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原発事故の賠償責任「なし」でも…国には賠償基準を見直す責務ある 原発避難者訴訟(責任取らねばまた繰り返す)
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/884.html
投稿者 戦争とはこういう物 日時 2022 年 6 月 18 日 13:01:41: N0qgFY7SzZrIQ kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo
 

(回答先: 原発事故、国の責任認めず 避難者訴訟、最高裁が統一判断「津波対策命じても防げなかった可能性高い」〜東京新聞(絞殺は抱き… 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2022 年 6 月 18 日 12:49:39)

 事故から11年経つと地デジの扱いもウクライナだの猿痘だのに押されて小さくなるが。事故の後始末も、除染も、そして被害者補償も、まだ「道半ば」ですらない。
責任も取らない輩に「再稼働」を許せば、同じ轍に嵌るのは時間の問題だ。

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原発事故の賠償責任「なし」でも…国には賠償基準を見直す責務ある 原発避難者訴訟
2022年6月18日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/184070?rct=national

 東京電力福島第一原発事故で発生した損害に対し、国に賠償責任が「ない」ことが17日、避難者らの4つの集団訴訟の最高裁判決で確定した。国は事故の5カ月後、東電に迅速に賠償金を支払わせるため賠償基準「中間指針」をまとめたが、東電の賠償責任を巡る司法判断は指針を超えた損害を認めてきた。賠償責任がないとしても、被災者救済に向けた国の責務が消えたわけではない。(小野沢健太)
【関連記事】「被災者の苦しみ無視」 原発避難者訴訟で国の責任認めず 原告ら落胆「国に原発動かす資格ない」

*東京電力福島第一原発事故で避難した住民らが国に損害賠償を求めた集団訴訟の最高裁判決を受け、記者会見する(前列左から)渡部寛志さん、中島孝さん、馬奈木厳太郎弁護士、丹治杉江さん、小丸哲也さんら原告側=東京・永田町の衆院第2議員会館 https://static.tokyo-np.co.jp/image/article/size1/1/c/c/1/1cc18f4ef582fa892020c41e266f87d1_1.jpg

◆中間指針の改定に後ろ向き
 「中間指針は賠償額の上限を定める趣旨ではなく、裁判所の判断と矛盾しない」「ただちに見直すことには決してならない」
 4月末、文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会の会合で、委員から中間指針の見直しに後ろ向きな意見が相次いだ。3月に今回の福島、群馬、千葉、愛媛の4件を含む7件の集団訴訟で最高裁が東電の上告を退け、指針より手厚い賠償を東電に命じた高裁判決が確定。これを受け、今後の対応を決める会合だった。
 審査会は各判決内容を弁護士や法学者ら専門家に分析してもらう方針は決めたものの、実際に見直すかどうかは分からず、いつごろに結論を出すのかも未定だ。これまでに国は指針を2013年12月までに4度の微修正をしたにとどまる。指針では賠償不十分とする司法判断が相次いでいるが、見直しへのアクセルを踏もうとしない。
◆東電自ら賠償を判断
 中間指針の根拠となる原子力損害賠償法(原賠法)は、原発を運転する事業者に過失の有無にかかわらず賠償責任を課す。現行の賠償制度は、事故当事者の東電が中間指針に沿って、被災者の損害と賠償金を判断する。これまでに約10兆4000億円(10日時点)を支払ってきたが、原資は国が一時的に税金で肩代わりしており、東電が返済する。
 東電自らが損害を判断するため、「中間指針から外れている」として賠償を拒否する例は多い。国の機関が間に入って賠償額を決める裁判外紛争解決手続き(ADR)でも、東電は和解を拒否し、裁判へと発展したケースもある。
 賠償責任を負わない国は、東電と被災者との争いが深刻化しても前面には立たず、経済産業相が「指導」を続けるだけで、国の責任が不明確なことが被災者の救済を遅らせてきた。

