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五輪マラソンの札幌開催は「選手の健康を守る」当然の選択 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/264062
2019/11/01 日刊ゲンダイ
小池都知事は東京開催を主張(C)共同通信社
私は皇居周辺のジョギングを日課としていることもあり、マラソン、駅伝のファンである。
9月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)では、コース終盤の市谷付近で観戦した。中村匠吾、服部勇馬、大迫傑の3選手が激しく争う姿や、前田穂南選手が長い手足で軽やかに駆け抜ける姿は印象的だった。当然、来夏の東京五輪のマラソンも楽しみにしていたが、国際オリンピック委員会(IOC)は札幌開催を提示し、ほぼ、これに決まりそうである。
毎日新聞の全国世論調査によると、東京五輪の猛暑対策としてIOCが示した札幌開催案に対して「支持しない」は47%に上り、「支持する」の35%を上回った。
東京の夏は酷暑である。これはジョギング、マラソン愛好家ではなくとも分かるだろう。私も夏場の2カ月間は皇居周辺のジョギングはしない。
今のように一般市民にもジョギングが広まったのは1960年代後半だ。「有酸素運動」のプログラムとしてエアロビクスを提唱した米国の運動生理学者ケネス・クーパー氏が著書「エアロビクス」(原著は1968年出版)で、ジョギングが健康に良いことについて説明し、こう記述していた。
〈理想的な運動日和は4度から30度、この範囲外は持続時間を低くしたり、強弱の必要がある。35度を超えた場合、全ての激しい運動は中止した方がいい〉
この考えは今でも、多くのマラソン関係者に支持されている。
ところが今年、ドーハで行われた世界陸上では気温32度の中で女子マラソンが実施(スタートは真夜中の0時)され、脱水症状で途中棄権を余儀なくされた選手が続出。完走したのは40人で、28人が途中棄権した。完走率は世界陸上のマラソンで初めて60%を割る58・8%。優勝者のタイムは2時間32分台で歴代最遅記録となった。
このドーハの状況を踏まえれば、東京よりも夏場の平均気温が4〜5度低いといわれる札幌を選択するのは選手の健康を守る上で合理的な理由がある。確かに名称は「東京五輪」である。しかし、日本で開催することが最重要であり、都市として東京が選ばれただけである。五輪を開催する「ホスト国」として、選手に競技の最適環境を提供するのは当然の義務であろう。札幌開催に賛成、反対の意見ばかりが先行し、こうした論点が足りないのは寂しい限りだ。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
五輪マラソンの札幌開催は「選手の健康を守る」当然の選択 https://t.co/cEoVFwi2Mi #日刊ゲンダイDIGITAL
— めるきち (@merukichi3) 2019年11月1日
東京五輪マラソンの札幌開催は当選の選択
— KK (@Trapelus) 2019年10月31日
五輪を開催する「ホスト国」として、選手に競技の最適環境を提供するのは当然の義務であろう。札幌開催に賛成、反対の意見ばかりが先行し、こうした論点が足りないのは寂しい限りだ
日本外交と政治の正体 孫崎享(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/PgT8uGuMaI
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