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真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/20/reki4/msg/116.html
投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 12 日 17:27:47: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 中川隆 _ アンティーク・オーディオ関係投稿リンク 投稿者 中川隆 日時 2020 年 2 月 12 日 16:00:46)

真空管アンプの世界

ウェスタンエレクトリック伝説
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/208

WE350B _ ウエスタン・エレクトリックの真空管の中でも特に濃厚な音がするビーム管の最高傑作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/132.html

Western electric 124 amplifier _ すべてのアンプの中で最も艶やかな音の WE350B プッシュプルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/133.html

ウェスタン・エレクトリック 300B を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/107.html


▲△▽▼


マッキントッシュ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/627.html

オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

オールド QUAD の安物アンプは名機なのか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/840.html

ESL57 が似合う店 喫茶店 荻窪邪宗門 _ ESL57 と QUADU の世界
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/214.html

カウンターポイント SA-5000 + SA4
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1033.html

EAR の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/947.html

ドイツ OCTAVE社の真空管アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/946.html

ドイツの音楽はドイツの真空管アンプで聴こうよ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/698.html

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る

コメント
1. 中川隆[-13831] koaQ7Jey 2020年2月12日 17:29:20 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-457] 報告

一番音が良いパワーアンプは VT-52 シングルアンプ?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/440.html

究極の出力管 _ 伝説の DA100
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/441.html

DA30 はあらゆる点で PX25 や WE300B より優れているんだけど…
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/446.html

英国の気品 PX4 シングルアンプ 
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/443.html

今 大人気の WE101D _ 出力0.6Wのシングル・アンプで鳴らせるスピーカーは?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/445.html

ドイツの真空管 1 _ RV258
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/463.html

妖女ローサーと佐久間 駿 _ 失われた音を求めて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/210.html

2. 中川隆[-13830] koaQ7Jey 2020年2月12日 17:33:14 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-456] 報告

マイナー真空管を使った真空管アンプは、その真空管が手に入らなくなったら不燃ゴミになる
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/961.html

アンプの音はトランスで殆ど決まってしまう
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/760.html

管球アンプのブーンと云うノイズについて
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/770.html

真空管アンプ自作は時間と金の無駄 _ 自作では まともな音にならない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1006.html

真空管アンプについての よく有る誤解
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/923.html

3. 中川隆[-13805] koaQ7Jey 2020年2月13日 16:43:56 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[-430] 報告

岡山県 玉野市 Vintage Audio(ヴィンテージ・オーディオ)
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/458.html

新潟県 南魚沼市 チューブ・オーディオ・ラボ
http://www.asyura2.com/18/reki3/msg/459.html

4. 中川隆[-13967] koaQ7Jey 2020年3月15日 20:14:10 : b5JdkWvGxs : dGhQLjRSQk5RSlE=[860] 報告

アンティーク真空管アンプの世界
http://www.asyura2.com/17/ban7/msg/541.html
5. 中川隆[-13272] koaQ7Jey 2020年4月11日 12:23:39 : 8AFzBVbKDo : NXRHZUxHekZQOU0=[-22] 報告

真空管の測定やバイアス調整のやり方の基礎知識など。 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12588588035.html

真空管の知識 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12071585746.html?frm=theme

真空管のテスト 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12042714321.html?frm=theme

真空管選び 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12022235511.html?frm=theme

お薦めの真空管ショップ 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12150537673.html?frm=theme

お薦めの真空管ショップ 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12020314452.html?frm=theme

真空管アンプの魅力 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12037846586.html?frm=theme

真空管と半導体の違い 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12173431011.html?frm=theme

「 管 球 王 国 宣 言 」 禁断のKRELL
https://ameblo.jp/507576/entry-12526744525.html?frm=theme


6. 中川隆[-13332] koaQ7Jey 2020年4月12日 20:07:56 : NaLPQxSvL6 : U3IwbnAxZmR6YUE=[-23] 報告

真空管のメーカー選び
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1050.html
7. 中川隆[-12777] koaQ7Jey 2020年5月05日 17:02:03 : Wu2Pehh8fA : cjFrUGJaUC5TSmc=[20] 報告

前段管は何が良いか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1053.html
8. 2020年6月15日 10:52:25 : 0r09roS7zM : bG0uSVpyLjZtM2M=[8] 報告
整流管は何が良いか?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1059.html
9. 中川隆[-11919] koaQ7Jey 2020年8月07日 15:48:42 : hHZB9i4vVw : MUkzQ2pkOWZvWkU=[20] 報告
昔、真空管のガラスは音響用に作られていた。その技術は途絶えてしまい今では絶対にあの頃のガラスは作れない、真空管内部の金属板もしかり、だと聞いた。

自転車のタイヤにしても、昔のゴムのほうが数段良いのだそうだ。Thorensのアイドラゴムにしても、どんなに頑張っても現行品はオリジナルの音質にはかなわない。


2020年07月26日重量盤
http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52305494.html

クラシックLPのラベログラフィを取り出す。この本、レーベルの変遷だけでなく各国のレコードの重量も記録されている。全部を量ったわけではないが、面白い試み。独ELECTROLA?東独ETERNA?露MELODIYA?それともSUPRAPHON ???  これらの会社、50年代に240gに達する重いレコードをせっせとプレスしていた。

それを上回るヘビーなLPが。独DECCA(LXT2719/1952年発売)と波蘭MUZA(XL0149/1963年発売!!)だ。250gをクリアしている。まだまだ、もっと重い奴がいる。重量盤チャンピオンに輝くのは墺AMADEO(AVRS6022/1955年発売)だ。記録はなんとお270g! このラベログラフィ、ベルリンの友人にもらい受けた。著者は大仰なレコードクリーナをつくったりするアマチュアのコレクタ。ドイツ人で本業は科学者だから正確に重さを量って記録していたに違いない、と、京都でそういう話をしていたら、「これ、もっと重い盤かも・・・」と軽く出されたのがこれ。

