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「御用ジャーナリスト大賞」に輝いたのは誰だ? “今度は清和会で講演”三浦瑠麗、ジャパンライフ疑惑の田崎史郎をおさえてあの人が!
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2020.01.02 新年特別企画◎安倍政権御用ジャーナリスト大賞(後編) 安倍政権御用ジャーナリスト5位〜大賞発表! リテラ
首相官邸ホームページより
次から次へと不正や失政が露呈する安倍政権を1年間にわたって必死でかばいまくった御用ジャーナリスト、学者、コメンテーターたちを表彰するリテラの「御用ジャーナリスト大賞2018」。後編は5位から2位、そして大賞を発表しよう。大賞レースは、メシ友常連のあのジャーナリスト、上から目線あの学者、そして公共放送を安倍カルト化させているあの女性記者の三つ巴となった。大賞は一体誰の手に?
(10〜6位はこちら)
5位●吉本芸人(松本人志、千原せいじ、ほんこん、小籔千豊、加藤浩次)
芸人の安倍応援団化、ネトウヨ化が止まらない! 背景に安倍政権の吉本取り込み、税金投入
ワイドショーや年々増殖してゆく安倍政権応援団の吉本芸人たち。松本人志、小籔千豊はもちろんのこと、近年は千原せいじやほんこんがめきめきと頭角を現し、せいじは覚えめでたく今年「桜を見る会」に招待。ほんこんはあの安倍首相も大好き極右雑誌「正論」(産経新聞社)2020年1月号に登場し、「桜を見る会とか追及してる場合ちゃうで」などとネトウヨ安倍応援団丸出しの発言を連発していた。
しかも、これは“芸人のネトウヨ化”などというだけの話ではない。本サイトでも何度も指摘してきたが、吉本興業はこのところ、安倍政権やその周辺から行政関係の仕事を受注しまくっている。2019年11月、問題化して回収になった小籔起用の厚労省「人生会議」ポスターでは、4070万円もの血税が投入されていたことが明らかになったが、ほかにも、国土交通省のおかずクラブ、外務省のケンドーコバヤシ、消費者庁のロバート・秋山竜次、防衛省・自衛官募集キャンペーンへのNON STYLEや尼神インター起用と、各省庁のPRのタレント起用は枚挙にいとまがない。会社としても、吉本興業がNTTと共同でおこなう教育コンテンツなどを国内外に発信するプラットフォーム事業に、経産省が作った官民ファンド「クールジャパン機構」が最大100億円を出資することが判明した。
ようするに、吉本芸人の安倍政権御用化はこうした行政ビジネスとセットになっているのである。ワイドショーに芸人たちを大量に送り込み、安倍政権擁護のコメントを言わせ、その見返りに行政プロジェクトを受注するという構図だ。
この吉本への税金投入、政権癒着については、例の闇営業事件で大崎洋会長や岡本昭彦社長の責任追及の動きが出てきたときに一瞬、問題化しかけたが、結局、最大のタブー的存在である松本人志が「大崎が辞めたら自分もやめる」発言で芸人の上層部批判を抑えこむと、この問題もうやむやになってしまった。
そう考えると、松本の罪はつくづく大きい。闇営業問題における吉本上層部の責任逃れに協力しただけでなく、吉本芸人の安倍政権御用化を温存させてしまったからだ。
闇営業問題で反上層部の急先鋒だったにもかかわらず、松本の説得で態度を一変させた加藤浩次も、MCを務める『スッキリ』(日本テレビ)で、「桜を見る会」のジャパンライフ会長招待問題について「4年前は普通にマルチの商売をしている会社にすぎない」と、事実を無視した無茶苦茶な政権擁護をして批判を浴びていたが、松本支配が続く限りこれからも芸人のこうした露骨な政権擁護はつづくだろう。
4位●恵俊彰(+八代英輝)
“メシ友”がピンチの菅官房長官を大ヨイショ! 番組の流れを無視して「安定感」「安心感」と連呼する異常
MCを務める『ひるおび!』(TBS)では、田崎史郎や八代英輝弁護士と一緒になって政権擁護を誘導することで知られる恵俊彰。権力に近い元官僚や学者のコメンテーターにはとことん媚びへつらう一方、気象予報士の森(朗)さんや中継先の記者は見下すようにいじり倒す。田崎史郎や八代英輝弁護士の陰に隠れ、例年、圏外か低ランクに甘んじていたが、今回はその露骨さから堂々の4位に飛躍した。
とりわけ異常だったのが、12月6日放送での無茶苦茶な“菅官房長官擁護”だ。側近の菅原一秀経産相らのスキャンダル辞任、「桜を見る会」をめぐる対応で、影響力低下が指摘される菅官房長官を特集したのだが、そのなかで恵が唐突に「その菅官房長官、なんと今日お誕生日でした!」と言い出すというありえない展開に。恵はスタジオで失笑が漏れるのもお構いなしに、記者会見で誕生日を祝われた菅官房長官が返した言葉まで紹介。さらに、菅官房長官が会見で窮地に立たされ、官僚のメモに頼るシーンがVTRで流れた後も、「非常に慎重な菅官房長官です」「ちゃんと資料見て言葉を選んでらっしゃる」と無理やりフォロー。特集の間、絶えず「安定感」「安心感」「鉄壁」と視聴者に擦り込むように連呼し、「縁の下の力持ち、支える方っていうイメージですけど、表に出てこられた1年だった」「ポスト安倍のなかに必ず名前があがる人になってきた」などと猛烈にヨイショしたのである。
