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[2587]河井克行、案里の逮捕の裏側の恐ろしい真実。
投稿者:副島隆彦 投稿日:2020-06-22 11:40:34
副島隆彦です。 今日は、2020年6月21日(月)です。
河井克行、案里の 2議員が、6月18日(木)に逮捕された。逮捕したのは警察ではない。最高検察庁(法務省と一体。東京地検特捜部の肩書きで)だ。この異常さが分かる日本人は、あまりいない。
このあとうしろの方に、日刊ゲンダイの6月20日(土)の記事を載せる。しっかり目を皿のようにして読んでください。一体、今の日本で、何が起きているか。大変な権力闘争、権力動揺(どうよう)が、起きている。血生臭(ちなまぐさ)い殺し合いだ。
私は、19日(金)に、佐藤優氏と、対談本用の最終の対談を六本木でやった。そこで、佐藤氏に、ワーワー喚いて、今、日本国で何が起きているかを教えてあげた。河井克行と前日、佐藤優が、電話で話して、「拘置所に入ったら、サンダルにひどい水虫の菌が付いているから、まずサンダルをすぐに買いなさい」と佐藤優は、助言した。これは、ニューズになって知られている。そういうすっとぼけた話ではないのです。事態は異常の進展です。
19日、そのあと、私は、主要な弟子および友人たちと東京駅で待ち合わせて、そのあと祝杯を挙げた。だが私の弟子たちで、私の祝杯の意味を分かる者は、残念ながらいない。今から、私がここに書くことの真意を、ここの学問道場の、本当に気合いの入った、人生経験もある、ずば抜けて頭のいい100人ぐらいが、分かってくれるだろう。
河井克行(かわいかつゆき)は、去年、2019年9月11日に、法務大臣になった。安倍首相の特別の計らいだ。そして50日で、10月末に、河井は辞任した。 ・・・・
私、副島隆彦が今から書くことは、走り書きになる。そのうち、まとめて、今日のぼやきに載せる。今日は、概要(がいよう。アウトライン)だけにする。巨大な真実を、分かる人だけ分かりなさい。人それぞれ持って生まれた知能というものがある。
河井克行(そのまえに、外務担当首相特別補佐官 もしていた。スティーブ・バノンを招いた)は、日本の統一教会 (Moonie ムーニ−)の、現職、現役の、最高幹部だ。その奥さんの、案里(アンリ)も同じく、「お母様、聖母様」として日本の統一教会の大幹部だ。
河井克行は、統一教会の創立者の文鮮明(ぶんせんめい。ムン・サンミョン)の奥様の韓鶴子(はんはくじゃ。かんつるこ)を日本に招いて、東京の有明のビックサイトで開かれた、「お母さま(聖母様)に献げる会」の一万人集会の主催者である。そこにいた6人の自民党の衆議院議員の筆頭である。
河井は、法務大臣(法相)になったとき、「これで(私たちが)法務・検察の上に立った」と言ったそうだ。このことは、後ろに乗せる、一昨日(20日)発売の日刊ゲンダイに載っている。5月22日に、賭けマージャンで、幕を引いた、黒川弘務(くろかわひろむ)東京高検 検事長が、検事総長になろうとして、遂に失敗した。この黒川が、この日本の最高検と法務省に、「裏口入学」で、着々と潜り込んだ潜入者(インフィルトレイターinfiltrator )の統一教会の検察官たち100人ぐらいのトップだ。
日本の官僚機構は、このように、反共右翼の、恐ろしい政治宗教団体に、よって激しく汚染、ウイルス感染している。外務省も、財務省も同じく、ムーニーたちが、幹部たちの中にまで、一杯いる。東大法学部に入学する前から、父親に連れられて、そういう秘密の勉強会に入っている。日本会議や、神社本庁(じんじゃほんちょう)などは、そこから見れば、下っ端の、出先の、フロント団体に過ぎない。