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ディジタル計で「なんと、276g!!」米MERCURY(MG10012/1950年発売)ファリャ クラヴサン協奏曲、協奏曲とはいうものの室内楽編成の佳曲で、カークパトリック、シュナイダー、バロン、フリーマン、グリーンハウス等による好演。オーボエ奏者ミッチェル・ミラーは、のちにコロムビア音楽部長で合唱団リーダーのミッチ・ミラー。ラベログラフィのMERCURYの項では190gが一番重いことになっていた。ということで、まだまだ記録が出そうな重量盤オリムピックだ。盤の重量に着目した著者には敬意を表するが、資料や本に書いてあることを鵜呑みにしてはまずい。ことにクラシック愛好家は資料に対する姿勢が盲目的だ。

今日180g重量盤というのがLPレコードのお約束ごとになっている。重ければいいってもんではないと、なんとなく気が付いている人も多くなってきた。音がふやけているような、芯がないような。盤材料。レコード産業は重さよりも塩化ヴィニールの研究開発をしてほしい。

昔、真空管のガラスは音響用に作られていた。その技術は途絶えてしまい今では絶対にあの頃のガラスは作れない、真空管内部の金属板もしかり、だと聞いた。

自転車のタイヤにしても、昔のゴムのほうが数段良いのだそうだ。Thorensのアイドラゴムにしても、どんなに頑張っても現行品はオリジナルの音質にはかなわない。

現行品アイドラは180g重量盤の味に似ている。だから、アイドラはむやみに交換したりせず、オリジナルを研磨して成型しなおすようにしている。

http://blog.livedoor.jp/thorens/archives/52305494.html

10. 中川隆[-10706] koaQ7Jey 2020年10月22日 04:24:14 : aqJrPGiyr2 : dGEwdjFMc0FTbi4=[14] 報告
EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

是枝アンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1090.html

11. 中川隆[-10338] koaQ7Jey 2020年11月01日 07:43:07 : isjVvzRBMk : ZzBKTnRsbE8xMFk=[11] 報告
昔の軽量高能率スピーカーにはドライブ力が強い最新のトランジスタアンプは合わない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1102.html
12. 中川隆[-9861] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:05:57 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[43] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
真空管アンプはこれからの方には勧めない 2017年06月09日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df


自宅システムを再び使い始めている。毎日1時間から2時間聴く様にした。鳴らす度に「自分の好み」に一番合っている気がする。D130を使ったシステムなので、パワーアンプにパワーは要らない。それよりも「上質な質感」を求めてWE101Dppパワーアンプにした。球のアンプも色々使って見たり、外で聴かせていただいたが、WEの球やSTCの球の時代のモノが図抜けて音質(質感)や寿命が長い。

真空管は「三極管」の時代のモノが、手作りで音質が良く寿命が長いと思う。その中でもWEとSTCのモノは特に良いと感じる。現在でもWE300Bは管球アンプの憧れの的。現在の中国製の300Bとは形は似ていても「似て非なるもの」である。WE101Dの球も出力はプッシュプルで1W前後しかないが、当時のSPユニットは100dbを超える超高能率タイプのSPユニットが多かったので、普段使いの音量ならば不足感はない。

現在では程度の良い真空管は在庫が無いし、作られる事もないから、現在ストックしている球は非常に貴重だ。自分のアンプで使う球は20〜30年分はストックしている。その投資金額は軽く50万円は超えている。それも10年以上眠ったままだ。今からアンプを買おうと思っている方には管球アンプは勧めない。真空管には「寿命」がある。いずれ交換しなければならない。その時に交換球が無ければそこで終わりになる。

オリンパスシステムで使っているSTC4033Lの球は、毎日5時間以上使って10年以上使えている。初段管や次段管もまだ交換していない。唯一、整流管のみ2回ほど交換した。中古品を使っていたので仕方のないことかも知れない。現在は新品に交換後交換の気配はない。自宅のWE101Dの球はヒーター電圧が4.5V(一般品は6.3V)と特殊なので、電源トランスが特注になる。その分、ヒーター電圧が低いので、温度が「人肌」ぐらいにしか上がらない。この辺でも「長寿命」(多分5万時間を超える)を予感する。5万時間はLEDの寿命の目安でも有る。

WE101Dppパワーアンプにも泣き所は有る。整流管や初段管はヒーター電圧6.3V仕様なので、寿命は101Dの球並みとはいかない。ストックを十分に持つ必要が有る。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/11de85ed9012b5a9eb2fa2ec304179df

13. 中川隆[-9842] koaQ7Jey 2020年11月17日 17:53:12 : GmJ0HtwMbI : NzRCRVhEMHdYY1E=[62] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
最近のSPには管球アンプは勧めない 2017年02月18日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d


1970年以降のSPをお使いの方には管球アンプは余りお勧めはしない。何故なら「低域の駆動力不足」を感じます。50Wや80Wクラスの管球パワーアンプであっても、SPの能率が96db以下だと「立ち上がり・立下り」の瞬発力にかける。

SPから出る音の70%以上は「低域」(ウーハー)から出ている。この帯域の「立ち上がり・立下り」が緩いと「キレ」を感じない。

管球アンプの良さは、SPの能率が100dbクラスのユニットに「分厚い音数」で出てくる事。1970年以降のSP達は「低域の再生帯域」を下の方に伸ばしてあるので、「重低音」が出易い様に作成してある。世の中のニーズに応える様に作ってあります。

40年以上前にJBL:L-100(センチュリー)をサンスイAU-9500でドライブしていました。その後ケンソニックC200+LUXMAN MB88(80W/ch)のパワーアンプの組合せでドライブして使っていました。その時に感じたのが「立ち上がり・立下り」のスピードが全く異なる事と「音の厚み」が異なる事。その後色々なパワーアンプを使って感じたのは、「Tr型アンプ」(石)は「キレが良い」・・・トランジスターの動作の仕方がそのまま音に出ている。一方管球アンプも球の動作の仕方がそのまま音に出ている様です。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/37cb77933bb6b3980bbb211bdb87fe3d

