http://www.asyura2.com/19/warb23/msg/482.html
Tweet |
プーチンは停戦に動くか最後の攻勢か? ロシア国民の不満は爆発寸前…ヤマ場の1週間
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302563
2022/03/15 日刊ゲンダイ
苦しい生活に国民から批判必至(ロシアのプーチン大統領) (C)ロイター/Sputnik/Kremlin
14日、ロシアとウクライナの4回目の停戦交渉がオンラインで行われた。ここへ来て、停戦に近づいているとの臆測も浮上。早速、マーケットは好感し、“リスクオン”の方向に動いている。近く、停戦は実現するのか。
◇ ◇ ◇
2月24日のウクライナ侵攻後、安全資産とされる米国債が買われ、10年モノの金利は1.7%台まで下落していたが、2%台を回復。130ドルを突破していたWTI原油先物価格も100ドル強と落ち着いている。
「近く何らかの形で停戦へ向かうとの臆測が広がり、マーケットはリスクオフからオンに転じています。戦争が長期化し、両国とも疲弊し、そう長くは続けられないとみているからです」(兜町関係者)
ロシアにもウクライナにも、一刻も早く停戦したい事情もある。
「ニューズウィーク日本版」によると、キエフのクリチコ市長は、食料などの備蓄があと2週間ほどしか持たないと明かしたという。
経済制裁で迫る“ハイパーインフレ”
砲撃から逃れるため、子どもを抱えて守りながら市民の避難を誘導するウクライナ兵ら(C)ロイター
ロシア経済も瀕死の状態だ。国際銀行間通信協会(SWIFT)は12日、ロシアの銀行7行を決済ネットワークから排除した。ロシアの外貨獲得には大きな打撃だ。
SWIFTから排除され、ロシアがデフォルト(債務不履行)に陥るリスクも高まっている。16日期日のドル建て国債1億1700万ドル(約138億円)を皮切りに次々と支払期限がやってくる。外貨払いは難しく、デフォルトは時間の問題とみられている。
ビザなどのカード会社が次々と撤退し、ロシア国内でクレジットカードも使えなくなっている。ルーブル紙幣の増刷と輸入品などのモノ不足が同時進行し、“ハイパーインフレ”が迫りつつあるのだ。
「地方はしばらくの間、自給自足で何とかなるでしょう。しかし、モスクワやサンクトペテルブルクといった都市部はそうはいかない。クレジットカードの生活にも慣れ、輸入品への依存度も高い。日々の暮らしが目に見えて苦しくなれば、都会のロシア人はプーチン大統領への批判を強めるはずです」(経済担当記者)
ロシアはいつまで軍事攻撃を続けるつもりなのか。軍事ジャーナリストの前田哲男氏が言う。
「ロシアは短期決戦をもくろんでいましたが、長期化し、行き詰まってしまっている。経済制裁の効果も出始め、国民からの不満が大きくなる可能性もある。いつまでも武力攻撃を続けられるわけではありません。ロシアが、向こう1週間のうちに、打開できる方向で動くことも十分考えられます」
はたしてプーチン大統領は停戦に動くのか。停戦に向かうとしても、“停戦交渉”を有利に進めるため、ロシア軍が最後に攻勢を強める恐れがある。今週がヤマ場になるのか。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。