http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/330.html
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「日本の再生エネ発電費用が高い理由は?」 (日経 2021/3/1)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFK282N90Y1A220C2000000/
2021年3月1日の日本経済新聞朝刊1面に「緑の世界と黒い日本(カーボンゼロ)」という記事がありました。1000`h時の電気をつくる場合、日本の太陽光発電にかかる費用は中国の約4倍になります。なぜ日本は再生可能エネルギーの発電にかかる費用が高いのでしょうか。
■ ここが気になる
発電所を新設した場合どの電源が一番安いかを国・地域ごとに調べたところ、再生エネが最も安い国が多数でした。1世帯が4カ月間に使う1000`h時の電気をつくる場合、中国は太陽光(33j)、米国は風力(36j)が最安でした。一方、日本で最も安い電源は石炭火力(74j)で、太陽光は124j、風力は113jかかります。
日本で再生エネの発電費用が高止まりしている背景には不十分な送電網があります。地域をまたいで送電できる量が限られているうえ、送電網の運用は電力会社から独立しておらず、電力会社の自前の火力発電所や原子力発電所でつくった電力を優先的に接続します。この仕組みが再生エネの大量導入を阻み、コスト削減につながりにくい一因となっています。
英国では送電線の利用に新たなルールを導入したことで再生エネが送電線を使いやすくなり、普及率が高まりました。日本も似た制度を21年に導入するものの、再生エネ事業者にとって不利な状況は変わりません。現在ほとんどない洋上風力が再生エネ拡大の切り札とされていますが、送電網の強化に加え、発電した電気を貯めておく蓄電池の整備も必要で、課題は山積しています。
------(引用ここまで)------------------------------------
その通りです。
日本は電力システム改革は名ばかりの発送電分離であり、送配電網の所有権は
相変わらず電力会社が握っています。
だから、いくら発電コストが安い再生可能エネルギーを導入しても電気料金は
安くなりません。
電力市場を完全に自由化したら、コストがとんでもなく高い原子力は
絶対に太刀打ちできません。
だから大手電力会社は絶対に送電網を手放しません。
海外では猛烈な勢いで再生可能エネルギーが導入されており、
日本はすでに追いつけないほどの差をつけられています。
すべての元凶は原子力です。
原子力にしがみつく日本は二流どころか三流以下の国に転落しつつあるのです。
(関連情報)
「発送電分離 電力改革はまだ途上だ (東京新聞)」 (拙稿 2020/4/4)
http://www.asyura2.com/19/genpatu52/msg/619.html
「原子力礼賛大推進の日経新聞ですら原発が最もコスト高と認めざるを得なくなった」
(拙稿 2017/12/7)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/203.html
「仏大手電力会社、太陽光発電のコストは2025年までに1kWh=1セントにまで低下する・
電気料金はほとんどただに(bnl)」 (拙稿 2016/12/31)
http://www.asyura2.com/16/genpatu47/msg/218.html
「日本の再生エネ供給力、総電力需要の1.8倍もあるのに、化石燃料輸入で年19兆円流出
(Business Journal)」 (拙稿 2020/10/12)
http://www.asyura2.com/20/genpatu53/msg/118.html
「原子力から脱却しないと日本は二流国に陥る (日経ビジネス)」 (拙稿 2017/12/16)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/232.html
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