14. 中川隆[-8962] koaQ7Jey 2020年12月25日 11:26:44 : FSuacswpLw : YmxBMnM2QW1TUC4=[12] 報告
「音楽&オーディオ」の小部屋
高級外車と真空管アンプ 2020年12月20日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c989170124b5efa55bec1eb4177ac1ed


「久しぶりに真空管アンプのヒアリングテストを行いますのでお見えになりませんか?」とのお誘いに乗って駆けつけてくれた近くにお住いのYさん。

相変わらず我が家のオーディオ実験の実例になるが、なぜこういう話を公開するかというとオーディオはまだ未解明な部分が多いことに尽きる。

結局、個々のオーディオ環境にとってあまりにも「変数」が多すぎるので理論もさることながら、やむなく実験に頼らざるを得ないのが実情です。

つまり、実際にやってみなくちゃ分からん(笑)。

そこで、我が家の実例を通じて「場数=疑似体験」を踏んでいただき、少しでもご参考にしていただければという願いと観点から記録をしたためています。ただし、真に受けられても困りますので適当に取捨選択してくださいね。

それでは、前提としてテストの概要を述べておこう。

まず、スピーカーの構成だがこのブログの恒常的な読者なら先刻ご承知のはずなので「今さらくどい」とお叱りを受けそうだが、初見の方がいらっしゃる可能性もあるので念のため。

フルレンジ → 「スーパー10」(ワーフェデール:口径25センチ・赤帯マグネット)

ツィーター → 「075」ツィーター(JBL:シンバル再生用としてマイカコンデンサーでローカット)

サブウーファー → 「スーパー12」(ワーフェデール:口径30センチ・赤帯マグネット)イン・ウェストミンスター

ムンドルフ(ドイツ)の「ゼロ抵抗コイル」(6.8+8.2=15mh)を用いて150ヘルツ(−6db/oct)でハイカット

このスピーカーのうち「150ヘルツ以下」を「EL34プッシュプル」(借用中)で駆動し、フルレンジ部分に限って3台の真空管アンプでヒアリングテストしようという魂胆である。

最初に登場するのは「6AR6=6098」シングルアンプの登場。

2年ほど前に手に入れたアンプで出力管は「6AR6=6098」(この球は初期版に限る)である。GT管とはいえ、素性を辿るとアメリカ軍のレーダー用に使用されていた由緒ある「WE350B」に行き着くのだから出自がたいへんよろしい。

これは5極管だが「3極管接続」にすると、あの英国の銘管「PX4=PP3/250」そっくりの周波数曲線になるというのが魅力。

初段管は「CV569=ECC35=6SL7」(STC)を使用。ボリューム部分は「クラロスタット型」に変更している。

そして、Yさんのご感想は次のとおり。

「とてもスッキリとしていて抜けがいい音ですね。昔あった”スカッと爽やかコカ・コーラ”という言葉を思い出しました。ただ、クラシックの場合はもっと響きが欲しい気がしますね。

TRアンプの再生音がこういった感じです。アッ、そうそう低音域は別にして我が家の「マーク・レヴィンソン」の音とそっくりですよ。お値段からしたら大したものですね」

「このアンプは響きが少ない分、解像力の良さが売り物です。ピアノでいえばヤマハとスタンウェイの差ですかね。しかし、AXIOM80を鳴らすと不思議なことに細身同士での相乗効果といいますか、そこはかとない色気が出てくるので重宝してます。この大型システムには相性がイマイチみたいですかね〜」

以下、続く。
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/c989170124b5efa55bec1eb4177ac1ed

切磋琢磨する真空管アンプたち
2020年12月24日
https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fea2d309babb9061769e8eb836163801


お待たせしました〜。前々回のオーディオ仲間との「真空管アンプ試聴会」の続きです。

「6AR6=6098シングルアンプ」の次は「PX25シングル」アンプの登場。

このアンプを購入してからもう25年ぐらいになるだろうか。どこかかしこに不満が出てくるし、己の使いこなしの未熟さも手伝うしで、専門家に改造をお願いすること延べ4回くらいにはなる。

今のところ落ち着いているが、基本的には「インターステージトランス」(UTCのA19)の性能に不足はないものの、もっと容量が増えたら「ベター」といったところかな。

球の構成のうち大切な整流管は「WE422A」(1958年製)を奮発し、出力管は英国製の「PX25」(ナス管)だが、音のいい3極管型の出力管として10年ほど前はアメリカの「WE300B」と並び称されていたほどだが、近年ではお値段的に「WE300B」の後塵を拝するようになった。

どうして人気が凋落したのかはよく分からないが、音質的に引けは取らないと思うものの「丈夫さ」の点では明らかに「WE300B」の方に軍配が上がるのでそのせいかな。

いずれにしても比較的リーズナブルなお値段で手に入れやすくなったのは喜ぶべきこと。

ちなみに、このPX25の上級管として「PP5/400」(英国マツダ:初期版)も持っているが、現在のインターステージトランスでは役不足「?」と大切に待機保存中である。

このアンプも前段管(ドライバー管)次第でくるくる音が変わる。これまで常用していたのはやや低音域に比重を置いた「GSXー112」(アメリカ:トリタンフィラメント)だったが、今回のテストでは中高音域にメリハリのある「3A/109B」(STC:画像左)に代えてみた。

すると、これが大当たり!

オーディオ仲間のYさんが「これならいつも聴かせてもらっているWE300Bアンプとそれほど遜色がありませんよ!とても瑞々しい音です。」

「STC」の優秀さはもちろんだが、おそらくプリアンプ(マランツ7型:3本の球はいずれもBRIMARの12AX7)との相性やRCAケーブルとSPケーブル(いずれもLAN素材)との相乗効果ということになるのだろう。

関係の方々に感謝です!

