で殺されたわけではないだろう。彼らは体制の枠組みを突き破ろうとした、あるいは突き破ったのだ。その枠組みに留まっている限り、右翼を名乗ろうと、左翼を名乗ろうと、リベラルを名乗ろうと、愛国者を名乗ろうと、安全である。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202102230000/  


2. 中川隆[-6027] koaQ7Jey 2021年4月04日 08:54:11 : gDb5AlH4lg : VVV5Zk1LelZYVXc=[21] 報告

2021.04.04
ベトナム戦争に反対すると宣言して殺されたキング牧師
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104030000/

 マーチン・ルーサー・キング牧師は53年前の4月4日にテネシー州メンフィスのモーテルで暗殺された。その1年前、つまり1967年4月4日にニューヨークのリバーサイド教会で「ベトナムを憂慮する牧師と信徒」が主催する集会があり、主催者は「沈黙が背信である時が来ている」と訴えているが、その訴えにキング牧師は賛意を示し、「なぜ私はベトナムにおける戦争に反対するのか」という話をしている。

 ベトナムへの本格的な軍事侵略をリンドン・ジョンソン政権が始めたのは1964年のことだった。7月30日に南ベトナムの哨戒魚雷艇が北ベトナムの島、ホンメとホンニュを攻撃、31日にはアメリカ海軍の特殊部隊SEALsの隊員に率いられた20名ほどの南ベトナム兵がハイフォンに近いホンメ島のレーダー施設を襲撃した。この襲撃に対する報復として、北ベトナムは8月2日、近くで情報収集活動をしていたアメリカ海軍のマドックスを攻撃したと言われている。

 リンドン・ジョンソン大統領は議会幹部に対し、公海上にいたアメリカの艦船が北ベトナムの攻撃を受けたと説明、8月7日にアメリカ議会は「東南アジアにおける行動に関する議会決議(トンキン湾決議)」を可決した。この決議を受けて1965年2月から北ベトナムに対する本格的な空爆、ローリング・サンダー作戦が始まる。

 しかし、戦争は泥沼化、CIAは特殊部隊と連携して1967年から秘密工作を始める。NSCに所属していたCIAのロバート・コマーはこの年の5月にDEPCORDSとしてサイゴン入り。6月には彼の提案に基づいてCIAとMACV(ベトナム軍事支援司令部)は共同で極秘プログラム「ICEX(情報の調整と利用)」を始動させた。これはすぐ「フェニックス・プログラム」へ名称変更になる。

 この秘密工作の実働チームとしてCIAは1967年7月にPRU(地域偵察部隊)を組織する。SEALsの隊員だったマイク・ビーモンによると、PRUは殺人やレイプ、窃盗、暴行などで投獄されていた囚人たちが中心メンバーで、フェニックスは「ベトコンの村システムの基盤を崩壊させるため、注意深く計画されたプログラム」だという。

 1968年3月にMACV司令官はウィリアム・ウエストモーランドからクレイトン・エイブラムズへ交代、11月にはコマーの後任としてウイリアム・コルビーがサイゴンへやって来た。その8カ月前、3月にミ・ライ(ソンミ村)事件が引き起こされているが、これもフェニックス・プログラムの一環だった。(Douglas Valentine, "The Phoenix Program," William Morrow, 1990)

 コルビーは1973年9月からCIA長官を務めているが、その際にフランク・チャーチ上院議員が委員長を務める特別委員会でCIAの秘密工作について詳しく説明している。「1968年8月から1971年5月までの間にフェニックス・プログラムで2万0587名のベトナム人が殺され、そのほかに2万8978名が投獄された」とも証言。CIAで秘密工作を実行していた人びとはこの証言に激怒した。同僚を怒らせる証言をした一因は、彼がCIA長官に就任する5カ月前にひとり娘で戦争に反対していたキャサリンが死んだことが影響している可能性がある。

 キング牧師がCIAがベトナムで住民虐殺プロジェクトを始める直前、ベトナム戦争に反対すると宣言したわけだ。​ロン・ポール元下院議員によると​、キング牧師の顧問たちはベトナム戦争に反対するとリンドン・ジョンソン大統領との関係が悪化すると懸念、牧師に対してベトナム戦争に焦点を当てないよう懇願していたという。

 CIAの秘密工作で戦況を好転させることはできず、1968年2月の「テト攻勢」でアメリカ国民はベトナムでアメリカ軍が苦戦している実態を知ることになる。キング牧師が殺されたのは、その2カ月後のことだ。

 キング牧師が暗殺される直前、3月16日にロバート・ケネディ上院議員が1968年の大統領選挙に出馬すると宣言、同月31日にジョンソンは大統領選挙からの離脱を宣言した。ロバートはキング牧師と親しく、そのキングを副大統領候補にすると言われていた。

 そのキング牧師が殺された2カ月後の6月6日、ロバート・ケネディはカリフォルニア州ロサンゼルスのホテルで殺されている。ケネディ上院議員の60センチメートル以上前を歩いていたサーハン・サーハンが犯人だとされているが、検死をしたトーマス・ノグチによると、議員には3発の銃弾が命中、致命傷は右耳後方のもので、銃口は1インチ(2.5センチメートル)以内の距離にあった。残りの2発は議員の右脇に命中していた。

 これらが全て正しいとするなら、上院議員の60センチメートル以上前方を歩いていた人物が、議員の右後方の至近距離から銃弾を発射したことになる。これがアメリカ流の「ファクト」だ。

https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202104030000/

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