統一教会は、昔は、勝共(しょうきょう)連合とも名乗り、盛んに、街頭で活動した。勝共(しょうきょう)とは、「共産主義に勝つ」という意味で、ソビエトや中国の共産主義を打ち倒すことを自分たちの、宗教的な堅い信念にしている人たちだ。その後、全国の大学のサークルや、別の宗教団体の中にも潜り込んでゆくことをした。狂気のカルト集団である。
アメリカやヨーロッパ諸国の先進国にも広がっている。おそろしい連中だ。なんで、こんな気色の悪い人間たちが、大きな勢力として出現してしまうのか、と、私は問われることが、多くなってきた。そのうち、まとめて、私の知る限りのことを書いて説明します。
私、副島隆彦は、自分もこのキチガイ集団に狙われている、と知っているので、あまり、彼らのことは書かないようにして、この20年間を、慎重に生きて来た。それでも、河井克行が捕まったので。そのお祝いとして、今日は、どうしても書く。
この後ろの方に、3日前の、6月19日のネット上(ウエブサイト)の、週刊新潮の記事を載せる。「去年の12月10日に、広島地検に赴任して、河井案里の選挙違反の捜査の、担当検事だった、30歳前後の、若い、(おそらく優秀な)検察官が、自死している」
という記事だ。それが、19日発売の、週間新潮に載った。それは、どうでもいいことばっかり書いてあった。ウグイス嬢たちと河井が性交をしていたとか、広島の市議や、県議たちに、数十万円ずつ、ポケットの中に入れた、とか、そういう、どうでもいいような、記事にしてあった。
「公職選挙法違反の、賄賂の犯罪が、どうして、どうでもいいことなのですか。大変なことではないですか、副島先生」と、私に向かって言うな。この低脳のバカ人間めが。
どうでも、いいんだ、そんなことは。1億5千万円の選挙資金を買収に使った、とかは表明のことだ。問題は、東京から派遣した、真面目な若い検察官が、去年の12月10日に、殺されて、日本の法務省=最高検察庁=最高裁 のトップたちが、煮えたぎったように、怒り狂って、「もう、あいつら、許さん」と、なったのだ。
週刊新潮も、文春も、統一教会(ムーニ−)と言うコトバを1行も書かない。このことが問題なのだ。
今、日本の国家体制で起きていることは、最高権力者たちの間で起きている、狂乱状態だ。私は、ずっと冷ややかに、この事態を見ている。
宮崎駿(みやざきはやお)の、「風の谷のナウシカ」(1984年制作)は、中で、自分たち虫(worm 本当は、「ワーム」/wa:m/ 。この映画では、日本共産党の超インテリ知識人だった宮崎駿でも「ウォーム」と呼んだ。日本のインテリも全員「ウオーム」と発声する。バカなんだこの土人たちの国は)
・・・この虫の子供一匹を、虐めて殺した、大魔神の巨人ロボットに向かって、怒り狂った虫(ワーム。warm 「暖かい」が「ウォーム」/w c:m/ (このc は反転)なの。発声がひっくりかえる。私の英語勉強の本を読め。「英文法の謎を解く」筑摩新書 全3巻 )
カブトムシのような虫たちが、大群となって巨人兵に襲いかかり食い掛かっていった。自分たちがいくら殺されても、虫たちの進軍は続いた。そして巨人兵ロボットを打ち倒した。今、法務省=最高検が、やっていることは、これだ。
河井が言ったのだ。「私たちに手を出すと(つまり、私を捕まると)、お前たち(検察官ども)みんな、あんな風にしてやるぞ」と。統一教会というのは、こういう凶悪な組織だ。震え上がったあと、怒り狂った 日本の法務省、検察の主流派の、稲田検事総長と、林(次の検事総長に就任した)派は、全国の法曹(ほうそう)を結集して立ち上がった。法曹内の黒川派=統一教会を叩き潰すと決めたのだ。弁護士会も、裁判官たちも団結した。目を血走らさせて、「私たちの絶対に、汚してはいけない、日本の法秩序という、お城、祭壇を守れ。あいつらを叩き出せ」となった。