そして最後に登場したのは、真打の「WE300Bシングル」アンプ。

球の構成は整流管に「4274A」(STC)、前段管は71A(レイセオン)、出力管は「WE300B」(1988年製)のラインアップ。

そして各真空管の「ヒーター回路」は別々になっているのがミソ。

トランス類は入力トランスが「HAー100X」(UTC)、インターステージトランスは「HA-106」(UTC)、出力トランスは個人の手巻きによるもの。

そして、シャーシは「漏れ磁界」に強い厚さ2mmの銅板を使っている。

「300Bアンプはインターステージトランスに何を使うかで勝負が決まります」とは「北国の真空管博士」の弁だが、その点、我が家の「HA-106」は理想的な逸品だそうだ。ただし、オークションにもめったに出ないしもう入手するのは無理とのこと。

したがって、万一「インター・・」が断線したらこのアンプは価値が半減するので毎日がヒヤヒヤの連続である(笑)。

今回の試聴会も相変わらず信頼に応えてくれた。

「とても端正な音の一言に尽きますね。PX25アンプよりも音像が一段とシャープになって焦点(フォーカス)がピタリと決まる感じです。音の粒立ちも素晴らしいし、これはもう完璧な音ですよ!」と仲間。

何だか自慢話みたいになってしまったが、「ありのまま」を記載しているのでどうかお許しを(笑)。

さて、この原稿を書いている時点でこの試聴会から1週間以上経っているのだが、毎日出番となっているのは「PX25」アンプの方である。

さすがに「WE300Bアンプ」は何だか勿体なくてなかなか使う気になれない。

つくづく「貧乏性」だねえ(笑)。

そして、最後になるが現在仲間からお借りしている「EL34プッシュプル」アンプ。

低音域(150ヘルツ以下)再生の専用アンプとしてもう2週間ほど使っているが、お値段も大したことがないし使用されている真空管も近代管だし、そのうち何らかの破綻を見せることだろうと悠長に構えていたらどうして、どうして・・。

ちょっと欲が出てきて、ありふれた電源ケーブルを手持ちの「キンバー」ケーブルに交換したらすぐに耳ざとい仲間が気が付いた。

「アレッ、音に締まりが出てきました。何か代えませんでしたか?」

ギャフン!

それにしても、低音域専用だけなら近代管でも十分いけそう。言い換えると、古典管の持ち味というのは中高音域にあるようですよ。

https://blog.goo.ne.jp/jbltakashi/e/fea2d309babb9061769e8eb836163801

15. 中川隆[-8818] koaQ7Jey 2020年12月29日 18:01:07 : ALfcx8Vlfc : QWF2QW1ZSHBaRkE=[32] 報告
柔らかい、温かみがあるってホント?〜真空管の音の秘密 | 創造の館 音楽苦楽部
公開:2020/09/06  更新:-------
https://souzouno-yakata.com/audio/2020/09/06/43252/


真空管アンプの歪を分析、15倍のそっくり歪を作って真空管の音をご試聴いただきます。響きが豊かになる、エコーで音が艶やかになる噂も実験検証をして実態を明らかに。最後に真空管アンプの価値・存在意義を考えます。


 このコンテンツは動画でご覧いただけます。

真空管アンプで「いい音」は聴けるのか




この音の違いがわかるか〜ブラインドテストで真空管の音を聞き分ける





<関連記事>
アンプの音などというものは存在しない〜オーディオアンプの選び方
https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

<参考購入先>
動画で使ったFX-AUDIOの真空管アンプです
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E7%9C%9F%E7%A9%BA%E7%AE%A1%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&rh=n%3A3210981%2Cp_89%3AFX-AUDIO-&dc&language=ja_JP&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=sl2&linkId=8f12d200c50434e5b430af37b8a350dc&qid=1599347394&rnid=2321255051&tag=asyuracom-22&ref=sr_nr_p_89_9


https://souzouno-yakata.com/audio/2020/09/06/43252/

16. 中川隆[-8811] koaQ7Jey 2020年12月29日 20:45:19 : ALfcx8Vlfc : QWF2QW1ZSHBaRkE=[39] 報告
アンプの音などというものは存在しない〜オーディオアンプの選び方 | 創造の館 音楽苦楽部
公開:2007/05/02  更新:2020/09/24
https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

 JBLの大型スピーカーにマッキントッシュやマークレビンソンなどの弩級アンプを組み合わせて小音量で鳴らす。これは最も音を悪くする方法だ。なぜこの組み合わせがダメなのか。何に注意して選べばよいのか。そもそもアンプに固有の音色というものは存在するのだろうか。


出力はどの程度あればよいのか

 これを判断するには、何らかの基準がいる。その一つに、106dBがある[1]。大編成オーケストラの一部は106dBを超えるものがあるので109dBみておけば十分といえる。オーケストラでは低音のエネルギーが最も大きく、下の図では100〜200Hz付近にピークがある。それ以外の帯域は103dB程度となっている。

オーケストラのピーク音圧レベルを周波数分析した結果
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/IMG-1-scaled.jpg

代表的なオーケストラ曲の音圧レベル周波数特性 出典:「ハイファイスピーカ」中島平太郎 日本放送出版協会 p11

 ピークで109dB出せるスピーカーとアンプの出力を選ぶためには、1m点の音圧を知る必要がある。距離 L(m)における出力音圧レベル(dB)の一般式は次だが、これは音が三次元的に広がる場合の話であり室内には当てはまらない。

出力音圧レベル=能率(dB)+10log10(W)ー20log10(L)

注:能率は〇〇dB/W/mと、〇〇dB/2.83V/m がある。スピーカーのインピーダンスが8Ωでない場合、Wもこれに合わせてみる必要がある。

 残響のある室内の距離減衰は定在波が邪魔をして実測が難しい。そこで、次のグラフから読み取る。

https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/de7136eed3d6998c1957d9f7a8b1fbb3.jpg
残響のある室内の音の距離減衰 出典:リスニングルームの設計と製作例 加銅鉄平 P36

