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倉重篤郎のニュース最前線:政治家50年 小沢一郎の新民主党宣言 格差、関電…腐敗した安倍長期政権の責任を問う! - 毎日新聞 https://t.co/f4dTuq0wmv
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) 2019年10月21日
倉重篤郎のニュース最前線
政治家50年 小沢一郎の新民主党宣言 格差、関電…腐敗した安倍長期政権の責任を問う!
https://mainichi.jp/sunday/articles/20191015/org/00m/070/010000d
2019年10月20日 03時00分(最終更新 10月21日 19時45分) サンデー毎日 2019年10月27号
小沢一郎氏=吉田航太撮影
現代政治のキーマンであり続けてきた小沢一郎氏が、政治家50年を迎えた。数々の血みどろの闘いの渦中で見た権力の本質は何か。自らの全経験を懸けて打ち倒そうとする安倍政権の正体とは? 野党勢力の「新民主党」への結集を構想する小沢氏が、存念のすべてを語る。
この人物を後世の史家はどう評価するのか。
安倍晋三首相のように7年半余も日本国の最高権力者の地位にいたわけではない。だが、平成30年の政治史を振り返ると、節目節目にこの男の名前が出てくる。
政治記者が注目し始めたのは1985年、自民党の最大派閥田中派に異変が起きた時だった。ロッキード事件で闇将軍となった田中角栄率いる最強軍団に竹下登を軸とした「勉強会」が誕生した時だった。
「創政会」と呼ばれたこの40人の派中派の旗揚げが、事実上のクーデターとなり、脳梗塞(こうそく)に倒れた田中時代にピリオドを打ち、永田町力学を激変させた。戦後政治史の中でも重要な一幕であった。男はこの政変の最大のキーマンとして永田町戦国史にデビュー、その後も、89年に史上最年少の自民党幹事長、92年の竹下派分裂、93年の自民党離党、細川護熙連立政権誕生、94年の選挙制度改革法成立、97年の新進党の分裂、98年の自自連立政権、99年の連立離脱、2002年の民主・自由両党の合体、07年の自民・民主の大連立構想、09年の民主党政権誕生と12年のその崩壊……。
この男の関与しなかった政変を探す方が難儀である。政変とは戦いである。カネと権力、人間関係の貸し借りを武器にした血みどろの権力闘争である。よくぞ、これだけのエネルギーを政治につぎ込み、なお心身ともに消耗せず生き残ってきたものだ。男と共に竹下派七奉行と呼ばれたツワモノどもはほとんどが他界、夢の跡である。
その男、小沢一郎氏がその政治生活(衆院議員勤続)50年をこの国会で迎えるに至った。尾崎行雄、三木武夫、原健三郎、中曽根康弘、桜内義雄の5氏に続く栄誉である。ただ、小沢氏が先人たちと一味違うのは、半世紀経てなお権力奪還へのファイティングポーズを降ろさないことだ。過去2度の政権交代には飽き足らず、今回3度目の挑戦をしようとしている。その枯れない人物に、永田町半世紀という彼ならではの視座から何が見えるのか、聞いた。
50年たった。
「早いね。いろいろあったが、あっという間だ」
この臨時国会に予定されていた50年表彰は保留とか。
「政権を取ってから皆に表彰してもらいたい。今、野党で表彰してもらう気にはなれない」
政治家として非凡な50年だったが、最もやりがいがあったことは?
「やりがいというか、エキサイティングだったのは創政会結成だ。これは僕らも必死だった。(田中元首相と)喧嘩(けんか)する気がなかったが、喧嘩になってしまった。自民党離党の時のことも忘れがたい。後はなんだかんだといっても一定の枠内の話だ」
田中元首相と戦うつもりはなかった?
「なかった。親父(おやじ)に何回も言った。早坂(茂三秘書)さんを通じても。派閥で首相を出さなくなってしまうと、派閥ではなくなってしまう。だから今すぐどうのというわけではなくて、親父の後継ぎを決めておいてくれ、という話だった。ただ、後で考えると、権力者というのは後継者を作らないものだ。作った途端に権力が移る。過去の歴史をみてもそうだ。その時は感じなかったが、後で冷静に考えると、単なる勉強会でも嫌だったのだなと」
結局田中派が竹下派に代替わり、竹下政権ができ、しばらくは竹下派全盛時代だった。ただ、1992年には佐川急便事件をきっかけに竹下派が割れ、跡目相続をめぐるバトルになった。
「基本的に竹下氏の問題だった。後を継がせるのであれば自分の言うことを聞く小渕恵三氏だと。小沢でも誰でもいいというのではなかった。小渕氏が可愛かったんだね」
安倍政権は何一つ結果を出していない
小沢氏が担ぐ羽田孜氏と、竹下氏が推す小渕氏とに竹下派が割れた。
「小渕氏でもいい、というところまで来た。しかし、その場合は小渕、羽田両氏共に一回下げ、それからもう一回皆でやり直そうと。その時に小渕氏となればそれでいいと言ったが、竹下氏が言うことを聞かなかった。ダメだ、俺が決めるんだという感覚だった。多数で決めるというのではない。自分の派閥だという感じだった。でも僕らから言えば、竹下派を一体誰が作ったんだという話になる。創政会結成の際に(竹下氏が)一番ビビったのではないかということになる」
93年、自民党を離党する。
「僕と羽田氏は別にして、最後まで反対する人もいた。その際の僕の自慢は44人、仲間の一人も欠けずに離党したことだ」
皆、離党して野党に転落するのが怖かった。
「怖い。しかも半分以上はまだ地盤の定まらぬ若い連中だった。僕が説得した。解散、衆院選が同時並行だった。離党しても(非自民連立で)政権を取れる、自信がある時にしかやらない、絶対大丈夫だ、と。それが説得材料だった」
最も残念だったことは?