◆「心から謝罪」と代読
 一方、東電は3月に中間指針を超える損害を認めた訴訟が確定した後も、他の訴訟で裁判所の和解勧告を拒否し、あくまでも中間指針以上の賠償の支払いを否定する姿勢を続けている。
 「皆さまの人生を狂わせ、心身ともに取り返しのつかない被害を及ぼしました。心から謝罪いたします」
 東電は5日、福島復興本社(福島県双葉町)で、被災者が勝訴した高裁判決の確定を受け、原告団に初めて謝罪した。しかし小早川智明社長の姿はなく、高原一嘉復興本社代表が社長名の文書を代読。裁判で責任が確定したにもかかわらず、社長は表に出てこない。
 国に賠償責任はないとはいえ、今回の最高裁判決は基準見直しの責任を否定していない。判決で菅野博之裁判長は、原発事故が起きた場合についてこう意見を付け加えた。「本来は国が過失の有無に関係なく、被害者の救済に最大の責任を担うべきと考える」
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コメント
1. 戦争とはこういう物[3487] kO2RiILGgs2CsYKkgqKCpJWo 2022年6月18日 13:09:53 : SBlEBjbPEE : UzVZOEtPOGFsZHM=[21] 報告
 国が云う事にはそれなりに強制力があり、忖度ともいうべき対応を産む。「マスクするべき」と言っただけで、一億人が毎度マスクを買って毎日交換しているのを見れば解るだろう。
仮に学者の津波方向予測が少しばかり間違っていても、国が「津波対策」を云えば、発電機を波の被る低地に置いたままにはしなかったのではないか。
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国の不作為不問、司法の限界露呈〈解説〉 原発避難者訴訟で最高裁初判断
2022年6月18日 6:00

https://kahoku.news/articles/20220617khn000036.html

 東京電力福島第1原発事故を巡る国の責任を免じた17日の最高裁判決は、予測できた津波よりも東日本大震災の津波の方が巨大だったことを重く捉え、当時の技術や知見では「事故は防げなかった」と結論付けた。津波の危険を看過した国の不作為は「不問」とされた。

 下級審では、政府機関が2002年に公表した地震予測「長期評価」の信頼性が最大の焦点だった。

 東電は、東日本沖の海溝沿いで巨大地震が「どこでも起こる」とした長期評価の考慮に消極的だった。国の責任を認めた高裁判決は、いずれも東電の言い分を漫然と受け入れた国の怠慢を厳しく指摘していた。

 対して最高裁は国の過失に関わる判断を体よくかわし、事故の回避可能性の検討にこだわった。

 津波対策を講じていれば事故を防げたと断じようにも、その因果関係にはどうしても仮定の話が伴う。確かに現実の津波は長期評価に基づく予測をはるかに超えていた。最高裁は動かし難い客観的な事実によって立って結論を導いたと言える。

 司法が福島事故とどう向き合うのかが問われた最高裁判決でもあった。

 事故前にあった原発の是非を巡る各地の裁判で、多くの判決は「行政の裁量」に配慮して踏み込んだ判断を控え、国と事業者の主張を追認し続けた。裁判所が原発の安全神話にお墨付きを与えた側面は否めない。

 事故後の避難者訴訟も、今後は基本的に国の責任を認めない判断が踏襲されるとみられる。上告審判決に反対意見を付した裁判官は「原発の安全性は『神話』であった」と言及した上で国の過失と賠償責任を認めたが、こうした「自省」は多数意見にかき消された。司法審査の限界を露呈させ、禍根を残す幕切れとなった。
(福島総局・横山勲)

関連リンク
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<津波訴訟 遺族の思い>(上) 賠償請求 憎悪の引き金に

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 国民が司法を問えるのは選挙の際に行われる「裁判官国民審査」だけだ。何時かそこに「菅野博之裁判長」の名前が出るまで覚えておけるだろうか。

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