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※サンデー毎日 2019年11月3日号 各紙面、クリック拡大
馬淵澄夫氏、辻元清美氏、前原誠司氏の三人衆と小川淳也氏に、安倍政権をどう倒すかを訊きました。まずは関電疑惑の深層から−−。https://t.co/gd7bWQg9Gt
— 毎日新聞 (@mainichi) 2019年10月28日
【ガンバレ❣️野党に活気がある、嬉しいですね❣️どんな方向からでも良いから、何としても政権奪還して欲しい。野党結集‼️】 倉重篤郎のニュース最前線:馬淵澄夫・無所属 前原誠司・国民民主党 辻元清美・立憲民主党 野党三人衆 安倍政権を追い込む! - 毎日新聞 https://t.co/w9yMbL8Xft pic.twitter.com/K7N3ai9OZn
— 🎀 gemeinsam 🎀 (@him_beere) 2019年10月28日
倉重篤郎のニュース最前線
馬淵澄夫・無所属 前原誠司・国民民主党 辻元清美・立憲民主党 野党三人衆 安倍政権を追い込む!
https://mainichi.jp/sunday/articles/20191021/org/00m/070/012000d
2019年10月28日 03時00分(最終更新 10月28日 03時00分) サンデー毎日 2019年11月3日号
◆関電疑惑「金品」の核心に迫る!
◆小泉進次郎は腰抜け
◆安倍政権は終わりつつある
安倍晋三首相=川田雅浩撮影
野党に活気がある。臨時国会では、統一会派による連係プレーを見せ、エース級の議員たちが核心に迫る質問で政権を追及した。その急先鋒の馬淵澄夫氏、辻元清美氏、前原誠司氏の三人衆と小川淳也氏に、終末感の漂う安倍政権をどう倒すかを訊く。まずは関電疑惑の深層から−−。
「国権の最高機関」(憲法41条)としての国会がその位置付けにふさわしい注目度を失ってどれほどたつか。集団的自衛権行使の是非をめぐる2015年の新安保法制国会は、連日国会前でデモ、集会が開かれたし、17年の森友・加計(かけ)疑惑国会もまた公文書捏造(ねつぞう)といったスクープもあり、その論戦への視聴率が一気に高まった。それからの2年。鳴かず飛ばずの年月が過ぎた。政権側は、モリ・カケ国会に懲りて野党の臨時国会開会の要求を握りつぶし、野党は野党で17年衆院選を機に、第1党の民進党が立憲民主党、国民民主党の二つに分裂し、その規模のメリットと戦闘能力を低下させた。
さて、この臨時国会はいかであろうか。野党は分裂後初めて統一会派を組んで、連係プレーで政権を追及した。質問者にはエース級の人材を揃(そろ)え、取り上げる課題を分担し、重複せず波状攻撃できるよう、打ち合わせを重ねた。衆参両院での4日間の論戦が終わった。馬淵澄夫(無所属)、辻元清美(立憲民主)、前原誠司(国民民主)の3氏の質疑にスポットを当て、統一会派効果を検証するとともに野党の今後を展望する。
馬淵氏には、関西電力疑惑の徹底追及が割り当てられた。もともとは05年の耐震偽装問題追及で頭角を現した人物だ。11年、3・11の福島原発事故では首相補佐官として事故収束の危機管理を担当、『原発と政治のリアリズム』(新潮新書、12年)という著書もある。
馬淵氏は二つのポイントに絞って質問を組み立てた。一つはなぜ元助役が関電幹部に3・2億円という巨額資金を還流させたか、という最大の謎の解明である。もう一つは、関電のコンプライアンス(法令順守)能力の低さであった。
還流の謎については、国税当局との質疑の中で、以下の事実関係までは確認した。つまり、今回の不祥事判明のそもそものきっかけになった国税の元助役関連企業への査察が18年1月に行われたのに伴い、そのカネの流れを追跡する反面調査もまた同年7月に関電役員に対して行われていた。
原発再稼働が動機だったのでは
馬淵氏によると、その聴取内容にこそ謎を解くカギが隠されている。そこには元助役が還流の趣旨を関電側に詳(つまび)らかにしたくだりがあったはず、というのだ。
「私の調査では、金品授受に際し元助役から関電に対して早く原発を再稼働してほしいという趣旨が伝えられている。これこそが元助役の動機だと思われる」
「高浜3、4号機は当時すでに稼働済みだが、1、2号機も早く再稼働してほしいということだろう。再稼働されると、電源三法による交付金も落ちるが、むしろそれよりは、13カ月に1回の定期点検が大きい。この時に莫大(ばくだい)なカネが町に落ちる。警備会社、建設会社など、町の有力者たちの関係企業が潤う。つまり、原発行政の利権循環の仕組みそのものが生み出した事件だったということだ。そこを明らかにするためにも関電役員の国会招致が必要だ。彼らの口から反面調査の内容を聞き出したかった」
