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ウクライナ国民に隠蔽されている国家の赤恥
2022年5月23日
Saker
元記事はニコライ・ストロジェンコ、Saker翻訳者による英語翻訳
元記事リンク:https://m.vz.ru/world/2022/5/17/1158916.html
アゾフ国家連隊戦士の投降はなかったとキエフは我々に保証する。(どこへかは明確ではない)「退去」だけがあった民衆扇動のこの記事は、幸いにもウクライナと世界両方のマスメディアに拾い上げられた。前線の状況の恥ずかしい真実を隠す努力は、経済大惨事状態のキエフ説明の手口と一貫している。
「もし私が「プラウダ」新聞を持っていたら、世界は決してワーテルローを知らなかっただろう!」とナポレオン・ボナパルトが有名ソ連小話で言った。プラウダ新聞はもはや存在しないが、言説が出来事に依存する必要がないから、小話の文句は今も通じる。
今日、この集団的「プラウダ」の役割は、ウクライナ・テレビ(ゼレンスキー大統領、SBU報道官、国防省、政治学者の誰であれ)での語り手が演じている。
今回、ワーテルローは(大半が)アゾフ連隊戦士が閉じ込められたアゾフスタリ工場だ。メディアが繰り返す、いくつかのアゾフ軍旅団の兵士と、国境警備兵、人数不明の傭兵や教官。誰がそこにいて、誰がいなかったか我々は間もなく知るだろう。
英雄的な82日間防衛の神話は、3月下旬から、防衛は主に、トラップを脱出するアゾフ連隊兵の取り組みだったが、ウクライナ・メディアに積極的に推進された。最初はヘリコプター、それからマクロンとエルドアンの助けを借りて。そして最近彼らは、心に浮かぶ全員巻き込もうとした。イスラエル、国連、「国境なき医師団」、ローマ法王とイーロン・マスク。
結局、5月16日と17日、我々は見るよう運命づけられていたものを見た。アゾフ連隊兵とウクライナ軍兵士の一部がアゾフスタリ地下からロシア軍が指定した回廊を使って出て、検査され、分けられ(負傷者は病院へ、それ以外は、仕分け拠点へ)捕虜になった。
退去ではなく、退場ではなく、「脱出」ではなく、捕虜だ。単純なロシア語単語だが、陽気なものではない。だが、それが我々が見たものだ。ウクライナ人視聴者は、それを見て、全く違うことを聞かされた。
ウクライナ語にも捕虜という単語はある。だが、ウクライナ・メディアは、いかなる代償を払ってでもそれを避けようとしている。
アゾフ連隊指揮官が実際は最初だった。既に5月16日夜、質問を予想していたかのように、彼はトップ軍当局の決定を実行していると述べた。結構。だが一体どんな決定だろう? 我々は知っている、しかしTelegramチャネルで彼の発言を視ているウクライナ人は何一つ理解できなかった。
それからゼレンスキーが登場した。彼はウクライナ軍、国連、赤十字国際委員会に言及し、最後に言った。「兵士たちは、将来の交換のため占領地に移送された」。
誰が移送しているのか? それについては一言もなかった。
だが、その代わり、我々はこれは「アゾフスタリ防衛者の命を維持する作戦」と呼ばれることを知った。ロシア人は捕虜をとったと考えている。だが現実には、進行中の軍事行動があるので、パニックを起こすのはやめよう。そしてそれは単なる作戦ではない。いや、それは(公式に、そう報道された)ウクライナ軍情報部による作戦だ!これら発表はキエフが支配するメディアのみならず、CNNを含め、(最近まで)権威ある世界メディアまで取り上げた。彼らも「捕虜」という単語は使わず「撤退」だけだ!
だがアゾフ連隊兵が捕虜になるビデオを無視するのは困難なので、大統領府は同時にいくつかの解釈を報じた。一部の語り手は、ウクライナ人に、それは実際は勝利だと言い、他の語り手は、捕虜は間もなく、ウクライナに囚われているロシア兵と交換されると言う。だが裏切り者プーチンは、うぶなゼレンスキーをだましたのだ。それでも我々はウクライナ国家の恥に対処している。血の最後の一滴までロシア人と戦うと誓った人々が降伏したのだ。キエフは今その当惑をごまかそうとしている。
我々は、もちろん笑うことができる。もっともな理由で。だが「降伏ではなく命令の実行」「降伏ではなく撤退」「降伏ではなく交換」の合唱は「プラウダ」新聞小話だ。
市民は数日間この話題に焦点を合わせることができる。それを思い出させられなければ、皆週末までに、アゾフ連隊が降伏したのを忘れるのをキエフは願っている。ウクライナ・メディアが粛正され、政府管理下に置かれている以上、一体誰が国民にそれを思い出させるだろう?
経済も同じだ。
アゾフ連隊降伏は類がないことではない。4月、我々はウクライナで着実に悪化する経済状態を調べた。当時、トップ指導体制、セルゲイ・マルチェンコ財務大臣とゼレンスキー大統領は、予算赤字をカバーするためIMF現金注入の話題について積極的に憶測した。1カ月に50-70億ドル。
今マルチェンコは、もし紛争が更に3あるい4カ月間続けば、政府は予算削減し、税金を引き上げなければならないと言う。経済学者は、大臣の評価が正しいか、あるいはそれはアメリカとIMFに圧力をかける試みか討論している。討論の必要はない。赤字予算と経済に、アゾフスタリ状況と同じものを見ることができる。
この状況は黙って見逃すべき話題(捕虜)で構成され、ありとあらゆる雑音はそれを隠蔽するためのものだ。我々はウクライナ経済に関して同じ状況を仮定できる。
ここで黙って見逃すべき話題はウクライナ経済の本当の状態だ。マルチェンコは「エコノミスト」誌にそれを書いたが、大半のウクライナ人は読まない。毎月50億ドルの金額を、ウクライナ・メディアは、IMFがウクライナに単に与えるものとして描いている。
彼らは以前集めた税金と戦争借款のおかげで、3月と4月を生き残ることに成功した。金は今でさえなくなっており、大臣が言及した3-4カ月という期間は、その間、その事実を、まんまと隠すことができる時間なのだ。
ちなみにマルチェンコの苦情の一つは軍の給料に関係している。彼はそれを一つの重荷(それらは大いに増加しているが、予算はそれを反映していない)と呼んだ。だがウクライナ国防大臣が軍の規模を百万人に増やす計画をしているのは一体何だろう?
視聴率戦争
「我々は今すぐにも、ほとんど勝利している」手法は素朴に思われるかもしれない。だがキエフはそれを完成した。それがアゾフか経済かは重要ではない。全てはゼレンスキーの支持率を維持する取り組みを巡るものだ。頑固な抵抗の目的も同じだ。
彼は作戦開始前にロシアの要求について知っていたのだから、ゼレンスキーは平和裏に危機を解決することがあり得ただろうか? そう彼はそうできたはずだ。だがその場合、唯一残された行動方針は辞職だったはずだ。
現状は、容易ではない。国は荒廃し、何千人もが殺害され、最側近補佐官さえ経済破綻を予測している。だがこれら問題の一部は金で解決でき、それらは問題ではなく出費であることを意味する。残ったものは「プラウダ」で対処できる。
記事原文のurl:https://thesaker.is/a-major-national-embarrassment-is-being-hidden-from-ukrainians/
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