http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/749.html
Tweet |
国内で最上位の権威性 天皇の地位は「公人」中の公人だ ここがおかしい 小林節が斬る!
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263761
2019/10/26 日刊ゲンダイ
天皇の肖像を燃やすパフォーマンスは、私には単に「くだらない」行為にしか見えない。だが、それを「けしからん」と怒る人がいることも理解できる。
しかし、不敬罪が廃止された現在のわが国で、自己が所有する天皇の肖像を毀損した者に法的責任を追及することはできないだろう。
もちろん、名誉毀損として天皇ご本人または相続人が原告となって民事で損害賠償を訴求することも、検察官が公訴を提起することも、理論上は考えられる。しかし、それはそれで何か「らしくない」のも事実であるし、現に行われていない。
天皇は日本国の「象徴」である。その機能は日の丸と同じである。天皇には、権力は託されてはいないが、国内で最上位の権威性が与えられており、その地位は公人である。
国の象徴である以上、天皇は、「日本国」が話題となった時に日本国を代表する者として持ち出され、その肖像が壇上に飾られたり、逆に路上でデモ隊に踏みつけられたりもする。それが、不敬罪の存在しない国における象徴の普通の扱われ方である。
他国の例で言えば、最も有名な米国のトランプ大統領の肖像などは、ほとんど毎日、世界のどこかであがめられも燃やされも引き裂かれも踏みつけられもしている。これは、国際ニュースを注意深く見ていれば気づくことである。
このような公人たちは、自らなお意思で望んで、または、運命を受け入れてその地位にいる者であり、その点では私たちのような私人の名誉権や肖像権を超えた存在なのである。だから、上述の民事訴訟も刑事訴訟も実際には存在しない。
私は、昭和天皇の肖像を毀損して何かを表現する行為は悪趣味であると思う。同時に、その昭和天皇の肖像に過度に感情移入してそのパフォーマンスに怒るのは各自の勝手ではあるが、それを公的に罰しようとする考え方にも無理がある。
公人の肖像権は、本来的に、激動する歴史の中でさまざまに利用することが当然に予定された公共財のようなものである。
小林節 慶応大名誉教授
1949年生まれ。都立新宿高を経て慶大法学部卒。法学博士、弁護士。米ハーバード大法科大学院のロ客員研究員などを経て慶大教授。現在は名誉教授。「朝まで生テレビ!」などに出演。憲法、英米法の論客として知られる。14年の安保関連法制の国会審議の際、衆院憲法調査査会で「集団的自衛権の行使は違憲」と発言し、その後の国民的な反対運動の象徴的存在となる。「白熱講義! 日本国憲法改正」など著書多数。新著は竹田恒泰氏との共著「憲法の真髄」(ベスト新著)
【ここがおかしい 小林節が斬る!】国内で最上位の権威性 天皇の地位は「公人」中の公人だ https://t.co/Cu6stWVybL #日刊ゲンダイDIGITAL
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2019年10月25日
天皇は「公人」中の公人である
— KK (@Trapelus) 2019年10月25日
昭和天皇の肖像を毀損して何かを表現する行為は悪趣味であると思う。同時に、その昭和天皇の肖像に過度に感情移入してそのパフォーマンスに怒るのは各自の勝手であるが、それを公的に罰しようとする考え方にも無理がある
【ここがおかしい】小林節が斬る(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/3jTxr2NkcW
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK266掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK266掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。