「ビル･ゲイツが熱弁『原発に希望を託す』理由」　（東洋経済　2021/2/15）
https://toyokeizai.net/articles/-/411812

――著書では、脱炭素を達成するには再生可能エネルギーの精度を上げ、足りない部分は原発で補っていく案を掲げているが、世間の原発に対する不信感は根強い。

　確かに既存の原発にはたくさんの問題がある。特にアメリカでは天然ガスと比べた場合の発電にかかるコストが高いうえ、安全性の問題もある。
　一方、テラパワーは第4世代の原子炉を開発しており、安全性はこれまでのものとは比較にならないほど高い。加圧する必要はないし、熱によって事故が起こるということもない。第3世代の原発がいいという人もそうじゃない人も、第4世代はオープンな気持ちで考えてみてほしい。第4世代はこれまでのものとはまったく異なるものだ。

------(部分引用ここまで)------------------------------

新世代の原発は今までのものよりはるかに安全で信頼性が高い、
というのは原子力ムラの常套句です。

第何世代の原子炉であろうと、核分裂反応の危険性、放射性廃棄物処理や
環境汚染の問題は全く変わりません。

ビル･ゲイツ氏が投資しているテラパワーが開発しているのは、進行波炉という
高速炉の一種です。

冷却には軽水のような減速材は使えず、反応の激しく危険な金属ナトリウムを使うと
いうことです。

高速増殖炉・もんじゅと全く同じ問題を抱えるわけです。

ナトリウムは水と爆発的に反応するので、火事になっても水をかけて消火することは
できません。

もんじゅはナトリウム搬出の目途すら立っていません。

原子力ムラは彼のような素人をだますのはお手のもので、まことしやかなことを言って
巨額の開発費を出資させるのですから、本当に許せません。

完成するころには、再生可能エネルギーはさらにコストが下がって広く普及し、
全く原子力の出番はないでしょう。

（関連情報）

「進行波炉」　（ウィキペディア）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B2%E8%A1%8C%E6%B3%A2%E7%82%89

「もんじゅ設計　廃炉想定せず　ナトリウム搬出困難　（毎日新聞）」　(拙稿　2017/11/29)
http://www.asyura2.com/17/genpatu49/msg/167.html

「高校理科室で爆発、教諭けが　「地響きやばい」生徒投稿　（朝日新聞)」　（拙稿　2016/6/25）
http://www.asyura2.com/16/genpatu45/msg/900.html
　

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