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「極東で広がる反プーチンデモ」(ここに注目!)/石川一洋・nhk解説委員
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/433552.html
2020年07月31日 (金)
石川 一洋 解説委員
ロシア極東のハバロフスク地方で、反中央、反プーチンの大規模デモが続いています。
石川一洋解説委員に聞きます。
▼極東でなぜ反プーチンデモなのですか?
●ハバロフスク地方、中国国境からアムール川沿いにオホーツク海まで広がる極東の要衝です。知事のフルガル氏は野党ロシア自民党の政治家で二年前の選挙で与党の現職知事に圧勝し、人気がありました。しかし今月、実業家だった15年前にライバルなどの殺人や暗殺を指示した疑いで逮捕、その後大統領によって解任されました。
事件の真相は分かりません。
しかし住民は、モスクワが知事を排除するためでっち上げた政治的な事件だと受け止め、毎週土曜日に「知事を自由に」と数万人規模の大規模デモが続いているのです。
▼プーチン大統領、苦虫を噛み潰していますね?
●良き皇帝という構図が崩れたのです。ロシアの地方ではプーチンは良い奴だが、知事は酷いという声をよく聞きます。善き皇帝の大統領に対して悪しき代官の知事。善き皇帝プーチンが悪しき代官を罰して解任するという構図で、住民の不満をそらす仕組みでした。しかしハバロフスクでは、住民が「ここはモスクワではない」、「大統領は横暴だ」と知事の側に立ち反旗を翻したのです。
▼なぜ住民は反旗を翻したのですか
●フルガル氏が前の知事の豪華なヨットを売却するなど役人の特権を廃止し、住民との対話を重ねてきました。体制内野党で決して反プーチンではないのですが、クレムリンではなく住民の方を向いた政治を行い、住民は自分たちの知事と考えたのです。
▼プーチン体制への影響は
●プーチン大統領は、今月全国投票で自らの続投も可能とする憲法改正を成し遂げ求心力を強めるはずでしたが、極東の反乱で思惑が狂いました。
後任にフルガル氏と同じ政党の国会議員を任命し、懐柔策にでました。しかし住民はモスクワの傀儡だとして、反発を強めています。力で抑えればますます反発が広がります。
経済の悪化で生活レベルが低下する中で、反中央の空気がほかの地方にも伝播することをクレムリンは恐れています。
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