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ロシア軍がキエフ近郊で“兵糧攻め”…食料も水も尽き住民は命がけの脱出
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/302508
2022/03/14 日刊ゲンダイ
【緊急現地リポート 第4弾】 |
仮設の橋を渡って避難する住民(田中龍作ジャーナルから)
ウクライナのゼレンスキー大統領が「町が消滅した」と語るほど、ロシア軍の攻撃は激しくなっている。英国防省によると、ロシア軍は首都キエフ中心部から25キロ圏内に到達。危機が迫る現地をジャーナリストの田中龍作氏がリポートする。
くぐもった砲撃音が鳴り響く
先週末の11日、私はキエフ中心部から直線距離で北西に約20キロ離れたイルピンを訪ねました。イルピンでは、ベラルーシから南下してきたロシア軍の戦車部隊とウクライナ軍との間で、激しい戦闘が続いています。
ウクライナ軍の陣地に滞在していると、対面から「ドン、ドン」という、くぐもった砲撃音が間断なく聞こえてきました。私は過去にも戦場を取材してきましたが、戦闘機の「パーン」という甲高い空爆音とは違い、戦車の砲撃は独特のくぐもった音が鳴り響きます。着弾音が私の頭を飛び越えた位置から聞こえることもあった。
キエフ中心部では治安部隊や市民がバリケードを増設 |
近郊イルピンまで逃れ、涙ぐむ老女(C)ロイター
文字通りの「戦地」となっているイルピンでは今月8日、戦闘地帯からの避難ルートを確保する「人道回廊」が設置されています。にもかかわらず、まだ大勢の住民が残っていました。現地の軍関係者によると、避難できていない人が「1000人はいる」といいます。その多くは、移動が困難な高齢者や障害のある人です。砲撃音が鳴り響く中の避難は、まさに命がけと言えます。
イルピンとキエフの境を走る川にかかった橋は既に崩落しているため、皆、脇に設置された仮設の橋を渡って何とか避難している。軍関係者に救出された初老の女性は、涙ながらに震えた声で何度も「ありがとう」と繰り返していました。
彼らは、可能な限りイルピンに滞在したかったはずです。しかし、開戦後、アパートの地下などに設置されたシェルターで10日以上、避難生活を送り、食料も水も尽き、イチかバチかで脱出せざるを得なくなっているのです。
ウクライナ南東部マリウポリでもロシア軍の包囲によって、食料や水の補給が断たれているようですが、イルピンでも“兵糧攻め”のような状況が起きている。キエフ中心部のスーパーにはまだ物資がありますが、もし、ロシア軍に包囲された場合はどうなってしまうのか……。
キエフ中心部では、治安部隊や市民が侵攻に備えバリケードを増設しています。緊迫感は日増しに高まっている。
今なお、多くの住民が満員の列車に乗り込み、西部の都市リビウに避難を試みている状況です。
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