かように強引に“菅PR番組”にしてしまった恵の進行は、まるで誰かから「菅官房長官は安心感があると宣伝せよ」と指令を受けているとしか思えないほどだった。実際、恵は菅官房長官と定期的に会食している関係といわれている。その意味では、恵は「安倍応援団」というよりが「菅応援団」と呼ぶほうが正確なのかもしれない。
『ひるおび!』といえば、なりふり構わない官邸擁護と野党バッシング、「(韓国は東京五輪に)嫌だったら別に来なくても結構」などとネトウヨばりの嫌韓コメントを連発する八代弁護士が有名だが、半ば“御用レジェンド”に片足をつっこんでいる八代弁護士とは対照的に、恵は表面上はあくまで「中立な司会」を装っていたが……。そういえば、恵は五輪の聖火ランナーのひとりにも選出されている。まさしく“提灯持ち”とはこの司会者のためにあるような言葉だ。
3位●田崎史郎
エクストリーム擁護連発も、途中から“ジャパンライフ広告塔”問題で逃亡! 結果、「スシローがいない素晴らしい世界」が
さすがは「御用ジャーナリスト」の代名詞的存在なだけあり、今年も田崎“スシロー”史郎の安倍政権擁護も磨きがかかっていた。
英語民間試験の導入をめぐって飛び出した萩生田光一文科相の「身の丈に合わせてがんばって」発言。導入は見送られることになったが、この萩生田文科相の経済格差による教育格差を是認する暴言に田崎は「どういう問題があるかを浮き彫りにする意味において非常に効果的だった」「自分がやりたいことが、はからずも自分の失言によってできてしまうっていうパターンなんですよ」とコメント。さらに、政治と金の問題で河井克行法相と菅原一秀経産相がスピード辞任した件に対しては「早めに辞めさせて、後任もすぐに選んでいるんです。これ、危機管理としてはスピード、ここがいちばん大事なんです。そういう意味では非常に優れた内閣」と解説するなど、絶句のエクストリーム擁護を連発したのである。
もちろん、「桜を見る会」問題でもこれは同じだった。参加費1人5000円の「前夜祭」問題ではさまざまな法令違反疑惑が指摘されているなか、「実際にこういうときの食事は人数の半分くらいしか出していない」などとパリピをきどって訳知り顔で語ったが、だったら安倍首相は明細書を出せばいいだけの話。だが、田崎は「安倍事務所は政治資金の処理にもすごい慣れている。みすみす公選法違反になることはするはずがない」という根拠にならない理由で反論しつづけた。
しかし、2019年もこれだけの“実績”を叩き出し、当ランキングでは3年連続第1位に輝いてきた田崎が、なぜ今回は3位に転落したのか。それは田崎が「桜」追及の舞台から早々に撤退してワイドショーに出演しなくなったからだ。そして、その理由は本サイトでもお伝えしたように、田崎自身がジャパンライフの懇談会に参加し、宣伝に協力していたという問題を抱えているから。しかも本人から番組に「自分にジャパンライフの問題があるから、出演はできない」と自ら辞退したらしい。
日韓関係やIR汚職などの「桜」以外の話題では引きつづきワイドショーに出演している田崎だが、「桜」問題では田崎がいないだけで鋭い政権批判が自由に飛び出す空気が一時醸成された。田崎がいないだけで真っ当な言論が生まれるとは、「田崎史郎がいない世界」はなんと自由なことか。来年はぜひ、そうした世界がやってくることを祈らずにはいられない。
2位●三浦瑠麗
「桜を見る会」批判を“呼ばれていない人たちの嫉妬”にすり替え! 今回は安倍首相出身派閥の清和会での講演も判明
ランキング常連の三浦瑠麗氏が惜しくも2位。この自称・国際政治学者は2019年もテレビやSNSなどで“神目線”の政権擁護を連発。自分も安倍政権に招待されて参加した「桜を見る会」をめぐっては、『朝まで生テレビ!』で「ダメージコントールとして安倍政権の側から見た時にはまちがった」などと発言。“政権側の人間”であることをポロリと自白していた。
そんな三浦だが、2019年はとくにTwitterでの珍言・妄言が目立った。たとえば「桜」問題では〈桜を見る会が中止に。おそらく「国民感情」への配慮。時の権力者が催す宴には「なぜあいつが呼ばれた」になりがち。全ては国民感情次第ということなのでしょう〉などと“呼ばれていない人たちの嫉妬”にすり替えて大顰蹙。
「表現の不自由展・その後」については〈公共の場を借りた展示が、多くの人の学習意欲を満たし、十分に教育的で説明的であってほしい、という需要に応えるものになっていくことが求められている結果〉〈大衆の時代においては、見たくないものに対する圧力も、権力というよりは一般社会から生じるのであって、まさに「大衆とアートとの関係」こそが問題となってくる〉などと中身スカスカの“なんちゃって評論”を展開し、「意味不明」「芸術への公的助成の理念をまるでわかっていない」と失笑を買った。