このことが、黒川弘務が、突然、例外の、65歳の定年延長で、閣議決定までして、次の検事総長にする、という、異様な事態に対して、日本の法曹(ほうそう。legal guild リーガル・ギルド。日本の法律エリート集団。裁判所、検察庁、弁護士会の3者)が、一丸となって、法律に違反している定年延長に絶対反対、抗議を唱えだした。その真の理由は、法曹内部に潜り込んで来た統一教会の問題なのである。
日本の検察、法務省は、これまで長いこと、戦後もずっと、アメリカの手先となって、愛国者の田中角栄を捕まえた(1976年7月)。それから自民党のハト派 のすぐれた政治家たちを、「逮捕するぞ」と脅して痛めつけた。それをテレビ、新聞、週刊誌(大手の出版社たちが発行)という、アメリカの手先の別働隊が、「カネと女の問題」のスキャンダル報道で痛めつけた。「日本は、アメリカ、西欧ばかりでなく、ロシア、中国とも話し合いをして、仲良くする」という考えで動いた、温厚な保守の自民党政治家たちを、煽情的な記事を書いて、辱(はずかし)め、追い落とした。
法務省、最高検は、悪いことの限りを尽くして、互いに「部長、部長」と呼び合って、威張ってきた。国民の代表である政治家たちよりも、自分たちの方が、上なのだと。このお前たち自身が、反共右翼の砦(とりで)となって、悪いことをずっとしてきた。それなのに、今、その内部に、さらに凶悪な、ウイルス、病原体が蔓延(はびこ)っていることが、満天下に暴かれた。
それで、全身、膿(う)みだらけになって、掻(か)き毟(むし)りながらながら、身もだえしながら、獅子心中の害虫の駆除を、今、やっている。最高裁の長官だった、三好達(みよしとおる)はじめ、いっぱい、いっぱい、歴代の統一教会の大幹部たちがいるではないか。そのうち、私が、名前を列挙する。
私は、まるで、今のこの様子は、「2.26」事件(1936年)の叛乱将校たち(皇道派、こうどうは)と、戒厳令司令部(統制派)の、つかみ合いと同じだと、考えている。激しい形相をした、血みどろのつかみ合いが、今、起きているのだ。と、腹の底から私は知っている。そして、じっと見ている。
「2.26」の叛乱軍(昭和維新の断行)の青年将校たちのトップの、磯部浅一(いそべあさいち)と、統制派の、石原莞爾(いしはらかんじ)の、ギリギりの睨み合いのような感じだ。このあと、「世界最終戦争」まで書けた、満州国の設計者の、石原莞爾が、反乱軍の本部に乗り込んで、「貴様(きさま)ら、何をやってんだー」と、 対峙したときの、あの気迫と同じだ。 石原莞爾は、陸大(りくだい)出 の白い銀のバッジを付けていた。叛乱軍の将校たち、ただの陸軍士官学校卒の、部隊付きの将校では無い。
彼らは、双方、軍刀を持ち、腰に拳銃(ピストル)を下げている。双方が、この拳銃の蓋(ふた)に手を掛けている。一触即発だ。怒鳴り合いのあと、掴(つか)み合いで、どちらかが、拳銃を抜いたら、その場で、撃ち合いの殺し合いだ。今、日本で起きていることは、このことだ。
日本の法務省官僚(赤レンガ組という)と最高検は、自分たちが、日本の最高権力者だ、と、本当に、死ぬ気で思っている。頭のてっぺんから狂っているのだ。「自民党のよごれた政治家どもを、たとえ首相であっても、私たちが捕まえて、牢屋にぶちこんでやる」と信じ込んでいる。
今の法務省と最高検の検察官は、軍刀と拳銃を持っていないが、それと似た強い権力をもっっているのだ。アメリカが、そのように仕組んだ。 だから、日本の愛国者の政治家(議員、大臣)たちでも、検察を、ひどく恐れている。どこが、何が、デモクラシーだ。こんなものは、デモクラシー(自分たち民衆、国民の代表に本当の権力を握らせろ。代議制民主政体=だいぎせいみんしゅせいたい=、✕民主主義 )ではない。
だから、今の、新聞記事は、「次は、安倍晋三首相の事務所や、自民党の総裁室が、捜索されるだろう」と、公然と書いている。
