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米国防総省は露軍が攻撃の目標を軍事施設に限定、市民の犠牲を抑えていると説明
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202203250002/
2022.03.25 櫻井ジャーナル
ロシア軍がウクライナに対する攻撃を始めたのは2月24日のこと。それ以来、西側の有力メディアはウクライナの戦況について、「勇敢な市民が邪悪な侵略軍に立ち向かい、勝利する」というダビデとゴリアテ的なハリウッド風の話を流している。ウクライナにも携帯電話は普及しているので、その話が事実なら、そうしたことを示す映像が流れてきそうだが、そうしたことはない。
2014年2月にバラク・オバマ政権のネオコンはネオ・ナチを使い、ウクライナでクーデターを成功させた。その時にネオ・ナチのメンバーがチェーン、ナイフ、棍棒を手に石や火炎瓶を投げ、トラクターやトラックを持ち出し、ピストルやライフルを撃っている様子を撮影した映像がインターネット上に流れていた。
クーデターの中心になったユーロマイダンでは2月中旬から無差別の狙撃が始まり、抗議活動の参加者も警官隊も狙われた。西側ではこの狙撃はヤヌコビッチ政権が実行したと宣伝されたが、2月25日にキエフ入りして事態を調べたエストニアのウルマス・パエト外相はその翌日、逆のことを報告している。
2017年11月にはイタリアのドキュメント番組の中で3人のジョージア人が自分たちはユーロマイダンで狙撃したチームに参加していたと証言している。
この3人は治安部隊のメンバーとしてジョージアから送り込まれたのだが、警官隊と抗議活動参加者、双方を手当たり次第に撃つよう命じられたとしている。(その1やその2)
この3人も狙撃の指揮者はクーデター派の幹部だったアンドレイ・パルビーだと語っているが、パルビーが狙撃手と見られる人びとが建物から出てくる様子を撮影した写真も存在する。
2014年5月2日にはオデッサで反クーデター派の死因を虐殺する出来事もあった。その日、オデッサではサッカーの試合が予定されていて、フーリガンを含むファンが列車で到着、街に出るのだが、その一団をネオ・ナチの中核組織である「右派セクター」が挑発、ファンの集団を反クーデター派の住民が2月から活動の拠点にしていた広場へと誘導していく。
一方、ネオ・ナチのメンバーは広場に集まっていた住民に暴漢が迫っていると伝え、労働組合会館へ避難するように説得、女性や子どもを中心に住民は建物の中へ逃げ込んだ。その建物の中でネオ・ナチのグループは住民を虐殺、上の階へ逃げた人びとを焼き殺すため、放火した。屋上へ逃げられないようドアはロックされ、外へ逃げた住民は撲殺されたようだ。この時、会館の外で撮影された少なからぬ映像が存在、内部の無残な様子も撮影されている。
この時に50名近くの住民が殺されたと伝えられているが、これは地上階で確認された死体の数にすぎない。地下室で惨殺された人を加えると120名から130名になると現地では言われていた。
5月9日にはクーデター軍がマリウポリの市内へ戦車を突入させ、住民を殺しているが、その様子も携帯電話で撮影され、世界へ流された。デレク・チョレット米国防次官補がキエフ入りした6月2日にクーデター政権はルガンスクの住宅街を空爆、住民を殺しているが、その様子を撮影した映像もインターネット上にアップロードされていた。OSCE(欧州安保協力機構)も空爆があったことを認めている。
ハリウッド風の物語を流しているのは有力メディア、国務省、CIAだが、ここにきてアメリカ軍の内部からそうした物語を否定する情報が伝えられている。例えば、ニューズウィーク誌によると、軍の情報機関DIAは長距離ミサイルが攻撃しているターゲットは軍事施設だと説明、住民が狙われているとする話を否定。ロシア軍の出撃は1400回、発射されたミサイルは1000機近くだが、これは2003年にアメリカ主導軍がイラクを先制攻撃した時の初日分より少なく、死亡者数や破壊状況もロシア軍の能力からすると低いという。
また、ウクライナでもアメリカ政府はシリアと同じように生物化学兵器による「偽旗攻撃」が宣伝されているが、アメリカ国防総省の高官はロシアによる化学兵器や生物兵器の攻撃が差し迫っていることを示す証拠はないと語っている。
シリアの場合、政府はその前に化学兵器を全て廃棄していた。化学兵器による攻撃らしきものがあったが、シリア政府軍が行ったのでないことは各国の専門家やジャーナリストが確認、アメリカの政府や有力メディアが偽情報を流していたことが判明している。
ウクライナでロシア軍が攻撃した施設の中にはアメリカ国防総省の生物化学兵器の研究開発施設が含まれていた。攻撃の前からアメリカ大使館はそうした研究施設が存在していることを認め、ビクトリア・ヌランド国務次官は3月8日に上院外交委員会でウクライナにおける生物化学兵器について質問され、そうした研究施設で兵器になるほど危険な病原体の資料やサンプルが保管されていたことを認めている。
ヌランドが委員会で証言する前日、ロシア軍の核生物化学防護部隊を率いているイゴール・キリロフ中将はウクライナの研究施設で回収した文書から同国にはアメリカのDTRA(国防脅威削減局)にコントロールされた研究施設が30カ所あると発表している。
ロシア国防省によると、ウクライナの研究施設で鳥、コウモリ、爬虫類の病原体を扱う予定があり、ロシアやウクライナを含む地域を移動する鳥を利用して病原体を広める研究もしていたという。またロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、ウクライナの研究施設に保管されていたサンプルが証拠隠滅のために破壊されていると繰り返している。
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