本サイトが何度も指摘してきたように「当たり前のことを前置いて聞き手を納得させ、その流れで唐突に政権擁護へ切り替えて全体が正しいかのように錯覚させる」という三浦論法のトリックは、もうほとんどの人にバレてしまっている。ある意味、政権擁護がダダ漏れになり始めたのも、この浅薄な自称学者の唯一の武器が通用しなくなったからだろう。
ちなみに三浦氏は2019年3月に永田町の豪華オフィスに事務所を移転。「(株)山猫総合研究所代表就任&新オフィス披露カクテルパーティー」を開き、当時参院議員だった山本一太群馬県知事など政治家も招待していた。また、2017年は自民党山口県連で講演をして、自民党本部と県連から合計62万7580円を受け取っていたことを指摘したが、2019年は安倍首相の出身派閥である清和政策研究会(細田派)の勉強会で講演をおこなったことがわかった。政権与党とこんな関係を築きながら公平性が担保できると、この学者センセイは本気でお考えなのか。
『AbemaPrime』で三浦サンから「『保守速報』禁じるんだったら『リテラ』も禁ずるべき」とのお言葉をいただいた本サイトだが、今年も積極的に三浦センセイの政権御用発言をチェックしていく所存である。
1位●岩田明子
最高機密の新元号を安倍首相が事前リーク!? 安倍首相の意向を代弁する“熱狂的カルト信者”に支配されるNHK
2019年、初の堂々1位に輝いたのは、元TBS記者・山口敬之や産経新聞・阿比留瑠比と並んで「安倍首相にもっとも近い記者」と呼ばれてきたNHK政治部の岩田明子記者。しかし近年、その御用ぶりは拍車がかかり、「首相の代理人」「官邸からの出向記者」などとも呼ばれている。
たとえば日米貿易交渉で安倍首相による妥結を参院選後にまで引き延ばすという国民に対する詐欺的行為にトランプ大統領が応じたことを「狙い通り」と評価する解説を垂れ流すなど、失敗だらけだった安倍首相の外交で唖然呆然の擁護を展開した。
さらに岩田記者は改元や即位などの皇室関連行事でも大活躍。宮内庁担当記者でもないのに特番にしゃしゃり出て、新元号が発表された直後にはその言葉の意味や“安倍首相の思い”まで事細かに解説。それは事前に新元号を知らされ、挙げ句、選定した理由まで伝えられていたとしか考えられないものだった。
新元号案が情報漏れしないように「有識者の携帯を預かった」だの「官邸の携帯電波をシャットアウト」だのと、政権は盛んに「最高機密」とアピールしていたが、そんなトップシークレットを安倍首相が岩田記者に漏らし、それによって自分の考えを代弁させるような解説をさせる……。これが事実ならまさに元号私物化の極みだが、それほどまでに安倍首相にとって岩田記者は最高ランクのプロパガンダ要員だということなのだろう。
しかも、岩田記者が恐ろしいのはどうもその安倍首相への心酔っぷりがガチなことだ。「文藝春秋」12月号に「安倍晋三VS.文在寅「激突900日」」なるレポートを寄稿したのだが、その中身は、大好きな安倍首相を主人公にして現実を二次創作した小説のようなシロモノで、「代弁者」を通り越して「安倍カルト教信者」としか思えないものだった。
無論、これは笑って済ませられるような話ではない。NHKでは奮闘する社会部やWeb版に対し圧力がかかり、その先頭に立っているのが政治部だ。他部署のスクープを潰し、安倍擁護報道を垂れ流す、そうした政治部の象徴こそが岩田記者なのだ。
“熱烈な信者”“政権からの出向者”と呼ぶほかない岩田記者が報道を牛耳るNHK。公共放送が安倍カルトに支配されていることのヤバさを、国民はいま一度考えるべきだ。
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いかがだったろうか。2019年も御用ジャーナリストやコメンテーターが安倍政権を擁護するためにいかにグロテスクな言動を展開したかがよくわかってもらえたはずだ。しかし、もしかしたら連中が跋扈するのも、これが最後、ということになるかもしれない。というのも、「桜を見る会」問題に加えてIR汚職などで、安倍政権の支持率と求心力が急激に落ちているからだ。このままいけば、年内に安倍政権の終焉という可能性もゼロではない。そのとき、安倍応援団や御用ジャーナリストたちはどうするのか。右往左往のあげく、連中が雲散霧消して、次こそこの企画をやらなくてすむようになることを祈りたい。
(編集部)
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安倍擁護ビジネスから抜け出せない人たち! 御用ジャーナリスト大賞10位〜6位発表! 有働由美子に立川志らく、山口敬之には特別賞(リテラ)
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