Rは部屋の室定数=Aα/(1-α)、A=部屋の表面積、α=平均吸音率(通常0.2〜0.5)、rは音源からの距離、方向係数Qはスピーカーの場合2である。αがやや大きめの0.5、広めの16畳を仮定した場合、距離1m→3mまで距離減衰がおおよそ3dBだから、このくらいみておけば大抵のケースに当てはまる。

 従い、1m点の必要音圧は、109+3=112dBとなる。ステレオ2ch同時出力で112dB達成できればいいので、片chの場合は3dBマイナスして109dBが目標になる。1m片ch109dBの音圧が得られるアンプの出力Wを計算したグラフを次に示す。

109dBの音圧を出せる能率とアンプ出力のグラフ
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/0b2e90e16be352892c708e496943b39a.png


この線上ならどれも同じ音質、とはならない。能率が高いスピーカーは、大音量の音を高品質で出せるが、能率が低いスピーカーでは、たとえそのパワーがスピーカーに入っても歪が増えて良質の再生音は望めない。

 できるだけ能率の高いスピーカーを使い、アンプの出力を小さくするのが、低歪で良質な大音量を再生するポイントになる。


アンプの出力は大きいほど音が悪い

アンプの歪率特性の例(LM3886)
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2004/11/18012601.png

歪率(THD+N)特性の例:LM3886データシート

 半導体アンプの歪率は、グラフのように「レ」の字を左右反転したような形になるのが普通だ。つまり出力を小さくして使うほど歪+ノイズが大きい。

 このカーブはアンプの出力が大きいと上にシフトすることがある。この場合、同じ1Wを出すための歪は、出力の大きいアンプほど多い。

 カタログスペックの歪率は、通常グラフの一番低いポイント付近の値なので参考にならない。


 この特性はABクラスの半導体アンプで共通する。アンプの出力は大きいほど良いというわけではなく、スピーカの能率に合ったものを選ぶ必要がある。

 それでも「アンプは余裕があったほうが良い」などと考え、必要以上に大出力のアンプを選ぶと、ボリウムを絞って歪の大きい、つまり音の悪い部分をメインに使うことになってしまう。



(2007/5/14追補)
 出力段にICモジュールを使ったアンプは小出力でも音が悪い。ミニコンやラジカセが小出力でありながら音が悪かったのは、ローコストなICモジュールが使われていた為。

アンプは出力が大きいほど音に余裕がある?

 オーディオ雑誌でよく見るこの論評は本当だろうか。トランジスタアンプで音の歪みが聞き取れるほど大音量を出すことは滅多にない。それに、大音量時はスピーカの歪みの方がずっと大きいのが普通だ。

 「音の余裕」は大出力アンプの貫禄ある見た目と、数字上のスペックからくる主観にすぎず、理論的な根拠はない。

 余裕が必要なのはスピーカーの耐入力であって、アンプではない。過剰な出力はコストや小音量再生の面で不利になるだけ。音質面で得することは無いと考えておきたい。

NEC A-10 TypeIVのカタログ
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2004/11/P2262053-1.jpg

 NEC A-10 TypeIV(写真は1987年当時のカタログ)。強力な電源部を備え2オームの低負荷駆動に対応。2オームまで駆動できるといっても、2オームの負荷を繋がなければ関係ない性能。

 しかし評論家がオームの法則どおり電流を流せる点を「アンプの理想」などと褒め称えるものだから良く売れた。




 私はこのTypeIVを所有していたが、肝心の音がソニー製の小形軽量アンプ(当時ヒートパイプ放熱だった)と聞き比べて差がなかった点と、ボリウムのギャングエラーが大きい点が気になって手放した。

電源が重要なのは当たり前

 アンプで一番重要なのは電源であると昔から言われている。そこで「ウン万μFのコンデンサを搭載して負荷変動に強くしました」とうセールストークが聞かれる。

 電源の容量は、周波数特性、出力といったスペックに対し十分なものを備えるのが普通であり、設計事項にすぎない。国産有名メーカーの商品を使う限り、私たちが気にするようなことはほとんどない。

 クリーン電源(リジェネレーター)は無駄の代表[8]。これで本当に音が変わったとしたら、アンプの電源の作りがお粗末な証拠である。

アンプの音は何で決まるのか(’20/3/14改定)

 アンプの出力音圧特性は、どの商品も可聴域(20Hz-20kHz)で真っ直ぐ(フラット)が普通。そこに音のキャラクターや音色といったものはない。つまりアンプに固有の音は存在しない。

 ところが実際は、アンプを変えるとスピーカーから出てくる音が変わることがある。それは、アンプの音が違うからではなくて、スピーカーの音が、繋ぐアンプで変わるから。これを理解するには、DF(ダンピングファクター)というものを知る必要がある。

 DFをごく簡単に言うと、スピーカーの抵抗とアンプ(ケーブル含む)の出力抵抗の比。これが大きいほど、スピーカーはアンプの言う通りに動く。DFが小さいと、スピーカーを制動できなくなって言う通りに動かない。これがスピーカーの出力音圧特性に現われる。

スピーカー周波数特性のダンピングファクターによる変化を示したグラフ
ダンピングファクターと周波数特性の変化
https://souzouno-yakata.com/car/wp-content/uploads/sites/9/2014/01/dfctorgh.jpg

出典: 「強くなる!スピーカ&エンクロージャー百科」誠文堂(1980) P38

 グラフはDFによって出力音圧特性が変わる様子を示した図。

 当館では、DFの基準値を20〜40とした[4]。

 DFが1桁台になると過渡応答が劣化して低音が良く響く「真空管アンプの音」に近づき、10を超えると過渡応答が改善すると同時に低音の締まりが良くなる。

 またこのDFは、スピーカーケーブルの抵抗や端子の接触抵抗の影響を大きく受ける[4]。 


 この原理を知らないと、アンプやケーブルに音の違いがあると思い込み、結果がイメージできない組み合わせ問題に見えてしまう。結局アンプによる音の変化をイメージするには、アンプとケーブルの組み合わせで結果的にDFがとうなったか知ることが重要になる※。