「残念と言えば、やはり2009年の検察捜査(小沢氏の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件。小沢氏は強制起訴されたが、1、2審とも無罪となり確定)だ。僕が首相になるかどうかではなく、せっかく政権が取れたのに、僕が検察の攻撃で身動き取れず行政に関与できなかった」
09年の衆院選前に事件報道があり、民主党内からも批判が出て、あなたは代表を鳩山由紀夫氏に譲った。
「僕が民主党代表を辞めなくても衆院選は勝ったような気がする」
あなたが首相になった。
「民主党の運命も多少違っていたかもしれない」
どう違っていた?
「僕はマニフェストに書いてあることをやる。いっぺんにはできないが、一つずつやっていく。結果的に僕ではなく首相になった3人(鳩山、菅直人、野田佳彦氏)は、いずれもマニフェストがそもそも無理、間違っていたと言い始めた。僕からすればこのマニフェストで選挙に勝ったのではないか。無理だったとはどういうことだと。政治は理想や目標に向かって努力している姿が大事だ。それを捨てたら国民に見放される。努力してもここまでしかできなかった、今度当選させてもらったらここまで一生懸命やる、といえば国民は納得する」
そうなれば民主政権も延命した?
「民主党が衆院任期で2期8年やっていたら自民党は完全につぶれた。細川政権の時が最初のチャンスだった。あの時につぶしておけば自民党も奮起していい政党になったと思う。生半可だったため、古い自民党がまた蘇(よみがえ)ってしまった」
さて、3度目の挑戦だ。敵陣営をどう分析する?
「安倍政権のやろうとしていることは何一つ結果が出ていない。アベノミクスで格差がどんどん広がり、国民の実質所得が減りっ放しだ。外交も北方領土、拉致問題、日中いずれも手詰まりで、日韓は破裂寸前だ。両国間で傷害事件でも起きたら下手すると、戦争直前の事態になってしまう」
所得減で病む日本経済の再生を
安全保障政策は? 安倍氏側は、集団的自衛権行使を一部容認した安保法制をレガシー視している。
「日本が直接関係のない国際紛争に集団的自衛権の名のもとに自衛隊を派遣できる、という従来にない仕組みを法制化した。日本国憲法に反するだけでなく、第二次大戦後の世界の潮流、つまり、軍拡競争と主権国家論から脱却して皆で力を合わせて平和を作ろうという動きにも反する」
「もう一つ、安倍氏には言いたいことがある。平気で嘘(うそ)をつくことだ。森友・加計問題での国会答弁が然(しか)り。自分に都合のいいことしか言わないこと。本当に舌回しだけでやっている。野党がだらしないこともある。だが、トップが嘘ついてはいけない。日本社会の道義的退廃を生んでいる」
衆院選はいつと見る?
「自民党側が11月解散説を流しているようだが、それならそれで大歓迎だ。消費税を上げたばかりの自民党が勝てるわけがない。野党もすぐに一本化でまとまる。安倍氏は敗戦の中で辞めることになる。それは避けたいだろう。普通であれば、来年夏の東京五輪後の引退だ。それ以外にない。ただ次の人が誰であれ、すぐ解散して負けるのでは嫌だから、1年くらいはやりたがるだろう」
08年の麻生太郎政権がそうだった。時期をはかっているうちに追い込まれ解散になり政権を失った。
「同じケースだ。追い詰められて」
あなたの直観ではポスト安倍は誰?
「清和会(97人)が誰を推すか、安倍氏がどこにつくかにもよるだろう」
岸田文雄(政調会長)、菅義偉(官房長官)両氏による対決と言われる。
「菅氏ということにはならないと思う。多くの人がトップリーダーとしては首をかしげるのではないか。岸田氏もひ弱な印象がまだ抜けない。小泉進次郎氏もボロが出てきた」
茂木敏充外相、加藤勝信厚労相、河野太郎防衛相ら次の人たちは?
「まだまだ無理だ。10年くらい野党暮らしをして、なおかつ頭をもたげてくればいい」
さて、今度は野党側の戦略だ。まずは、政権交代の大義は何か?
