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“プーチン子飼い”チェチェン独裁者の「暴挙」が止まらない…ウクライナで子どもの誘拐画策
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302672
2022/03/17 日刊ゲンダイ
プーチンの子飼いカディロフ首長(C)ロイター
ロシア軍がウクライナへ侵攻してから3週間が経ち、市民への攻撃や略奪行為が次々と明らかになっている。ロシアの進軍に伴い、残虐行為に拍車がかかる恐れがある。
チェチェン独裁者もウクライナ入り
懸念されるのが、ロシアの軍事侵攻直後から作戦に参加している、チェチェン共和国の独裁者カディロフ首長の私兵「カディロフツィ」による非人道行為だ。拷問や暗殺などを手掛ける“残虐部隊”として、国際社会から批判されている。
親玉のカディロフ首長も14日、通信アプリ「テレグラム」を通じ、ロシア軍と共にウクライナの首都キエフ近郊の飛行場にいると明かした。「カディロフツィ」は、どんな連中なのか。
ジャーナリストの常岡浩介氏がこう言う。
「カディロフ首長はウクライナ入りして、すぐに帰国したとみられます。長期間とどまって陣頭指揮を執るというより、『現地に来た』というパフォーマンスにすぎないでしょう。ここまでカディロフツィは、ウクライナ側の返り討ちに遭い、ゼレンスキー大統領に仕向けた暗殺部隊も全滅したといいます」
戦闘能力は、さほど高くないようだが、一部の海外メディアはカディロフ首長がウクライナ国内で子どもの誘拐を計画していたと報じている。
15日付の米誌ニューズウィーク(英語版)によると、ウクライナのアントン・ヘラシチェンコ内相顧問がテレグラムに投稿した動画に、カディロフ首長が兵士から次のように説明を受ける様子が映っていたという。
〈あなた(カディロフ)の計画通り、孤児院への接近は完璧に成功した〉〈すぐに中に入ったが、残念なことに、子どもはいなかった〉〈看護師が2人泣いていて、子どものベッドはまだ温かかったが、子どもは一人もいなかった〉
アントン・ヘラシチェンコ内相顧問に言わせれば、〈誘拐、拷問、脅し、虚勢こそがカディロフの本質〉という。
戦地から逃げ出すロシア兵を粛清 |
「カディロフ首長はまともな教育を受けておらず、常識は通用しません。『保護』という名目で戦場の子どもを連れ去り、カディロフツィとして育てようとしたのでしょう。ウクライナ入りしたカディロフツィは、戦地から脱走するロシア兵を粛清する『督戦隊』や、ロシア軍が支配した地域の『治安部隊』を任されているようです。ロシア軍支配後の地域で、市民を抑えつけるために残虐行為を働かないか懸念されます」(常岡浩介氏)
独裁者には、やはりロクなヤツがいない。
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