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安倍政権の逃げ切りを許せば、日本の民主主義の未来はない 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/265789
2019/12/06 日刊ゲンダイ
2019年の桜を見る会(C)日刊ゲンダイ
森友問題では、安倍首相が籠池理事長と昵懇であるという前提で、国有財産がほぼ実質ゼロ円で森友学園に売却された。安倍首相夫人の関与は明白なのに、安倍首相は逃げ切った。
加計問題では、安倍首相の意向ということで、獣医学部の新設が認められた疑惑が浮上。しかし、安倍首相はこれも逃げ切った。
そして今回の「桜を見る会」問題である。次々に新たな疑惑が出ているにもかかわらず、「また逃げ切りか」との臆測が流れ始めた。彼らの論理は次の通りだ。
@政府・与党は12月9日までの今国会の会期を延長しない、A国会での審議が行われなければ、マスコミはほとんど報道しない、B来年になれば「桜を見る会」問題は過去の問題となる、C安倍政権の支持率低下は数%で収まり、結局、逃げ切る――である。
考えてみると「桜を見る会」における安倍首相の犯罪性、政治的責任は森友問題や加計問題よりはるかに深刻だ。
国会は、国権の最高機関である。ここが腐敗したら、国全体が腐敗する。その腐敗を起こさないため、議員の選出に関する法律とその運用はこれまで厳しかった。公職選挙法第199条の2第1項は「公職の候補者は、当該選挙区内にある者に対し、いかなる名義をもってするを問わず、寄付をしてはならない」と規定している。
最近では、菅原一秀経産大臣が地元有権者にカニやメロンを配ったり、香典を渡したりしていた証拠を突きつけられ辞任に追い込まれた。
安倍首相は1回当たり、800人以上の地元の選挙民を「桜を見る会」に招待した。飲食費は1人当たり千数百円に相当するとされているので、100万円以上の「供応」を税金で行ったことになる。
「桜を見る会」の前夜祭は、ホテルニューオータニの最高のレセプションホール「鶴の間」で開かれていた。安倍首相は「安倍事務所が1人当たり5000円を受け取り、そのままホテルに渡した」と説明している。しかし、ホテルニューオータニのパーティープランは「料金(1人):立食プラン1万1000円〜」とある。従って、少なくとも、何らかのかたちでこの補填がなされているとみるのが当然だ。これも公選法違反や政治資金規正法違反の疑いが出てくる。
複数の違法性が指摘されているにもかかわらず、このまま国民が見逃すようであれば、この国の民主主義に未来はない。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年12月5日
本当に日本の民主主義を守りましょう✊🔥🛐
— ナンシー素敵な未来をYO⚡HIKIサンと🌹継続の美学🌹で (@nataryshow) 2019年12月6日
ついに日刊ゲンダイにまでこんなことゆわれるようになったかぁ
— 褒められパパ【願望】 (@SILBAdHy4ipJQNq) 2019年12月6日
安倍政権の逃げ切りを許せば、日本の民主主義の未来はない https://t.co/x8mWhQ4HeK #日刊ゲンダイDIGITAL
逃げ切りを許せば、この国の民主主義の未来はない
— KK (@Trapelus) 2019年12月5日
考えてみると「桜を見る会」における安倍首相の犯罪性、政治的責任は森友問題や加計問題よりはるかに深刻だ。国会は、国権の最高機関である。ここが腐敗したら、国全体が腐敗する。その腐敗を...
日本外交と政治の正体 孫崎享(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/V6gjtYUh5W
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