「長期政権の嘘と腐敗をただす。経済政策で言えば、格差化、実質所得減で病む日本経済の再生だ。国民全体に富が行きわたる政治に変えなければならない。衣食足りて礼節を知るだ」
アベノミクスで財政も金融ももう目いっぱい、追加余地がない。
「今の財政論にすがっている限りは何もできない。今勉強中だが、財政制度を大転換、財政法を変えなければダメだ。今の財政法は特例公債をやたらと発行してはダメだと禁じているが、それを金科玉条にして財務省と同じ考えでやっていたら、日本の国民生活も国力も絶対に上がらない」
政治体制は? この国会で統一会派までは来た。
「一つの政党にする以外ない。主権者たる国民の分かりやすい姿をきちんと示すことが肝要だ」
立憲民主党と国民民主党が元の鞘(さや)に収まり、旧民主党に戻る?
「なぜ悪い?(名前も)民主党でいいではないか。皆、変なトラウマを持っている。敗北感を抱いている。僕はそれは国民意識を取り違えていると解釈している。確かに、民主党に負のイメージもあることは否定しない。だが、それ以上に国民の政権交代への思いの方が強い。だから心配する必要ない。新しい名前をつけるより、民主党のままの方がいい」
この年末年始で何が起きるのか?
「新党だ。これをやらなければならない。新党がもしどうしてもできなければオリーブの木(1994年にできたイタリアの政党連合=小選挙区で候補者を一本化、比例代表で統一名簿方式)だが、日本人には分かりにくい」
年末年始に間に合う?
「立憲の枝野幸男代表をはじめ、そうせざるを得ないと思っている人が多いのではないか。(枝野氏も)君子豹変(ひょうへん)した。だからこの国会で統一会派にした」
参院ではまだ人事などでごたついている。
「ささいなことはいろいろある。しかし、歴史の大きな流れは変えられない。実際問題として衆院の方は静かだ。それは自分たちの選挙だからだ」
それしかないと皆思っている?
「思っている」
しかし、それこそ自民党の思う壺(つぼ)。安倍氏がまた「民主党政権の悪夢が蘇(よみがえ)った」と攻撃してくる。
「自民党にとって悪夢なだけであって国民にとってはいい夢だ。一つになって戦えば投票率も必ず上がる。国民は投票に行きたくてムズムズしている」
関電問題は国会招致が絶対に必要
関電問題については?
「問題外だ。理屈の上では日本のエネルギー政策の根本だし、もともと原子力マフィアといっていた。これは関電だけではない。安住(淳・立憲民主党国対委員長)君がちゃんとやってくれると思うが、単なるスキャンダルではない。国会に招致して徹底してやれ、と。国民の支持は絶対集まるよ」
二つのニュースがあった。一つは、野党再編のあり方としての民主党の復活という方向性だ。小沢氏によると、「ニュー民主党宣言」ということになる。私見では民主党政権は安倍氏に簡単にこき下ろされるほどの悪夢の政権ではなかった。成熟経済と所得再分配を軸にした経済政策、人への投資、日米対等と東アジア共同体構想など、その路線は今でも通用するものがある。ただ、その際はいま一度、民主党政権の総括をすべきだと思う。もう一つのニュースは小沢氏が勉強中と言う財政政策だ。従来の財政健全化論とぶつかる、かなりドラスティックな議論である。今はやりのMMT(現代貨幣理論)の一つだと受け止めた。私の「税と社会保障の一体改革」支持の立場とも微妙に対立する。これは今後の宿題にしたい。
おざわ・いちろう
1942年生まれ。衆院議員。国民民主党総合選対本部長相談役。時々刻々の政治状況を鋭く捉え、長年にわたり変革の中心に存在してきた
くらしげ・あつろう
1953年、東京都生まれ。78年東京大教育学部卒、毎日新聞入社、水戸、青森支局、整理、政治、経済部。2004年政治部長、11年論説委員長、13年専門編集委員
教えていただき、買いました。
— エイコ (@eikomo) 2019年10月18日
今週の、サンデー毎日。
10.27
小沢一郎の
新民主党宣言 pic.twitter.com/xjJCBXRZxz
今週の「サンデー毎日」に記事が掲載されてます。
— 渡邊忠行 (@rascal0888) 2019年10月18日
是非ご一読ください🙇♂️#小沢一郎#サンデー毎日 pic.twitter.com/Zb2dVVyybp
【サンデー毎日 27.10.2019】
— 🎀 gemeinsam 🎀 (@him_beere) 2019年10月17日
大政治家、小沢一郎❣️
政治家50年。50年表彰は保留。「政権を取ってから皆に表彰して貰いたい。今、野党で表彰してもらう気にはなれない」😭😭😭なのだか、お気持ちは充分お察し申し上げます。何としても、与党にならなくては‼️国民の為に、今は財政を勉強中という小沢氏 pic.twitter.com/cyXivmYYEh
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