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英駆逐艦のロシア領海侵犯はジョンソン英首相の命令だったと英国で報道
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202106270000/
2021.06.27 櫻井ジャーナル
ウクライナのオデッサからジョージアへ向かっていたイギリス海軍の駆逐艦ディフェンダーが途中、領海を侵犯してクリミアのセバストポリへ接近、ロシアの警備艇が警告のために発砲、それでも進路を変えなかったことからSu-24戦術爆撃機が4発のOFAB-250爆弾を艦船の前方に投下、そこでイギリスの駆逐艦は領海の外へ出たと伝えられている。
それに対し、イギリス海軍は警告の銃撃は爆弾投下はなかったと主張したが、問題の駆逐艦にはBBCの記者ジョナサン・ビールが乗船、周囲にロシアの艦船や航空機がいて、銃撃音や爆弾を投下した音を聞いたと伝えている。そこでイギリス政府はロシア軍が訓練をしていたと主張した。
イギリスの領土は黒海の海岸線に存在せず、平和的な目的でクリミアへ近づく必然性もない。セバストポリはロシア海軍の黒海艦隊が拠点にしている都市。ディフェンダーの行動はロシアに対する挑発以外の何ものでもない。
黒海では6月28日から7月10日にかけてアメリカ軍を中心とする軍事演習「シー・ブリーズ」が実施される予定になっている。参加する兵員は約4000人、艦船は40隻、航空機は30機。参加国はアルバニア、オーストラリア、ブラジル、イギリス、ブルガリア、カナダ、デンマーク、エジプト、エストニア、フランス、ジョージア、イギリス、イスラエル、イタリア、ラトビア、リトアニア、モルドバ、モロッコ、ノルウェー、パキスタン、ポーランド、ルーマニア、セネガル、スペイン、韓国、スウェーデン、チュニジア、トルコ、ウクライナ、アラブ首長国連邦、アメリカ、そして日本だ。
その日本の陸上自衛隊は6月18日から7月11日にかけてはアメリカ軍と軍事演習「オリエント・シールド21-2」を日本で実施する。アメリカからは約1700名、日本からは約3000名が参加するという。なお「オリエントシールド21-1」は昨年10月26日から11月6日にかけて琉球諸島南西部で行われた。
ディフェンダーの領海侵犯が黒海における軍事的な緊張を高めることは明らかだが、イギリスのボリス・ジョンソン首相は6月21日、外務省のドミニク・ラーブ大臣の懸念を無視して命令したとイギリスでは報道されている。つまりジョー・バイデン政権がジョンソン首相に命令したということだろう。「シー・ブリーズ」のため、各国の艦船が集まっていることからロシアは動けないと高を括ったのかもしれないが、そうした展開にはならなかった。
ところで、ディフェンダーはイギリス海軍の旗艦空母「クイーン・エリザベス」を中心とする空母打撃群に所属しているが、その空母がいるのはキプロスの南。ロシア軍に対抗することが目的だと空母の艦長は語っている。その空母打撃軍の近くでロシア海軍は軍事演習を行う。参加するのは5隻の軍艦、2隻の潜水艦、戦略爆撃機Tu-22M3、そして2機のMig-31Kだ。
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