 DFで音が変わる!こういうことを考え出すとアンプ選びが困難になるが、上のグラフではDFが10と∞でほとんど変わらない。つまりDFが10以上の時、アンプ選びで音の違いを考えなくて良くなる。半導体アンプでは、ほとんどの商品でこの条件を満たすので、アンプ選びのポイントはデザインや品質などに重点を置くことになる。

※:DFは周波数特性を持っている。これがアンプによる音の影響を、最も正確に知るための情報の一つと考えられる。

ダンピングファクター(DF)は大きいほど良いのか

 ダンピングファクターとは負荷のインピーダンスとアンプの出力インピーダンスの比。この値が大きいほど、スピーカーが信号に対し忠実に動くが、上のグラフから解る通り10を超えるとあまり変わらなくなる。

 半導体アンプのDFは一般に40以上、中には300を超える商品もある。高いDFのメリットは、ケーブルを長く伸ばせること。10m程度の屋内配線では、アンプのDFは40もあれば十分である[4]。

アンプの試聴は無意味

 DFの話がわかると、お店でアンプをとっかえひっかえ試聴することが、ほとんど意味ないことがわかる。これは単に、お店のシステムでDFの変化を聞いているだけ。

 店頭では後述するようにオーディオチェックCDとテスターが役に立つ。


アンプの価値とは

 アンプは正確な増幅器であるべきだ。ステレオパワーアンプでは、左右の増幅率(ゲイン)が揃っている点も重要になる。すると、

 「左右のゲインがボリウムの位置によらず正確に揃い、その正確さがいつまでも変わらない」

ことが価値になる。

 市販のアンプに見られるいくつかの課題について以下にご説明する。

1.ゲインの経時変化

 当初はこれが目立たないくらいに小さいが、年月が経つと次第にズレてきてボーカルのセンター定位がおかしいことで気づく。私の経験では、原因がCDプレーヤーのアナログ出力だったこともある。

 いつまでも調子よく使うためには定期的な校正が欠かせないが、ほとんどの商品が売りっぱなしで、そのような手段もメンテの仕組みも用意されていない。左右で5%もズレていると、どんなに高額な機器もゴミに見えてくる。

 一応アンプにはバランスコントロールがあるが、変化が大きすぎて使い物にならないし、そもそもゲイン誤差は普段触れてしまうツマミで調整するものではない。

2.ボリウムの品質

 プリアンプの価値はこの部分で決まるといってもいい。よく問題になる品質に、左右のゲインがボリウムの位置によって違うギャングエラーがある。

アキュフェーズのプリアンプ C-275 ボリウムは、絞りきった状態から中音量までの回転域において、音量の変化がなめらかで、左右の抵抗値(音量)が同一になっている(ギャングエラーが小さい)ことが大切。

 実測してみると、アキュフェーズのアンプ(C-275)はこの点比較的優秀だった[5]。

https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2014/01/audioset2.jpg

 単なる抵抗体のボリウムは信号伝送の品質を落とす要因として知られている。この改善に取り組んだ事例がある。私の記憶ではビクターのGmボリューム(1983)が最初。2000年代になってアキュフェーズがAAVA方式を生み出している。ソニーはTA-A1ESにオプティマム・ゲイン・コントロールを搭載しこの問題に対処している。

  デジタルアンプでは数値演算の桁落ちによって情報量が落ちる。これに対しては演算をやめて出力の波高値を変えたり、小音量用の電源を別に用意し切り替えるなどで対処している[6]。

3.スピーカーターミナルの品質

 ナット式のねじ込みターミナルが一般的。これに線を剥いたケーブルを挿すのは、最も良くない接続法。次第に接触抵抗が増大しDFが低下する。ここはきちんと端末処理し適切な締め付けトルクで固定したい[7]。

アンプの価値を維持しやすいデジタルアンプ

 デジタルアンプには一切のアナログ処理を介さない「フルデジタル」と、パワー部だけD級アンプにした「デジタル」の2種類がある。

 フルデジタルはボリウムコントロールがきわめて正確で、原理的に特性の経時変化が無い。定期的に校正に出さなくてもアンプの価値を維持しやすいメリットがある。

 フルデジタルは少ないが、現在DENONのPMAシリーズがある。

次のようなアンプは買ってはいけない

1.トランスからうなりが聞こえるもの
 アンプは騒音、震動源。うなり音や振動問題はローコスト製品に多い。トランスの音や振動をゼロにする事はできないが、リスニングポジションまで離れても聞こえるものは問題。

 アンプが発する騒音振動が小さいことは重要なスペックだが、これを測ったり比較した記事をあまり見ない。

2.無意味に重いもの
 電源部で最も重い部品に「トランス」がある。なので「重量が重い=電源部がしっかり作られている」という関係がある程度成り立っていた。

 しかし1970年頃からとある評論家がアンプを重さを測って雑誌に公表し出してから、メーカーが重量の「水増し」をやりだした。ボリウムノブやシャーシなどが意味もなく重くなり、単純に重さで電源部の作りを判断できなくなった。

 重い製品は、自分でメンテするにも修理や調整でメーカーに送るにも苦労する。

3.音に関係ない「素材」にコストをかけているもの
 アルミ削り出し、鏡面仕上げ、鋳鉄製インシュレーター・・これら筐体の作りや素材は音に無関係。海外製の高級コンポのフタを開けてみたらスカスカだった・・そんな外観と中身のバランスがとれていない商品もある。

 趣味の商品に一定の外観は重要だが、見えない部分にお金がかかっていたり、外観だけやたら豪華な作りの商品に注意したい。

 プロ用アンプではこのような無駄を徹底排除している。プロ用アンプに見られない作りは、外観を良くしているだけで音質には寄与しないものと考えていい。

4.修理・校正サービスがない商品
 アンプは設置してオシマイではない。アナログアンプのゲインは次第にずれていくもの。アンプの価値を維持するために、定期的な調整や、劣化した部品の交換が必要になる。

