【上新粉】ってどんな粉?団子の作り方から意外なメニューまで紹介! 佐々木このみ https://www.olive-hitomawashi.com/column/2020/04/post-9793.html 上新粉という粉をご存知だろうか。月見団子の原料といえばイメージが湧きやすいかもしれない。上新粉は米粉の一種だが、白玉粉やもち粉とは何が違うのだろうか。上新粉の特徴をはじめ、使い方や定番メニューである団子の作り方を紹介する。
1. 上新粉ってどんなもの? 小麦粉は小麦が原料、米粉は米が原料であることはいうまでもない。「上等な新しい粉」という名の上新粉は米から作られる粉だが、もう少し詳しく見ていこう。 うるち米が原料
米には大きく分けて私たちが普段ごはんとして食べているうるち米と、餅やおこわに加工して食べるもち米の2種類がある。上新粉は前者のうるち米を精米・洗浄・乾燥させたものを粉砕して作られている。 一般的な米粉よりはきめが粗い
スーパーなどで販売される米粉との違いはきめの粗さ。どちらも米から作られる粉だが、上新粉よりも米粉のほうがきめ細かく、小麦粉の代用品として使われている。一方上新粉は、もちもちとした食感を楽しむような和菓子に向いている。 ほかの粉との違い
上新粉とよく似ているものに白玉粉があるが、白玉粉の原料はもち米だ。そのため、上新粉よりももちもち感が強いのが特徴である。製法も上新粉とは異なりもち米のでんぷん質を取り出して作られる。また、もち米が原料の粉にはもち粉というものもあるが、こちらは上新粉と同じ製法で米を乾燥させて砕いたもの。また、うるち米ともち米を配合した団子粉というものもある。 2. 上新粉を使った団子の作り方
上新粉で作る定番メニューである団子の作り方を紹介する。材料は上新粉・砂糖・水のみとシンプル。団子生地の作り方をマスターして、味を変えたり餡を入れたりみたらしにしたりと、さまざまなアレンジを楽しもう。 上新粉に熱湯を加えてこねる 上新粉のパッケージに表示されている分量で、粉に熱湯を加えてこねる。上新粉300gに対し熱湯220〜230ccほどが目安だ。好みで砂糖を加え、耳たぶほどのやわらかさになるまでこねよう。熱湯を入れた直後はやけどをするため箸で混ぜ、冷めてきたら手でこねるとよい。 生地を丸めて茹でる
生地ができたら一口大に丸める。棒状にした生地を包丁で等分に切ってから丸めると形が揃いやすい。団子状になったら沸騰したお湯で3〜4分ほど茹でると表面に浮いてくる。浮いてきたらすくって冷水を張ったボウルで冷やし、表面を少し乾燥させて完成だ。好みの味付けでいただこう。 3. 上新粉が余ったらおすすめのメニュー なめらかな口当たりが特徴の上新粉は、和菓子をはじめさまざまなメニューを作ることができる。粉は100%上新粉を使用してもよいし、白玉粉や小麦粉とブレンドすることもできる。上新粉で作れるメニューを紹介するので参考にしてほしい。 上新粉の定番メニュー「和菓子」
上新粉といえば、やはり和菓子を作るのが定番だ。月見団子をはじめ柏餅や大福、ういろうなど粘り気の少ない和菓子を作るのにぴったりである。 洋菓子に使うこともできる 和菓子に使うイメージの強い上新粉だが、使い方を工夫すれば洋菓子を作ることもできる。ただし、100%上新粉にしてしまうともちもち感が強くなりすぎてしまうので、小麦粉やアーモンドプードルなどほかの粉と合わせるとほどよいもちもち感が楽しめる。パンケーキや蒸しパン、マフィンなどが作れる。 お菓子だけじゃもったいない!おかずも作れる 上新粉は料理にも使うことができる。たとえば鶏肉にまぶして揚げればハワイ名物のモチコチキンに。中国の定番おやつ・大根餅も作れる。また、とろみ付けの用途で使えるためあんかけやスープにも便利だ。上新粉が余って使いきれないときは片栗粉の代わりに使うとよい。 結論 うるち米を砕いたものが上新粉ということがわかった。白玉粉やもち粉とは違った特徴があるため、それを生かした使い方を知っているだけで料理のレパートリーが広がるのではないだろうか。和菓子だけでなく洋菓子や料理にも使えるため、余っても困ることはないだろう。
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