それでも、私、副島隆彦の、日本で一番の、最高の頭脳から、すれば、「おまえたちなあ。法務、検察ごときが、日本国民というほんとうに大事な人々を、軽く見て、自分たちが、威張り腐って、アメリカの手先をやりながら。
その挙句に、こんな、恥ずかしいことになったんじゃないか。恥を知れ」 と。「統一教会に、ここまで内部に潜り込まれて、それで、目を剥(む)き出して、つかみ合いのケンカをしている。お前たちの、苦悩を、私は、じっと間近で見ていてやるよ」と。
本当の、殺し合いは、素手でやると、ボクシングみたいな、きれい事の、パンチの応酬という訳にはゆかない。きたない、血だらけの格闘技(K−1、とかアルティメット、グレイシー柔術とか)だ。
本当に殺し合いの、最高度の憎しみが高まったら、すぐに、クリンチしあって、地面に転がって、互いに羽交締(はがいじ)めになって、相手の指を歯で、食いちぎる、目に指を突っ込む、ことをする。それが、本当に殺し合いだ。 今、統一教会と、日本の法務検察が、やっていることは、そういうことだ。
私、副島隆彦は、本当のことを、平然と書くぞ。今の、この河井克行、案里の逮捕の、真実を知っているのは、自民党の幹部たちで、上の方だけだ。各省官僚の中でも上の方だけだ。
テレビ、新聞でも本社の上の方だけだ。あとは、本当の政治とは何かを、分かるだけの頭の無いのばっかりで、ただの真面目なサラリーマンで終わる連中だ。だから、副島隆彦の学問道場に、結集してくる、本当に、副島隆彦の本を、血眼(ちまなこ)になって真剣に読んできた、生来、高い知能をした者たちだけが、今、私が、書いていることを理解できる。
それ以外は、平和な、お庶民(しょみん)で、穏やかに平穏に生きて、死んでいけば、それで、いいんだ。それが、最上の生き方だ。 “ Ignorance is bliss “ 「イグノランス・イズ・ブリス」 「無知(むち)は至福(しふく)なり 」、「何も知らないことが、最大の幸福だ」、「お前たち、庶民、平信徒は、何も知らないのが、一番、仕合わせだ。平穏無事の人生がなによりだ。ローマ・カトリック教会の裏側の恐ろしい姿など知ってはいけない。近寄ってはいけない」 だ。
本当に、副島隆彦は心底、そう思いますよ。血だらけの、穢(きたな)らしい、権力者たちの、いがみ合いの、この世の真実なんか、知ってしまって、何が、楽しいことがあろうか。
大坂(おおざか)と、京都の、上層の町人(市民、金持ち層、商人)たちは、「おお、ついに、この御方も、こうして、四条河原に、お首(くび)を、晒(さら)しなさった。一時は、あれほどの権勢を誇られたのに・・・」 と、橋のたもとから、みんなで、その、首が切り離された 死体を、眺めるのだ。無惨な、権力者たちの、権力闘争の、末路だ。
小池百合子も、もう終わってゆく。学歴詐称と、盗作(とうさく)と、政党をコロコロとあまりに変わる政治家を、民衆(国民)は、どうせ許さない。美しい晴れやかな、高級和服(色留め袖。いろとめそで。六〇〇万円ぐらい)の姿で、オリンピックの旗を、小池が、晴れがましく、左右に大きく振ってみせる(ブラジルの選考会でこれをやった)、という、一世一代の美しいドラマももうないのだから。
お役目ゴメンで、この女も、どうせ消えてゆく。 小池ゆり子は、統一教会の中でも、7男坊の、文亨進(ぶんきょうしん)派だ。安倍晋三が、“聖母さま”の韓鶴子(ハンハクジャ)と3男坊の文顕進(ぶんけんしん)派の主流派であるのと、派閥が違うのだ。 副島隆彦記
副島隆彦です。このあとに、上記で説明した、記事を2つ載せる。長い。
そして、さらに、1枚、世界政治も、まったく日本と同じように、激しく動いているのだ、の 私が作った画像を1枚載せる。これの解説はしない。生来、頭のいい人間だけが、食い入るように、じっと見て、そして自分の脳で必死に考えなさい。 副島隆彦 記
(転載貼り付けはじめ)
