http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/510.html
Tweet |
再度ウクライナ頑張れに関して。
マスコミやそれに誘導された世論を見ていると、今回の戦争をまるでスポーツのように捉えているようである。ウクライナ負けるなと安易に叫んでいるが、ロシアを無条件降伏に追い込めということなのか、それなら核戦争をしろということである。それともロシアの要求を突っぱねたまま、ロシアが撤退するまで頑張って戦えという意味か。これも第三次世界大戦への道を開きかねず、夥しい死者が出る。
クラウゼヴィッツの戦争論にもあるように戦争は本来政策のための手段であり、外交などに代わる政治的交渉の継続である。
今回の戦争でも、ロシアは19世紀的思考のまま戦争に走ってしまったが、ウクライナを無条件降伏に追い込むような「勝ち」は求めていない。今回の戦争は、終わらせるだけなら、ウクライナがロシアが求めている条件を飲めばすぐにでも終わる。
条件とは概ね:
NATOに入らず中立化する
ネオナチを政治から追放する
ドンバスの2つの共和国の独立の承認とクリミア半島を諦めること
であり、これが受け入れられなかったので戦争に走った。それを非難するのは簡単だが、自国の安全が脅かされると考え、武力をもってして交渉を求める決断をした相手を非難しても、すれ違いに終わるだけである。
ウクライナがロシアの条件に一歩たりとも譲らない、徹底抗戦するというならそれはそれで一つの判断であるが、それが現実的なのか。どこかで折れるつもりなら早く折り合いを付けるのが合理的な判断である。
日本に住む我々から見ると、こうなった以上、ウクライナ頑張れといって、ウクライナに戦費や武器を送るのは、単に戦争が長期化し、犠牲者が増え、第三次世界大戦、引いては核戦争の危機が増すだけである。つまり、ウクライナ頑張れは日本の国益には全く反する。ウクライナを見捨てるのかという反論は出てくるだろうが、日本から見たらどんな形でも折り合いのつくところで早期に停戦してもらった方が、国益にかなう。この戦争が続く限り、物資不足、インフレなど日本にとってはろくでもないことばかりが起こってくる。何よりもさらなるエスカレーションは、第三次世界大戦の危機をはらむ。よって、冷徹に国益を見据えて早く停戦交渉しろこそ建設的な態度である。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。