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ボリビアにとって、とうとう小さな希望の光
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2020年10月27日 マスコミに載らない海外記事
Stephen Karganovic
2020年10月21日
Strategic Culture Foundation
誰も驚いてはいないが、辞任させられたボリビアのエボ・モラレス大統領は、この前の日曜日の選挙で決定的に正当化された。2019年11月にモラレスを交替させた暫定政府政権によって暫定大統領として就任させられた脱色ブロンドのヨーロッパ侵略者の女、ヘアニネ・アニェスは退任しなければなるまい。彼女が明らかにひどく嫌っているアイマラ族のおかげで、彼女は先住民土地に破れたことを認めた。言うまでもなく、この感情は、お互い心からのものだ。
ボリビア新大統領はモラレスの財務大臣で、親密な協力者だった、社会進歩党、スペイン語頭字語でMASのルイス・アルセだ。二人の暫定政府の候補に対し、候補者の一回目の明らかな過半数で、決選投票が避けられたので、MASの勝利は一層印象的だった。
モラレス本人が出馬し、敵に一層決定的に恥をかかせるのでなく、なぜ代役を使うしかなかったのかという疑問が生じるのは、もっともだ。理由は、卑劣な企てをたくらむ帝国連中の、いくつかの卑劣なインチキだ。もしモラレス本人が出馬を許された場合、事実上、詐欺が通じない選挙での大惨事を予想して、違法に追放された大統領の資格を剥奪し、彼の立候補を禁じる、現地の傀儡政権が、いんちきな性犯罪容疑をでっちあげたのだ。モラレスはジェフリー・エプスタインの小児愛者島に頻繁に行ったかどで告訴されてはいないが、クーデター政権当局は、刑事訴訟を起こし、逮捕状を得るのに十分な容疑として、彼が未成年の少女と付き合っていたのを都合よく発見したのだ。
2019年末、彼を追い出す陰謀が本格的に動きだすずっと前から、モラレスは確実に、帝国の「くそったれ野郎一覧表」に載っていた。2004年に彼が選出された時、彼はどんな通常の標準からしても奇異な途方もない状況を継承したのだ。彼の新自由主義前任者は、ボリビアの水資源を外国の金融筋に売り払っており、貧困に陥った小作農大衆が、空気と同様、全員のための共通の伝統財産であるべき自国の基本的天然資源の一つを使う権利に対し、外国企業に支払わなければならないことを意味していた。今振り返ってみると、ボリビアの水資源は、貧困に陥ったアンデス山系の小作農から、はした金で搾取できるものとしてではなく、天然資源略奪の政治的室内実験として、もし成功すると分かったら、他のどこの国にも延長できる標的にされていたことがわかる。それは一部の他の国々に延長されたが、エボ・モラレスの意外な登場のおかげで、ボリビアでは止められ、横柄な新しい先住民大統領は、国際的な寡頭政治界で、一人の嫌われものになった。
このような対立から始めた後、モラレスが、ボリビアの膨大資源を、国際投資家や、連中の強欲な企業ではなく、自国民に役立てることを、彼の政策の大黒柱にするのは当然だった。不幸にも、世間知らずの田舎者大統領は、場合によっては、思慮分別が勇気の大半を占めることを忘れていたのだ。2017年に、彼は個別に働くのではなく、「ウルビ・エト・オルビ」の祝福、包括的計画を発表した。(a)主要な天然資源を国営化し、(b)可能性として、更に致命的に、ボリビアでそれらを処理し、原材料ではなく、精錬された形でそれらを輸出するのだ。もし彼が政治的に世馴れていれば、明白な越えてはならない大国の一線を無視した後、一体何が必ずや彼を見舞うかを予想できていたはずだ。
これほど道徳的に反対できない政策を実行する上で、総じて、企業権力筋のみならず、特にきわめて重要なボリビアの膨大なリチウム資源の無制限の安価な入手を、彼の主要製品、電気自動車バッテリー用に当てにしていた億万長者イーロン・マスクの越えてはならない一線を越えたように思われる。正しい部署あての、何度かの憤慨した電話で、70年前、ユナイテッド・フルーツ・カンパニーに対するグアテマラのグスマン大統領の同様に不適切な政策と同様、マスクは、自国民の利益を国際企業より優先する見られるボリビアの厄介な先住民大統領解任のお膳立てをしたのだ。
それから後は、いわゆる歴史だ。ジーンシャープの政権転覆シナリオが一字一句守られた。2019年10月の大統領選挙は、あらゆる適当な理由で「国際社会」に異議を唱えられ、モラレスを崖から突き落とすべく、軍や警察幹部が買収され、マスク軍事政権によって、異様なブロンド女性アニェスが彼の代わりに据えられたのだ。
多くの遅れやキャンセルの後、軍事政権支配を合法化し、モラレスと彼のMAS運動を政治的に絶滅するよう意図された新選挙が、最終的に、10月18日に行われた。投票を延期し続け、勝利選挙のための組み合わせのお膳立てに務める軍事政権にとって、Covid緊急事態は天恵の口実だったが、最後の審判の日がとうとう訪れ、あらゆる不正工作が無駄だったことが証明された。回復力がある小作農が、やりたいことをやり通したのだ。
道徳的観点からすれば、選挙結果は素晴らしいニュースだが、今後の進展の結果が出るまで、この結果の実際的評価は、おそらく当面保留すべきだ。中南米政治は、裏切りで悪名高い。欺まん的なレニン・モレノという名(彼は虐げられた人々に、いささかの共感も示さない点で、レーニンでもなく、現在、エクアドル支配を目標に定めた本質的に同じ勢力の侵略から彼の国の主権を保護すべく苦闘した19世紀、エクアドルの著名な愛国大統領[ガルシア]モレノでもないことが分かっている)の軽蔑すべき人物が、彼の前任者が支持していた全てを逆転するためにだけ人民主義者コレアの後任となったエクアドルでその例がある。もう一つの顕著な例が、アルゼンチンで典型的な大言壮語屋として、知られている、ペロン主義の綱領で出馬し、当選し、宣誓した翌日から破壊的な新自由主義政策を実行し始めたカルロス・メネムの危険な経歴だ。
ルイス・アルセの政権の最終的な試練は、この政権が、素早く、エボ・モラレスに対する虚偽告訴を取り下げて、彼が争う者がない指導者である国に、彼が帰国できるようにするかどうかだ。ボリビアの中心的実力者が、自国民に再会し、彼に権利がある政治的影響力を行使するのを阻止する法律上の仕組みが即座に取り去られなければ、ボリビアでは、勝利の歌に、警鐘が取って代わらなければなるまい。そして、クーデター政権の主要人物をでっち上げの罪状ではなく、本物の罪状で起訴することは、次期ボリビア政権が着手すべき、もう一つの歓迎される信頼醸成措置だろう。
Stephen Karganovicは、スレブレニツァ歴史プロジェクトの理事長
個々の寄稿者の意見は必ずしもStrategic Culture Foundationのものを意味しない。
記事原文のurl:https://www.strategic-culture.org/news/2020/10/21/at-last-a-small-ray-of-hope-for-bolivia/
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