●「 なぜ法相に(なれたのか)? 核心は買収ではなく安倍首相の捜査妨害 」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/274891
2020/06/20 日刊ゲンダイ
ともに現職国会議員の夫婦が同時に逮捕されるのも、法相経験者が逮捕されるのも憲政史上初めてだという。昨年7月の参院選広島選挙区をめぐる公選法違反(買収)容疑で、18日、検察当局に逮捕された前法相の衆院議員・河井克行容疑者(57)と妻の参院議員・河井案里容疑者(46)。2人は案里を当選させるために、地元の県議、市議ら100人近くに計2570万円ものカネを配った疑いが持たれている。
案里は取り調べに対し「違法な行為をした覚えはない」と強気に容疑を否認しているというが、捜査関係者によれば、2人が選挙当時に陣営関係者らとやりとりしたLINEの記録の一部を消去していた疑いがあるという。買収の証拠隠滅を図った夫妻には、やましい自覚があったのだろう。東京地検特捜部は消されたデータの復元を進めている。
前代未聞の逮捕劇。すべての発端は、昨年10月に「週刊文春」が報じた「法務大臣夫婦のウグイス嬢『違法買収』」だった。案里が当選した参院選で法定上限の倍額の日当を車上運動員に支払い、ウソの領収書で偽装していた疑惑だ。
この参院選で案里は初当選。「定数2」の広島選挙区で、安倍首相が敵視する自民党のベテラン溝手顕正前参院議員は落選の憂き目に遭った。その2カ月後、9月の内閣改造で、克行は6選を目指した溝手を追い落とした論功行賞のごとく法相に起用されたのだが、文春報道を受け、就任からわずか50日で辞任したことは記憶に新しい。
首相の関与が大きく疑われる
ウグイス嬢14人に法定の上限を超える報酬を支払った公選法違反では、すでに克行の元政策秘書と案里の公設秘書が起訴され、16日に案里の公設秘書に有罪判決が下された。この事件を捜査する過程で河井夫妻の事務所や自宅を家宅捜索したところ、夫妻の自宅や事務所から現金の配布先を示すリストが押収され、買収事件に発展したのだ。
「この選挙買収事件が前代未聞なのは、前法相の犯罪というだけでなく、安倍首相の関与が大きく疑われるところにあります。参院選で党本部から投入される資金は1500万円が基本なのに、案里氏の陣営には1億5000万円が振り込まれていた。相場の10倍という尋常ではない待遇で、幹事長の一存で動かせる金額ではない。
党総裁の安倍首相が指示したとしか思えません。さらに、河井陣営には安倍首相の地元である山口県の事務所から、筆頭秘書をはじめ4人もの秘書が送り込まれていた。まさに首相丸抱えの選挙だったのです。安倍事務所が選挙買収を指南していた可能性だって否定できない。法解釈をねじ曲げてまで、“官邸の守護神”と呼ばれた東京高検の黒川前検事長の定年延長を画策したのは、安倍首相に後ろ暗いところがある証左でしょう」(政治評論家・本澤二郎氏)
河井夫妻の事件に関し、発売中の「週刊文春」が広島地検の幹部の発言を伝えている。黒川氏が賭けマージャンで検事長の職を辞した5月22日、地元記者らを前に、憤まんやるかたない様子でこう話したのだという。
「官邸が圧力をかけて、河井夫妻の捜査をやめさせようとしている」
「官邸は(稲田伸夫)検事総長を(黒川の監督責任で)辞めさせて、河井捜査を止めようとしているようだが、そうはいかない。法務・検察は内閣に人事を握られているが、俺は捨て身でやる」――。
この検事の憤りこそが、事件の核心ではないのか。
安倍事務所と自民党総裁室へのガサ入れは必須
首相補佐官や総裁特別補佐を歴任した克行は、紛れもない安倍側近だ。そして安倍は昨年、妻の違法選挙を取り仕切った克行を、よりによって法の番人に据えた。違法行為を働いた直後に法相に抜擢なんて、悪い冗談としか思えない。官邸は本当に選挙買収を知らなかったのか?
