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プーチン大統領は休戦に動くのか? ロシアで広がる厭戦ムード、「戦争ウンザリ」4割も
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/306303
2022/06/07 日刊ゲンダイ
ますます孤立するロシアのプーチン大統領(C)ロイター/Sputnik/Kremlin
ロシアが軍事侵攻を始めてから100日余り。ロシア軍はウクライナ東部の制圧に攻勢を強めているが、目立った戦果は挙げていない。落としどころを見いだせないプーチン政権は、国内世論に敏感になっている。
ロシアの独立系ニュースサイト「メドゥーザ」(3日付)によると、プーチン政権は侵攻開始から「100日目」の節目を前に、国営や政権寄りのメディアに対し、「100日目」に触れないよう“箝口令”を敷いていたという。
その理由は、国民に示しのつく結果を出せていないからだ。プーチン政権内部の関係者はメドゥーザの取材に、「戦争に関する日付を強調することは、ロシア国民に侵略の目的や成否を考えさせることになる」と指摘。「節目までに示せる戦果は、ほとんど何もない」などと明かした。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)がこう言う。
「『ロシアン・フィールド』というロシアの調査会社が先月下旬に実施した世論調査によると、ロシア国民の39%が戦争関連のニュースにウンザリしているといいます。戦果を挙げようが、挙げまいが、国民の間で厭戦ムードが高まっているのです。だから、節目に触れられたくなかったのでしょう。政敵やテロリストなどの反対勢力を潰してのし上がってきたプーチン大統領も、国民の間に広がるニヒリズムは御しづらいはずです」
実際、ロシアの国営テレビでも異変が生じている。政権寄りのコメンテーターですら「同志たちよ、冷静になって欲しい。次に来るのは第3次世界大戦であり、核戦争だ。これが普通なのか? これが世論に支持されるのか? みんな心配している」などと訴えているという。
ウクライナへの出征拒否続出の異常事態
国民の間では厭戦ムード(サンクトペテルブルグのメインストリート、ネフスキー大通りを歩くロシア国民たち=5月28日)/(C)ロイター
さらに、プーチン直属の治安組織「国家親衛隊」ではウクライナへの出征拒否が続出。隊員115人が除隊処分を下された。ロシア全体が、大義なき「プーチンの戦争」にウンザリしている様子がうかがえるのだ。
プーチン大統領としては、これ以上の厭戦ムードの高まりは避けたいはず。検討中と伝えられるトルコ訪問で、停戦に動くのか。
「実現すれば、軍事侵攻開始後、初めてとなる外国訪問です。移動中の身の危険などを踏まえると、わざわざ出張っていく意味は停戦交渉をする以外に考えにくい。ウクライナのゼレンスキー大統領との電撃会談の可能性も捨てきれません。ひとまず休戦するつもりではないか」(中村逸郎氏)
戦争を続けるかどうかは、プーチン大統領次第。一刻も早く、「撃ち方やめ」にならないものか。
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