もう一つのポイントはコンプライアンスだ。馬淵氏は、14年に公取が関電発注の送電線工事受注67業者を独禁法違反で排除勧告した事件を持ち出した。関電側が工事予定価格を教示し、業者側に受注調整させたことが判明しており、この時に関電側が再発防止策として打ち出したことが今回の事件を見ると結果的に守られていなかったことを指摘、こういった不祥事続きの関電が、自らの指名で第三者委員会を立ち上げること自体が国民の不信を呼ぶ、と追及、監督官庁である経産相のイニシアチブで指名をし直すべきだと迫った。
馬淵氏が結果的に詰め切れなかった問題もあった。それは一連の事件を告発した内部文書の狙いである。氏が入手したのは今年3月10日付の関電社長宛てのもの、6月の関電株主総会前後の外部向けの二つだ。いずれも正確に金品授受当事者を特定している。
「詳細が一致しているので怪文書ではない。内部から出てきたとしか思えない。ただこれが出ると、1、2号機の再稼働もダメになるから、地元関係者にとってはマイナスだ。となると、告発者の狙いはどこにあるのか。背景に奥深いものがある、という情報もある」
馬淵氏にはぜひ継続調査をしてもらいたい。
次は辻元清美氏だ。立憲で女性初の国対委員長を2年間務めた。官僚を呼んでの野党共同ヒアリング、毎週定例の野党国対会議開催、という野党共闘への道筋をつけてきた。この間は指揮官に徹し、自ら質問に立つことを封じてきた。
「2年半ぶりなので緊張した。自分としては70点」
憲法審査会と前身の憲法調査会で安倍首相の発言回数は1回だけと指摘し、「憲法に興味なかったんじゃないか」とけしかけた。
「天から降りてきたネタ。朝パッと目が覚めた時に気付いた。憲法調査会、審査会で19年間委員をやってきた。発言回数で言うと、1位が共産党の笠井亮(あきら)氏、2位が自民党の船田元(はじめ)氏、3位が立憲の枝野幸男氏、4位が私、5位が公明党の斉藤鉄夫氏だった。安倍さん、いたっけと思って調べたら1回で、しかも(正式な委員としての発言ではなく)差し替えだった。憲法と本当に真面目に付き合ってきたのか、一部の偏ったお友達の中で改憲と叫んできただけではないのか、と問うた。賛否両論ある国会の公式の場で議論を戦わせてきたのかというと、それはなかった、という事実をきちんと示し、国民がそれをどう思うか。そういう問題提起をしたかった」
安倍氏は「党内では議論を続けてきたと自負している」「政府部内にいることが多かった」と抗弁した。
「私は反論として、安倍氏の兄貴分と言われた中川昭一氏の話をした。中川氏もまた政府部内にいたことが多いし党の要職にもついていたが、調査会、審査会で200回以上発言した。私と一緒に欧州調査まで行きましたよと申し上げた」
モリ・カケを小泉進次郎環境相に問う質問をした。
「モリ・カケが全く出ない予算委は良くない。多くの人がモヤモヤ感を抱いている。ただ、ストレートに出すとまたモリ・カケかと言われる。自民党筆頭副幹事長だった進次郎氏が森友の文書改ざんについて『平成の政治史に残る大事件』と発言している。これだと思い、『誰か政治家が責任を取ったか』とただした」
それに対して進次郎氏は「(質問)通告は受けていない」と答弁。あなたは「小泉氏は政府の問題をごまかす清涼剤に使われている」と追撃した。
「愛のムチだ。我々野党が厳しく言うのは政府予算の正当性を高めるためでもある。かつては与党内に『ちょっと待て』とか『おかしい』と言える人がいたが、安倍1強でいなくなった。だから、進次郎氏が森友で、官僚に責任を押し付けるような政党であってはいけないと言った時『進次郎、よく言った。えらい』と思った。国民の本音を与党内で言わない政治はどうなの、ということを問いたかった」
安倍政権にただよう終末的雰囲気
進次郎氏の答弁ぶりは?
「腰抜け……」
腰抜けとは手厳しい?
「芯が通ってない感じがする。私は何度も『総理、総理』と父、純一郎氏にも質問してきたが、進次郎氏は内閣の一員だから答えられない、と言い、純一郎氏は内閣の一員だが持論を言わせてもらう、だった。郵政民営化がそうだった」
あなただから言える?
「親子2代と議論するとは思わなかった。進次郎氏とは国会改革の話もしてきた。若いから頑張ってほしいとも思っている」
気付いたことがあった?
