>>1 で紹介された スイスの元軍事情報将校ジャック・ボーの ■「ウクライナで何が行われ、何が起こっているのかを実際に知ることは 可能なのか?」(2022/4/11) https://note.com/14550/n/ne8ba598e93c0 同じジャック・ボーの別記事を紹介。 ■スイスの軍事・国連専門家がウクライナの戦争にメスを入れる (ロシアが侵攻するに至った経緯の簡単なまとめも最後にあります) (2022/4/11) https://note.com/tender_lotus58/n/n70a9f7030004 ●抜粋 ー では、2月16日に何かあったのでしょうか? この日、ウクライナ軍による停戦ライン、いわゆる「コンタクトライン」沿いの 停戦違反が誇張されるようになった。 この8年間、常に侵害はあったが、2月12日以降、特にドネツク、ルハンスク地方で 爆発を含め、非常に増えている。 これはドンバスにいるOSCEミッションが報告したことなので、私たちは知っています。 これらの報告は、OSCEの「デイリーレポート」で読むことができる。 ー ウクライナ軍の狙いは何だったのでしょうか。 これは確かにドンバスに対する攻撃の最初の段階であった。 砲撃が激しくなると、両共和国の当局が民間人をロシアに避難させ始めた。 セルゲイ・ラブロフ氏はインタビューの中で、10万人以上の難民について言及した。 ロシアでは、これが大規模な作戦の始まりと見なされていた。 ー その結果、どうなったのでしょうか? このウクライナ軍の行動がすべての引き金となった。 その瞬間から、プーチンはウクライナが両共和国に対して攻勢をかけることが明白になった。 2月15日、ロシア連邦議会(ドゥーマ)は、これらの共和国の独立を承認することを 提案する決議を採択していた。 プーチンは当初反応しなかったが、攻撃が激化するにつれ、2月21日、議会の要請に 前向きに応えることを決めた。 ー なぜプーチンはこのような行動に出たのでしょうか? この状況で、ドンバスのロシア語圏の人々を守るために何もしないのでは、 ロシア国民に理解されないので、そうせざるを得なかったのだろう。 プーチンにとって、人民共和国を助けるためだけに介入しようが、 ウクライナ全土を侵略しようが、欧米が大規模な制裁で対応することは明らかであった。 まず、2つの共和国の独立を承認し、同日、それぞれの共和国と友好協力条約を締結した。 このときから国連憲章第51条を発動し、集団的自衛権と自衛権の枠組みで 2つの共和国を支援するための介入を行うことができるようになったのだ。 こうして、軍事介入の法的根拠を作り上げたのである。 ーしかし、彼は共和国を助けるだけでなく、ウクライナ全土を攻撃したのでしょうか? プーチンには2つの選択肢があった。 1つは、ウクライナ軍の攻勢に対してロシア語圏のドンバスを単純に助けること、 もう1つは、ウクライナ全体を深く攻撃してその軍事能力を無力化することである。 また、何をやっても制裁が待っていることも考慮していた。 しかし、プーチンは決してウクライナを占領したいとは言っていない。 彼の目標は明確で、非軍事化と非ナチ化である。←★★★
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