 アキュフェーズはこのサポートがしっかりしていて初期性能を回復してくれるが、それ以外のメーカーはサービスの内容をよく確認した方が良い。

 海外の輸入品はほとんどが「売りっぱなし」。サービスがあるように見えても代理店が変わったり、代理店が取扱いをやめてしまえばそこで終わり。そんなリスクから、海外製は避けた方が無難。

振動はアンプの音に関係しない

 微妙な音の違いを問題にするスタジオモニターにパワーアンプが内臓されるのは、スピーカーの振動がアンプに影響しないから。音の変動要因になるスピーカーケーブルを無くせるというメリットもある。

 パワーアンプの中には「電源トランス」という振動源がある。アンプの振動対策では、「外からの影響を防ぐ」でなく「自分の振動を外へ出さない」方が重要になる。

マルチチャンネルの落とし穴

 チャンネルデバイダーと複数のアンプを使ってユニットを個別に駆動する「マルチアンプ方式」がある。

 ネットワークのインピーダンスが無くなり特性上は確かに有利だが、測定環境も技術も伴わない素人が音をまとめるのは不可能に近い。マルチアンプは泥濘の始まりだから手を出さないのが正解だ。


まとめ〜アンプはこのようにして選ぶ
 結局、次の手順で選べばよい。

1.必要なアンプの出力を求める
 使うスピーカーの能率を調べて次のグラフから必要なアンプの出力を求める。実用最大出力がこの線を上回っていればよいが、1桁超えないよう注意。出来るだけ能率の高いスピーカーに小出力のアンプを組み合わせることが、良質な再生音を生み出すポイントになる。

2.デザインと質感で候補を絞る(’20/3/14追加)
 オーディオ製品は趣味性の高い商品なので、デザインや質感が無視できない。

 デザインは、スピーカーや室内インテリアとマッチしたものを選ぶ。これに違和感のあるものを選んでしまうと、出てくる音にも主観的な影響を及ぼして買い替えたくなることがある。

 実際モノに触ってみて、電源ONのリレー音と、スイッチやボリウムなどの感触をチェックしたい。通販で現物を見ずに買うと、安っぽくてガッカリといった失敗をすることがある。

3.ボリウムのギャングエラーを調べる
 オーディオチェックCDとテスターを用意し、SP端子を次のように配線する。

ボリウムのギャングエラーを測るための測定回路図
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2007/05/01301801.png

 マイナス同士をショートしてプラス端子の電圧を測る。浮いた電圧を測るので、テスターは必ず電池駆動のものを使う。


 オーディオチェックCDはデジタル信号がそのまま記録されたもの、例えばDENON オーディオ・チェックHQCD を用意するか、WaveGene(フリーソフト)で1kHz -3dB L+Rのサイン波をWAVファイルに落としてUSBメモリなどに入れたものを使う。



 テスターをAC測定モードにして、ボリウムを絞り切ったところから少しずつ上げていき、テスターの数字を読む。数字がゼロに近いほどギャングエラーが少ない。具体的なエラーの比率は、そのときのSP端子電圧で割って求める。

 ギャングエラーの上限は2%を目安としたい。4%を超えるものは候補から除外する。これでクズアンプを掴まずに済む。あとは、デザインや価格をみて決めればよい。

ヤマハ RX-S600のギャングエラーを測定している様子
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2007/05/180130_194737.png


 ヤマハ RX-S600のギャングエラーを測定している様子。結果は1.6%(ボリウム位置に関係なくほぼ一定)だった。

 ちなみにボリウムが可変抵抗のアキュフェーズC-275は1.7%(MAX位置を除く)。ミニコンポで4%前後[5]。


4.動作音をチェックする
 電源を投入したら動作音を確認する。

 トランスのうなり、ミューティングリレーのON/OFF動作音、その他異音がしないか。デジタルアンプでは、まれに電源OFFでコイル鳴きが出ることがある。

 うなりは小さい音なので、周りが静かでないと聞こえない。触ってみるのも有効。

設置の際の注意事項 

 スピーカーケーブルは必ず端末処理して使う。端末処理は、圧着端子(Y形)か、バナナプラグが使いやすい[4]。続際には、締め付けトルクに注意する[7]。

AVアンプ裏面の使わない端子を養生処理している様子 
https://souzouno-yakata.com/audio/wp-content/uploads/sites/9/2014/08/DSC00175.jpg

端子類は新品のうちにコンタクトオイルを塗り、テープや防塵キャップなどで養生しておくと新品のコンディションをずっと維持できる。


買って終わりではない〜メンテナンスと校正

 年に一度、上記の要領で左右のギャングエラー(レベル差)をチェックして、4%を超えるようならメーカーに校正に出す。これはアンプの価値を維持するうえで必要な作業だ。


<関連商品>
小出力のデジタルアンプ
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%83%87%E3%82%B8%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%97&language=ja_JP&_encoding=UTF8&linkCode=sl2&linkId=c2248b2ee2bf3f9eff611d314742ffd7&tag=asyuracom-22&ref=as_li_ss_tl

<参考文献>
1.オーケストラの出力音圧レベル 「ハイファイスピーカ」中島平太郎 日本放送出版協会 p9
https://www.amazon.co.jp/s?k=%E3%80%8C%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%94%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%80%8D%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E5%B9%B3%E5%A4%AA%E9%83%8E+%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%94%BE%E9%80%81%E5%87%BA%E7%89%88%E5%8D%94%E4%BC%9A&__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&linkCode=sl2&linkId=15e407db5ec9b058c05f5b10022b2a30&tag=asyuracom-22&ref=as_li_ss_tl


https://souzouno-yakata.com/audio/2007/05/02/2315/

17. 中川隆[-6003] koaQ7Jey 2021年4月05日 09:01:30 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[7] 報告

