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ロシア軍が東南部の要衝マリウポリを制する一方、東部では反攻を受け撤退していると伝えられ、ウクライナ戦争は鬩ぎ合いが続いている。
先が読めない中、筆者はイマジネーションを駆使し頭の体操として、今後の帰趨についてプーチンにとっては悲劇的な、バイデン達に達にとっては最も好ましいであろうシナリオを以下の通り考えてみた。
●ロシアは、東部と南部をある程度確保すれば不十分ながら侵攻目的を達する。
●米国バイデン政権と英国、およびジョージ・ソロス氏等左派勢力は、プーチンを失脚させ政権転覆を図りロシアを欧米型で再民主化させたい。
●そのために、クリミア奪回等、開戦以前の状態を超えてロシアを撤退させる。これらを実現させるために、ウクライナ政府に武器供与を際限なく行った。
●ロシアの戦法、装備は時代遅れであり、欧米の与えるジャベリン、スティンガー、ドローン等の機動性の高いハイテク兵器の前に苦戦している。欧米の追加武器供与はロシアを更に追い込んで行った。
●米英の支援を受け、アゼルバイジャンがナゴルノ・カラバフの完全奪取を狙うとか、アルメニア侵攻を行う可能性もあった。
●面子の立たない所まで追い込まれて、プーチンは自ら示唆しているように戦術核の使用を行った。(さもなくば、足元が揺らぎそのまま政権転覆に到っただろう)
●プーチンが核の使用に踏み、これはNATO諸国の直接参戦の道を開いた。そして、欧州とロシアは核の戦場となった。
●戦争は戦術核の使用に留まり、フルスペックの第三次世界大戦とまでは成らず、米国本土は被害を受けず、英国も被害を免れた。
●核戦争を招いたプーチンは、自国の被害と制裁、財政難でロシア国内が動揺しクーデターが起こりで政権転覆し、西側に融和的な新政権が樹立し直ちに終戦交渉を開始した。
●ゼレンスキーは、国土を奪還した英雄として長期政権を約束された。
●ロシアの欧米型再民主化が成就し、少なからぬバイデンのウクライナ、中国に関する疑惑は雲散霧消し、プーチンと親密だったトランプの評判は地に落ち、民主党が中間選挙を制しその勢いでバイデンの2期目の大統領選勝利の目も出て来た。
●ジョージ・ソロス氏は、宿敵ロシアの民主化を果たし、次なる中国の民主化に思いを馳せる。
何やら後半は、バイデン達にとって酷く楽観的な流れになったが、実際この位の軽さで考えている可能性はかなり高いのではないか。
そして、その軽さによる火遊びは、フルスペックの第三次世界大戦や中国の世界覇権への道に容易に繋がり得るだろう。
それを避けるためには、どこかで西側とプーチンの間で妥協点を見出す以外にない。世界の想いはそこに向かわなければならない。
佐藤総研 http://blog.livedoor.jp/ksato123/
- (確定稿)ウクライナ戦争の1シナリオ 手負いの熊が核を放つ日 佐藤鴻全 2022/5/23 14:11:03
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- (改題加筆)ウクライナ戦争の3つの貌:出口戦略へ向けての論点整理 佐藤鴻全 2022/5/31 08:16:30
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- (改題加筆)ウクライナ戦争の3つの貌:出口戦略へ向けての論点整理 佐藤鴻全 2022/5/31 08:16:30
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