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トルコとイスラエルが火をつけたカフカスの戦乱の鎮火にロシアとイランが動く
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202010020000/
2020.10.02 櫻井ジャーナル
黒海とカスピ海に挟まれたカフカスで火の手が上がった。9月27日にアゼルバイジャンがアルメニアを攻撃、ナゴルノ・カラバフで戦争が始まったのだ。アゼルバイジャンへはイスラエルがドローン(無人機)など武器/兵器を提供、トルコが配下の戦闘員やF-16戦闘機を送り込んでいると伝えられている。
アゼルバイジャン大統領の補佐官、ヒクメット・ハイジエフはイスラエルのメディアに対し、イスラエル製のドローンを使用していると語っているほか、ネゲブにあるイスラエル空軍の基地にアゼルバイジャンの輸送機が着陸するところも目撃されたという。
イスラエルはカフカスやウクライナへ軍事的に介入してきた。例えば2008年8月、北京オリンピックの開幕に合わせてジョージアが行った南オセチアへの奇襲攻撃。ジョージアの大統領だったミハイル・サーカシビリが南オセチアの分離独立派に対話を持ちかけてから約8時間後の攻撃だったが、その攻撃の準備にイスラエルが協力していた。
ジョージアにイスラエルが武器/兵器を含む軍事物資を提供、将兵を訓練しはじめたのは2001年。ジョージア軍を訓練していたのはイスラエル軍のガル・ヒルシュ准将(予備役)が経営する「防衛の盾」で、予備役の将校2名の指揮下、数百名の元兵士が教官としてグルジアに入っていた。軍事訓練の責任者にはヒルシュのほか、やはりイスラエルの退役将軍であるイースラエル・ジブも含まれる。イスラエルから供給された装備には無人飛行機、暗視装置、防空システム、砲弾、ロケット、電子システムなどもあった。
当時のジョージア政府にはヘブライ語を流暢に話す閣僚がふたりいたことも知られている。ひとりは奇襲攻撃の責任者とも言える国防大臣のダビト・ケゼラシビリであり、もうひとりは南オセチア問題で交渉を担当しているテムル・ヤコバシビリだ。
そのほか、アメリカの傭兵会社MPRIとアメリカン・システムズが元特殊部隊員を2008年1月から4月にかけてジョージアへ派遣して軍事訓練を実施、同年7月にはコンドリーサ・ライス国務長官がジョージアを訪問している。南オセチアへの奇襲攻撃はその翌月だ。
ジョージアはアメリカにとっても重要な工作の拠点。例えばパンキシ渓谷はチェチェンの反ロシア勢力が拠点として使っていた。そこでCIAは戦闘員を育成、ロシアに揺さぶりをかけている。チェチェンでの活動だけでなく、そこからシリアへ戦闘員が派遣されていたとも言われている。
パンキシ渓谷で訓練を受けたチェチェン人戦闘員の一部(200名から1000名)はシリアへ入り、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)に合流したという。そうしたチェチェン人が戻ってきている可能性もあるが、中東出身者もいる。今回のナゴルノ・カラバフにおける戦闘では、シリアで戦っていた戦闘員のうち28名が死亡、62名以上が負傷、あるいは行方不明になったとも伝えられている。
カフカスで戦乱が広がることはアメリカにとって願ってもないことだろうが、ロシアやイランは収束させたいはず。そこで両国はトルコを巻き込み、アゼルバイジャンとアルメニアに交渉の席に着けさせ、戦闘を終わらせようとしている。
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