EMT フォノイコライザー139st
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18. 中川隆[-5993] koaQ7Jey 2021年4月05日 11:46:56 : yvoVOPRldA : cC9XWU5uS3VveE0=[21] 報告
EMT フォノイコライザー JPA66
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1150.html
19. 中川隆[-5898] koaQ7Jey 2021年4月08日 11:25:56 : dyVNzycV9Q : dXdmQ2x3RGpxc3M=[33] 報告

EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

KT88 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/147.html

20. 中川隆[-5882] koaQ7Jey 2021年4月08日 22:59:06 : 7vJmlBbsA6 : YzNyY2VzangxR2s=[10] 報告
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21. 中川隆[-5773] koaQ7Jey 2021年4月13日 14:06:09 : 34i32T20cM : VjNnTnE1eGhXTzY=[28] 報告
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22. 中川隆[-5746] koaQ7Jey 2021年4月14日 08:43:04 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[2] 報告
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audio identity (designing) 宮ア勝己 Western Electric 300-B
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23. 中川隆[-5726] koaQ7Jey 2021年4月14日 15:40:25 : FQrGsP3YVY : VUVVL3ZhT3JrRms=[28] 報告
オーディオ・ノートの旗艦パワーアンプ「Kagura 2」15,620,000円/ペア/税込
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オーディオ・ノート 300B プッシュプル パワーアンプ 8,250,000円
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24. 中川隆[-5134] koaQ7Jey 2021年7月04日 12:10:05 : oK8CEMlMsc : dnU4eC52a0R2cC4=[20] 報告
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球球コレクション 仄かな灯に魅せられて
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25. 中川隆[-17589] koaQ7Jey 2021年8月01日 17:16:07 : bpJXXhrmJA : UTkxbGw4d0VLOW8=[42] 報告
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26. 中川隆[-16214] koaQ7Jey 2021年9月24日 08:15:43 : 1H0S8K0ZRI : ODR2ai5DRXRaUGM=[10] 報告
真空管アンプ - したらば掲示板
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1193.html
27. 中川隆[-15812] koaQ7Jey 2021年10月26日 11:50:09 : Axx9xfYkCA : aUhHZUxLMDhkcGM=[15] 報告
Mr.トレイルのオーディオ回り道
1W/chアンプの世界
2021年10月26日
https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8717faff28a1d0f108549761424bf041


正直、今時1W/chのアンプが使えるか?・・・SPユニットの能率が100dbを越えないと使えません。SPの能率が90db程度では、全く駆動力が不足するでしょう。

現在はTr型アンプの時代。安物のエントリークラスでも100W/ch位の出力が有ります。低能率(90db以下)のSPでも楽々と駆動出来ますが、「安物の音」では音楽表現が不足します。SPユニットの能率を考えて1W/chの管球アンプを組み合わせると、思いがけない「音色」の付いたサウンドが得られます。

だからと云って、「管球アンプ」を今の方にお勧めはしません。「良い球」はもう殆ど「死蔵」されているか?・・・稀にしか出てきません。出て来ても価格が高くて手が出ない水準になってくるでしょう。自分もWE300Bのアンプが欲しくて、20年程前に数セットの300Bアンプを持っていましたが、肝心のWE300Bが手に入らなくて諦めました。10年程復刻版を待ちましたが出てきませんでした。300Bも国産や中国製のモノは手に入りますが、音質が伴いません。2〜3流の球を使うぐらいなら、止めた方が良いと判断しました。

https://blog.goo.ne.jp/nishikido2840/e/8717faff28a1d0f108549761424bf041

28. 中川隆[-15113] koaQ7Jey 2021年11月26日 09:08:37 : rIa0k1hVh2 : NHpRSDVuNTFnL1k=[19] 報告
超お買い得 Audio Nirvana EL34 シングルアンプ (アメリカ) 157,300円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1199.html

超お買い得 Audio Nirvana トランス結合 300B シングルアンプ (アメリカ)
欧米製300Bアンプ : Audio Nirvana 300B トランス結合、真空管整流 シングルアンプ (アメリカ)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/120.html

115V用オーディオ機器を100V電源に接続してはいけない
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/982.html  

29. 中川隆[-15057] koaQ7Jey 2021年11月28日 14:52:53 : buDTBzriJk : RjBUa0dYTlkueS4=[22] 報告
EL34 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/149.html

EL34 を使ったアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/137.html

EL34 アンプの音はトランスですべて決まる
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/151.html

EL34-B (中華)=EL34 (欧州大陸)=6CA7 (米国)=KT-77 (英国)
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/150.html

30. 中川隆[-14865] koaQ7Jey 2021年12月04日 12:58:35 : GsebW1pNtY : OWJKeFZIcTZMVFE=[27] 報告
45 シングルアンプ
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/153.html

My Audio Life (趣味のオーディオ) 45 シングルアンプの製作
http://www.asyura2.com/18/revival4/msg/154.html

31. 中川隆[-13846] koaQ7Jey 2022年2月07日 06:17:18 : oCqatUkqPM : VzByNlhuRTcyRkE=[7] 報告
ALTEC 1520T モノーラルパワーアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1220.html

AMPEX 6516 真空管モノーラルパワーアンプ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1219.html

32. 2022年2月09日 21:23:40 : ZYPRKUSsaQ : VTNtaUJ2bWRFWkk=[35] 報告
オールド マランツ
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/635.html

Marantz Model 7 レプリカ (1995年発売)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1223.html

和山通商 マランツ7 プリアンプの再現真空管アンプ完成品 販売価格: 21,000円(税込)
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1221.html

33. 中川隆[-13710] koaQ7Jey 2022年2月13日 12:06:56 : ymwCbDy2jg : YmhSM3VMenFsOHc=[11] 報告
真空管を交換した時にバイアス調整は必要か?
http://www.asyura2.com/09/revival3/msg/1224.html

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