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2007年6月に、中国指導部は、イスラエルとの縁を切った〜中国は世界中に17億人いるイスラム教徒と手を組むと決断/副島隆彦
第七章 ディストピア中国の不穏な未来
≪新疆ウイグル問題の真実≫
中国の太平洋側の反対の内陸部の広大な新疆ウイグル自治区も領土であり、ここで目下問題を抱えている。この広大な地域にウイグル人がいる。中国共産党は、ここで、今にもイスラム教徒の大反乱が起こることを、いち早く察知した。
大都市ウルムチには、ウイグル人は2割くらいしかいない。もっとずっと西域の都市カシュガルではウイグル人が8割くらいいる。
私はウイグル人たちの組織の背後には、イスラエルの力が働いていると現地で感じた。ガイドの友人として知り合った公安警察の人間がそうだと言った(私を監視するために近寄って来たわけではない)。なぜなら、2007年6月に、中国指導部は、イスラエルとの縁を切った。「中国は世界中に17億人いるイスラム教徒と手を組む(と言っても穏健なそれ)」と決断してイスラエルを手を切ったのだ。
イスラエルが激しく怒ったことは想像できる。
サウジのサウド王家が信仰しているワッハーブ派という、暴力的な過激なイスラム主義も背景にある。ここがウイグル人たちの資金源になっている。このことを私は、カザフスタンの調査で知った。
ウイグル人たちは、オスマン・トルコ帝国の800年の伝統を慕って、「ウンマー・イスラミヤ」(イスラム共同体、イスラム帝国)の復興を考えている。ウイグル人は自分はトルコ系の人種であると確信している(ウイグル語は今のトルコ語とほぼ通じる)。
ウイグル人の亡命活動家たちの多くがトルコに住んでいる。トルコ政府(エルドアン大統領)は、中国に対してウイグル人を弾圧するな、という抗議はするけれど、扇動はしない。
【出展】
「全体主義の中国がアメリカを打ち倒す〜ディストピアに向かう世界」副島隆彦/ビジネス社’20年
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