東京新聞(19日付)によると、克行は法相就任後、宴席で親しい知人たちに「法務・検察の上に立った。もう何があっても大丈夫だ」と言い放ったという。
「違法選挙の捜査を抑え込むために、あえて当事者の克行氏を法相に就けたという見方もある。文春報道で悪事が明るみに出なければ、今も克行氏が法相を務め、黒川氏の定年延長を決定していた可能性があるのです。これは恐ろしい話ですよ。官邸ぐるみで、民主主義の根幹を歪める不正選挙の隠蔽工作が行われていた。
検察への露骨な人事介入で疑惑を封じようとしたのです。河井夫妻が離党し、自民党も政権も買収疑惑は候補者個人の問題だと切り離しにかかっていますが、本当の司令塔は誰だったのかを解明する必要がある。日本のメディアは昨年、韓国の“タマネギ法相”夫妻の疑惑報道で過熱していましたが、それどころではないスキャンダルです。河井事件の担当検事が昨年12月に自殺していたというのも、森友学園事件と同じ構図で、底知れぬ闇を感じます」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)
通常国会の閉幕を受けたおとといの会見で安倍は「我が党所属であった現職国会議員が逮捕されたことについては大変遺憾であります。かつて法務大臣に任命した者として、その責任を痛感しております」とお決まりのセリフを読み上げた。
法相任命は「かつて」と遠い昔の話のように印象操作し、河井夫妻の個人的問題に矮小化することで、政権へのダメージを回避しようという魂胆だろうが、夫妻は前日まで自民党所属議員だったし、何より安倍丸抱えの選挙における買収疑惑であり、その捜査を官邸主導で潰そうとした。それこそが、この事件の争点なのである。
法定上限を超える資金提供の意味は?
