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“不動産王”は実は借金まみれ…大統領選で負ければ丸裸に 窮地のトランプ大統領 焦燥の真相
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/279778
2020/10/10 日刊ゲンダイ
新型コロナウイルス治療について動画で説明(7日、ホワイトハウス提供=ロイター)
米大統領選は毎回エキサイトする。しかし、今回ほど感情をむき出しにした激突も珍しい。
リベラル系メディアのドナルド・トランプ大統領批判も強烈だ。特に、大統領は「過去15年間のうち10年間税金を払っていない」「2016〜17年の税金支払額は各750ドル(約9万9000円)」とする9月27日付ニューヨーク・タイムズ紙報道に、多くの米国民が驚いた。
だが、この報道が伝えたもう一つの真実は日本では注目されていない。実はトランプ大統領は借金まみれだというのだ。
借金の返済期限は、トランプタワー関係のローンが2022年に1億ドル(約106億円)、その他のローンが24年に4億2100万ドルとなっている。実はそのことと大統領選の間に微妙な関係があるのだ。
トランプ大統領といえば、一代で成功した実業家といわれ、尊敬もされてきたが、その実像はほとんど知られていなかった。確定申告書類を基にした同紙の報道に、他の信頼できる情報を加えて、可能な限り分かりやすく全体像を伝えたい。
トランプ氏は第一に、父フレッド氏(1999年死去)から計4億1300万ドルもの資産を相続していたのだ。
とはいえ、91年、ニュージャージー州アトランティックシティーにあるホテル1軒が倒れ、さらに同シティーでカジノ2軒、92年はニューヨークのプラザホテルが倒産、さらに04年にはトランプホテル・カジノ、08年には別のリゾートが倒産して手放し、約18億ドルの負債が残った。
ところが、04年にNBCで始めたリアリティー番組「アプレンティス」のプロデュース、出演で4億2740万ドルを稼ぎ、息を吹き返し、次はその収入を米国内外のゴルフ場買収などに充てた。
負債の返済はなお続いていて、所得は赤字とされ、所得税額はゼロと算定、というわけだ。
現状では、外国のホテルに自分の名前を貸すブランド事業などでは黒字を出しているが、ゴルフ場やホテルは赤字が続いている状態。
ブランド事業では、20%の「コンサルタント料」を必要経費として計上、実際にはそれを長女のイバンカ氏に渡すという不可解な経理の実態も明らかになったという。
また、トランプ氏と内国歳入庁(IRS)の間で、所得税額をめぐる対立が表面化している。トランプ氏は当初の課税額から7290万ドル割り戻しを受けていたが、IRS側の監査で不正と判断された場合には、トランプ氏はその全額を返却しなければならない。
トランプ氏の借入金総額については、「約5億ドル」(マザー・ジョーンズ誌)説や、「約11億ドル」(フォーブス誌)説もあり、真相は不明。
トランプ氏が大統領選に勝利し、現職大統領として返済期限を迎えれば、何らかの支援を受けやすいが、落選した場合、資産売却など惨めな目に遭うことになる。=つづく
春名幹男 国際ジャーナリスト
1946年生まれ。元共同通信特別編集委員。元名大教授。ボーン・上田賞受賞。著書に「秘密のファイル CIAの対日工作」など。
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