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ロシア軍“穀倉壊滅作戦”でウクライナ産業も破壊か…“悪魔の総司令官”就任で生物化学兵器使用の疑いも
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/303790
2022/04/12 日刊ゲンダイ
ロシアのドボルニコフ南部軍管区司令官はシリアで市民を狙い撃ちした(C)タス=共同
ロシア軍によるウクライナ侵攻の節目とみられている5月9日の「対独戦勝記念日」まで1カ月を切った。今後、東部地域を中心に攻勢をかけてくるのは必至で、プーチン大統領は過去、戦地で残虐な攻撃を繰り返した“ラスボス”級の激ヤバ軍人を総司令官に任命。虐殺や略奪のみならず、ウクライナの産業・経済の破壊行為にまで及ぶ可能性がある。
◇ ◇ ◇
総司令官に就いたのは、南部軍管区司令官のアレクサンドル・ドボルニコフ氏(60)だ。英紙デーリー・メールによると、8日に東部クラマトルスク駅で52人が犠牲になったミサイル砲撃を命じたのは、彼の可能性があるという。
旧ソ連時代から軍隊に所属し続々と軍功を挙げ、数々の勲章を受領。西側メディアに「残虐」「野蛮」などと評される悪魔のような人物だ。
ロシアがシリア内戦に軍事介入した2015年9月から16年6月、作戦を指揮。当時、現場で取材していたジャーナリストの常岡浩介氏はこう言う。
「ロシア軍は軍事施設よりも、病院や学校、パン工場など、市民が日常的に使う施設を集中的に爆撃していました。空爆によってガレキの下に埋まった人を救出するために集まった人たちまで標的にしていた。現在、ロシア軍はウクライナの劇場やショッピングセンターなど民間の施設を散発的に爆撃していますが、シリア内戦当時は、より執拗に市民を狙っていました」
アサド政権は、猛毒サリンなど生物化学兵器まで使用。今も、ロシア側が送ったとの疑いは根強い。常岡氏は「今後、ロシア軍がウクライナ市民を標的にし、生物化学兵器を使用する可能性がある」と懸念する。
英国防省は11日、ロシア軍がウクライナ東部で非人道的として批判が強い「白リン弾」を既に使用し、激戦地のマリウポリでも導入する可能性が高まっているとの分析を発表した。
ダム破壊で小麦畑が「湖」状態に
開戦前は小麦畑だったという(田中龍作ジャーナルから)
さらに恐ろしいのは、破壊行為がウクライナの人や建物だけでなく、産業や経済そのものに向かいかねないことだ。
ウクライナは、小麦の輸出量が世界5位の穀物輸出大国。既に北部でロシア軍の「穀倉壊滅」作戦が実行されている。首都キーウ周辺で取材し続けるジャーナリストの田中龍作氏はこう言う。
「キーウから北に50キロほど移動すると、どうも見慣れない『湖』が広がっていました。どういうことなのか地元記者に聞くと、ロシア軍が付近のダムの堤防を破壊し、人為的に“洪水”を起こしたそうです。開戦前は地平線まで小麦畑が広がっていたのですが、水の底に沈められてしまったわけです。また、火を放たれ真っ黒に焼け焦げた畑も目につきました。ロシアは、ウクライナの主要な輸出品である小麦をあえて狙ったのでしょう。国家もろとも破壊してしまおうという意図が見えました」
戦国時代の秀吉による「水攻め」をほうふつさせる過酷な作戦だ。ウクライナにとって「穀物」は貿易の要。主要な輸出品の1位で、全体の約2割を占める。
武力攻撃でインフラが大きな損害を受け、経済もガタガタだ。世界銀行は10日、今年のウクライナの実質GDP(国内総生産)が前年比45.1%減と、大幅下落する見通しを示した。多くの国民が国外避難したことも影響したという。今後の景気後退の度合いについて、世銀は「戦争がいつまで続くかや、(攻撃の)激しさ次第」としている。
プーチン大統領は、ウクライナという国全体を破壊し尽くす気なのか。
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