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子年に聞く 衆院選に備え野党は一騎打ち構造を作れ 辻元清美・立憲民主党幹事長代行
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200107/pol/00m/010/006000c
2020年1月10日 政治プレミア 毎日新聞
辻元清美氏=高橋恵子撮影
2019年前半、地元の大阪は、大阪知事と市長のダブル選、衆院大阪12区補選、堺市長選、統一地方選、参院選と選挙に追われ続けた。全体として野党も厳しかったが、参院選では自民党は議席を増やせず、改憲勢力も3分の2議席を割った。
中村哲さんの思い継ぎ、改憲阻止
これにより安倍晋三首相の野望である憲法改正に駒を進めさせなかったのは政治的に大きな意味があった。私は17年の衆院選後から19年9月まで立憲民主党の国対委員長を務めたが、この2年間で憲法は1ミリも進ませなかった。憲法9条を守り切った自負がある。
19年の最後に中村哲さんが亡くなるというとても悲しい出来事があった。01年9月11日に米国で同時多発テロ事件が起き、10月にアフガニスタンへの空爆が始まったとき、当時衆院議員2期目だった私はアフガニスタンとパキスタンの国境に行き、中村さんの活動をお手伝いした。中村さんは戦争よりも食糧、水だと言って信念を曲げず、飢えで苦しむ子供のためにパキスタンから小麦を届けた。その中村さんが大切にしていたのが憲法9条だ。遺志を継ぎ、20年も憲法9条を守りたい。安倍首相との最終決戦だと思って臨む。
野党共闘は前進
野党共闘は大きく前に進んでいる。国対委員長になったばかりの2年前には立憲、希望、民進、共産、社民、自由の6党と衆院会派「無所属の会」の七つをまとめなければならなかったが、今は共同会派と共産党の二つにまとまっている。
野党合流は「旧民主党が元に戻るだけ」との指摘もあるが、社民党も入る形は初めてのことだ。政治的枠組みでは最もウイングが大きくなる。
この大きな流れの中で、20年は野党による行政監視を強化していかなければならない。批判ばかりと言われるが、大学入試改革の英語民間試験や国語・数学の記述式を見送らせたのも、18年の働き方改革関連法から裁量労働制を切り離させたのも、野党の指摘があったからだ。
衆院選の旗印は
そして、20年は衆院選の年になるだろう。人気者や新しい勢力に頼って議席を得ようとする政治ではだめだ。政治の小手先の技術的な動きで選挙を乗り切りたがる人はいるが、そんなことをしても有権者に見透かされ、失敗は見えている。それより、旗印をきちんと立て、地道に訴えるしかない。野党候補の一本化を図り、一騎打ち構造を作る。そうすれば増えることはあっても、減らすことはない。
旗印は議論の最中だが、(1)金持ちから庶民の税制・経済へ(2)防災庁、災害対応部隊の設置(3)公文書管理庁設置の三つが私の案だ。
もうかっている企業や金持ちから税金を取って庶民の負担を減らし、災害には経験を積み重ねた専門部隊を作る。そして公文書管理は政治の基礎なのに、すぐに破棄したといってまかり通る安倍政権は異常だ。国際的に笑いものになっている。
私は20年で還暦を迎えるので、生まれ変わる年にしたい。初当選は36歳の子(ね)年だったのでもう24年たつ。ベテランの域に入るのだから、若手や国民の皆さんから頼られる姉さん、姉御のような存在になりたい。
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