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ユーラシア大陸周辺で米国と中露が戦争を始めた場合、日本も巻き込まれることに
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202107010000/
2021.07.01 櫻井ジャーナル
日本の陸上自衛隊は6月18日から7月11日にかけてアメリカ軍と軍事演習「オリエント・シールド21-2」を日本で実施、6月28日から7月10日にかけてアメリカ軍を中心とする多国籍軍が黒海で実施する軍事演習「シー・ブリーズ」にも日本は参加する。
黒海での演習には日本のほか、アルバニア、オーストラリア、ブラジル、イギリス、ブルガリア、カナダ、デンマーク、エジプト、エストニア、フランス、ジョージア、イギリス、イスラエル、イタリア、ラトビア、リトアニア、モルドバ、モロッコ、ノルウェー、パキスタン、ポーランド、ルーマニア、セネガル、スペイン、韓国、スウェーデン、チュニジア、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、アメリカが参加。総兵員は約4000人、艦船は約40隻、航空機は約30機だ。
シー・ブリーズに参加するために黒海へ入っていたイギリス海軍の駆逐艦「ディフェンダー」は6月23日にオデッサを出港した後、ロシアの領海を侵犯してクリミアのセバストポリへ接近した。この時点でシー・ブリーズは始まっていたということだろう。
それに対し、ロシアの警備艇は警告のために発砲、それでも進路を変えなかったことからSu-24戦術爆撃機が4発のOFAB-250爆弾を艦船の前方に投下している。その直後にディフェンダーは領海の外へ出た。領海侵犯は計画通りだったようだが、爆弾の投下は想定外だったと見られている。
ロシア側の発表に対し、イギリス海軍は警告の銃撃や爆弾の投下はなかったと主張したが、問題の駆逐艦に乗船していたBBCの記者ジョナサン・ビールが周囲にロシアの艦船や航空機がいて、銃撃音や爆弾を投下した音を聞いたと伝えている。そこでイギリス政府はロシア軍が訓練をしていたと主張した。
6月24日にはオランダのフリゲート艦「エバーツェン」がクリミアへ接近したが、ロシア軍がSu30戦闘機とSu-24爆撃機を離陸させると、領海を侵犯しないまま、すぐに離れていった。
ディフェンダーはイギリス海軍の旗艦空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群に所属しているが、その空母はキプロスの南にいる。その近くでロシア軍は6月25日から軍事演習を始めた。参加するのは5隻の軍艦、2隻の潜水艦、戦略爆撃機Tu-22M3、そして2機のMig-31Kだ。
アメリカ主導軍は黒海に集結したが、その周辺にロシア軍は対艦ミサイルを配備している。黒海にいる敵艦隊は数分で壊滅させられると言われている。シー・ブリーズは軍事的に大きな意味があるようには思えない。昔から反ロシア感情が強いポーランドやウクライナ西部の人びとへのアピールなのだろう。
万一、黒海でイギリスの艦船が戦闘を始めたなら、地中海にいるイギリスの艦隊をロシア軍は攻撃することを示した。戦略爆撃機Tu-22M3やMig-31Kを派遣した意味は小さくない。
すでにNATOは東アジアにおける軍事活動に参加し始めている。19世紀から始まったイギリスの長期戦略の通り、アメリカはユーラシア大陸の周辺部を支配して内陸部を締め上げようとしているのだが、その戦略に日本も巻き込まれた。ヨーロッパや中東で戦争が始まれば、日本も戦争に参加させられる。
こうしたアメリカの動きに対し、ロシアのウラジミル・プーチンと中国の習近平は6月28日、「中露善隣友好協力条約」の自動延長を発表、両国の同盟関係をアピールした。
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