昨年の参院選で広島県選管が定めた選挙運動費用の上限は4726万9500円だった。その3倍以上もの資金を河井陣営に投入したのは、買収を奨励するようなものではないのか。
なりふり構わず違法行為を働いてでも、溝手を追い落として案里を当選させろという官邸の意向が反映されていたのではないか。1億5000万円は誰が決裁し、何に使うと考えて支給したのか。
「買収の原資は、党からの1億5000万円だったのか。政党交付金からの支出なら、国民の税金がカネで票を買う違法選挙に使われたことになる。そんなことは絶対に許されません。原資を特定しなければ、法相の違法行為という前代未聞の犯罪の全容を解明できない。少なくとも、安倍事務所や自民党総裁室へのガサ入れは必須です。
そこに切り込めなければ、検察は官邸と手打ちしたと見られても仕方ない。官邸の守護神と言われた黒川氏がいなくなっても、権力に忖度する姿勢に変わりはないと国民から見放され、今度は検察に批判が向かうでしょう。河井夫妻の逮捕というトカゲの尻尾切りでお茶を濁せば、国民の期待を裏切った検察は、二度と信頼を回復できなくなります」(本澤二郎氏=前出)
その黒川氏にはきのう、約5900万円の退職金の支給手続きが行われた。コロナ禍で困窮する国民への支援は届かないのに、首相に近い黒川氏や河井夫妻には、税金から速やかに巨額が支払われるのだから、やるせない。
この不条理を正すには、諸悪の根源である安倍の退陣しかないだろう。河井事件の本質は安倍事件だ。検察人事にも介入して捜査を潰そうとした。「桜を見る会」にも通じる首相の犯罪である。チンピラ夫妻の逮捕というガス抜きで終わらせるわけにはいかない。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。2本目の記事を載せます。この記事の、本当の恐ろしさを、感じ取ることができなければ、政治というものの、本当の姿は、分からないから、アホのままの一般国民として、今のまま、生きてゆきなさい。それが一番、いい。
現職の、若いエリートの検察官で、河合案里の公職選挙法違反の担当の検察官が、昨年の12月10日に、広島で殺されているのだ。このことに、激しい恐怖感を持たない者は、鈍感人間だ。学問道場を去りなさい。このことで、驚かないで、他のことに話題と関心をすぐに、移そうとする者は、すべて私、副島隆彦の敵である。以後、私に、馴れ馴れしく近寄るな。
(転載貼り付け始め)
●「「河井案里」捜査担当検事が自死していた 夫妻は“暴露”の切り札に…」
デイリー新潮 2020年6月17日 週刊新潮 6月25日号掲載
https://www.dailyshincho.jp/article/2020/06171700/?all=1
広島地検が河井案里議員(46)と夫の克行前法相(57)の本格捜査に着手したのは、今年1月。国会の閉会翌日となる6月18日が逮捕の「Xデー」とも噂されているが、その裏では、案里議員の捜査担当検事が自ら命を絶っていた。
「亡くなったのは昨年12月10日。広島市内のマンションです。この検事は国立大卒で30歳前後と若く、2年ほど前に東京地検から異動してきたばかりでした。遺書も残されていなかったようです」
と証言するのは、広島の政界関係者。上司のパワハラを苦にして……との情報があるものの、理由は定かではない。案里議員の捜査との関係については、
「検事が亡くなったのは本格捜査の開始前です。とはいえ、事件の露見から捜査に着手するまでには告発状なども出されていたし、情報提供もあった。彼はそういった情報を精査し、案里事件を検察が手掛けられるかどうかを見極める、下調べ的な位置づけの捜査にたずさわっていたのです」(同)
亡くなった検事の遺族に尋ねると、自殺の原因は不明としつつも、
「検察の方から息子が職場で注意を受けていたという話はありました。でもそれは、よくある仕事上の軽い失敗に対する叱責とのことで、具体的な説明はありません」と涙ながらに語る。
関係者が頭を悩ませているのは、この一件が、すでに河井夫妻の耳に入っているためだ。
「否認している案里が、検察当局や周囲に対して、“自分たちに何かあればこの話を暴露してやる”と息巻いているんです」(先の政界関係者)
“何かあれば”とは、夫妻の逮捕を指してのものである。
「彼女が自殺の情報をどのような筋で得たかは定かではありません。法相だった克行ルートかもしれませんね」(同)
検察の不祥事隠蔽を暴露してやると“恫喝”めいた切り札を手にしていた夫妻。検察に抱く恨みのほどがうかがえる――。6月18日発売の週刊新潮では、ウグイス嬢をも相手にしていた克行前法相の女性遍歴と併せ、夫妻の事件、そして若き検事の死を詳しく報じる。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。さらに、1枚だけ、ものすごく重要な、世界政治の 真髄(しんずい)と言うべきとを、私、副島隆彦の手垢(てあか)の付いた、手書きもしてあるものを、ここに載せる(冒頭写真)。本気で読め。
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