「驚いたのは自民党側から一切野次(やじ)がなかったこと。私の過去の質問ではありえない。深読みすると、進次郎氏をつぶしたいとか、安倍改憲を本音ではまずいと思っている人が多いのかなと思ったほどだ。政権が弱ってきている、とも思った。閣僚席から意気揚々とした力が伝わってこない。質問台に立つから見える。政権末期なのかもしれない」
衆院野党会派のトリは、前原誠司氏。過去の政局では、2度ほど痛い目に遭っている。06年の偽メール事件での民主党代表辞任、17年の政党合流に伴う民進党分裂による代表辞任だ。いずれもあと一歩のところで権力の階段を踏み外した形だが、政治への情熱は衰えていない。憲法、安保、財政といった国の根幹にかかわる論戦はこの人に任された。
「安倍氏の改憲論は、96条(衆参両院での3分の2の発議権)、集団的自衛権、そして今回の4項目と変遷した。憲法改正をしたという結果のみが欲しいのであって、どうしてもこれをという具体的中身がないことをあぶりだしたかった」
本当に改憲をする気があるのかについても問うた。
「安倍氏が15年新安保法制の成立後、ジャーナリストの田原総一朗氏の取材に対し『集団的自衛権行使が認められたのでもう9条改憲の必要はなくなった』ともらした、という話を田原氏から聞いていた。田原氏に改めて確認したが、『間違いない。ぜひ質問してほしい』とのことだった。本当にそういう発言をしたのか、安倍氏にぶつけてみた」
安倍氏は否定した。
「私はあの時点での安倍氏の本音だったと思う」
日米安保については?
「トランプ大統領が歴代大統領として初めて『不公平』と表で発言。一方で、北朝鮮の新型ミサイルが、日本の防衛網ではもう捕捉できないところまできている。改憲という概念的なことを振りかざすのではなく、安保状況の激変の中でどう自国を守るのかという現実に即した議論をすべきだと論戦したつもりだ」
論戦を交わした印象は?
「やはり形にこだわっていると感じた。集団的自衛権の時もそうだった。立法事実であったはずの3項目、つまり、米国に届くミサイルのインターセプト、ホルムズ海峡の機雷掃海、米艦防護、ことごとく質疑の中で消されていった。集団的自衛権という看板にこだわって、立法事実である中身については、必要性、可能性を否定した。憲法についても全く同じ。リアリズムの視点が欠けている」
リアルポリティクスならずレガシーポリティクス?
「まさにそうだ。祖父の岸信介氏は政権を擲(なげう)ってでも安保改定し、そのことで日本の繁栄と安全は冷戦下で保たれた。自分の政権をかけて総辞職した。日本の将来に対して責任を持とうとした。岸氏とはかなり違うなと生意気ながら思う。レガシーを考えるのならそういうことを考えるべきだと提案したつもりだ」
財政・金融政策は?
「日銀はずっと金融緩和、その上げ底で株価がよくなったが、米欧の中銀は利上げで次に備えていた。今度は米欧で再び利下げや緩和が始まり、日本は追い込まれる。キリギリスの宴(うたげ)のツケを払わされる局面だ」
安倍政権はどうする?
「安倍さんの頭は決まっている。日銀に行くところまで行かせ、その後は財政出動だ。リフレ派だからまだ財政出動ができると思っている。今さえ良ければいいキリギリス政治が続く」
論戦の手応えは?
「若干疲れている印象だ。7年も政権維持してきたことには一目も二目もおくが、昔のような執着心、ギラギラ感はなくなった」
新「民主党」に結集するのが理想
安倍政権の終末的雰囲気は前原氏も感じたようだ。
もう一人、小川淳也氏(無所属)にも登場いただく。統計偽装追及では大活躍した。今回も年金問題を取り上げたが、彼には野党共闘の行方を語ってもらう。
「私は早ければ年内にも立憲と国民が合併合意すべきだと思う。消費税の一時的引き下げという議論もあり、それも含めて懐広く構えて、れいわ新選組、共産党としっかり議論して早急に衆院選挙区の一本化の態勢を作り関ケ原に備える」
旧民主党の復活、元のもくあみと言われる。
「その批判は受けなければならない。ただ、こういう見方もある。つまり、21年前の民主党結党当時から保守派とリベラル派の見えざる対立は根深くあった。ただ、今回それが分裂し、リベラル派を基軸にした立憲民主が第1党、保守派が多い国民民主が第2党と一応雌雄を決した。リベラル派を基軸として保守派を包摂する一本化の流れができた、といえる。勝負をつけた上で再ゴールする強靱(きょうじん)さを発揮できる。ただそのためには包容力が必要だ。立憲の枝野幸男代表、福山哲郎幹事長の真価が問われる」
立憲民主、国民民主が再び合体する新「民主党」論であった。前号での小沢一郎氏の主張とほぼ同じだ。
統一会派効果がどう出るか。野党再編はどうあるべきなのか。まずはスクラムを崩すな。多様性を楽しめ。その中で脳髄を振り絞り、ここ一番の勝負をかけよ。
つじもと・きよみ
1960年生まれ。立憲民主党幹事長代行。国交副大臣、立憲民主党国対委員長などを歴任
まえはら・せいじ
1962年生まれ。衆院議員。民主党代表、国交大臣、外務大臣などを歴任
おがわ・じゅんや
1971年生まれ。衆院議員。総務大臣政務官、立憲民主党幹事長特別補佐などを歴任
倉重篤郎・本紙専門編集委員
◇くらしげ・あつろう
1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員
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