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追い詰められたプーチン大統領「核使用」の“兆候”続々…国内で世論づくり、模擬発射で威嚇
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/304788
2022/05/06 日刊ゲンダイ
プーチン大統領(央)とボルトニコフ・ウクライナ侵攻総司令官(右)(2014年5月9日の戦勝記念日、クリミア・セヴァストポリで)/(C)ロイター=共同
5月9日の対独戦勝記念日に向けて「戦果」を誇示したいプーチン大統領。先月27日のサンクトペテルブルクでの演説で「進行中の作戦に外部から干渉しようとするなら、電撃的な対抗措置をとる」と核使用をにおわせていたが、ここへきて「兆候」が相次いでいる。
ロシア独立系紙「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長は3日、「核兵器が使用される可能性を排除できない」と指摘。ロシアのテレビではこの2週間、「核ミサイル用のサイロ(地下発射施設)を開放すべき」や、西側がウクライナに軍事支援を続けるなら「核兵器を使用すべき」などの議論が盛んになっているという。
国民が核使用を容認するようクレムリンの「プロパガンダ部隊」が“世論づくり”に動いているのだ。
ロシア軍は4日、バルト海沿岸の飛び地カリーニングラード州で核兵器を搭載可能な地上発射型ミサイルシステム「イスカンデル」の模擬発射を実施したと発表した。同州はNATOに加盟するポーランドとリトアニアの間に位置している。NATOへの「核威嚇」の一環とみていいだろう。
在庫は豊富で約2000発も保有
ロシアの短距離弾道ミサイル(SRBM)「イスカンダル」。ウクライナでの作戦に使用するという(C)Sputnik/共同通信イメージズ
軍事ジャーナリストの世良光弘氏はこう言う。
「技術的にロシアで製造できないハイテク部品は輸入頼みです。経済制裁の長期化により、調達が困難になり、兵器の新規製造や修理に支障を来たしています。一方、戦術核の核弾頭は2000発程度保有しており、在庫は豊富にある。本気で使用を検討してもおかしくありません」
ICBM(大陸間弾道ミサイル)などに搭載し、遠方の相手国を攻撃する戦略核とは異なり、戦術核は通常兵器の延長として、戦場で使われる恐れがある。使用されるのは小型核の可能性が高い。小型核の厳密な定義はないが、広島や長崎に投下された原爆も小型核の範囲に含まれる。小型とはいえ、恐ろしい威力を持っているのだ。
「ウクライナ戦争の初期段階では、プーチン大統領が脅しとして、黒海など人がいない場所で小型核を使う可能性が指摘されていました。当時はプーチン大統領にも余裕があった。ところが、現在は戦況を変えるために、実際の戦場で小型核を使う恐れがあります。兵士、兵器不足は深刻で、戦争を続けるのは難しくなりつつある。また、5月末以降、軍事支援を強化した米欧から新たに武器がウクライナに届き、ロシア軍が守勢に立たされるとの見方もある。その前にプーチン大統領が小型核を使用し、勝負に打って出る可能性は否定できません」(世良光弘氏)
広島・長崎のような悲劇を繰り返してはならない。
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