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10月 20, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<小泉進次郎環境相は19日、水俣病犠牲者の慰霊式に出席した後、被害者団体と懇談した。「環境省は水俣病をきっかけに立ち上がった組織。心を砕いていく」と述べたが、具体的な施策に言及はなく、被害者側から「歯切れが良いだけ。何も言っていない」と落胆の声が相次いだ。
懇談では、高齢化する被害者への福祉サービスの充実や、不知火海沿岸の住民の健康調査を求める意見が続出した。被害者の会の中山裕二事務局長(65)は「調査を求め続けたこの10年間に多くの人が亡くなった。環境省は被害者が死ぬのを待っているのか」と怒りをぶつけた>(以上「共同通信」より引用)
小泉進次郎環境相は被害者団体と懇談したが、被害者団体からは「環境省は水俣病をきっかけに立ち上がった組織。心を砕いていく」と述べたが、具体的な施策に言及はなく、被害者側から「歯切れが良いだけ。何も言っていない」と落胆の声が相次いだ、という。
無いものねだりをしても仕方ない、というのがニュースを読んだ実感だ。小泉氏は碌に環境行政について勉強して来なかったのではないか。単にトンチが効いて話し上手というだけで持て囃されて来た「人寄せパンダ」でしかなかったからだ。
小泉氏は派閥に属さず、一人で行動しているようだが、それではいろんな問題に見識を広めることは出来ない。派閥は政策研究会でもあるからだ。国会議員は派閥の中で様々な国政課題を議論し合い、見識を広める。
しかし小泉氏はそうした機会を自ら持とうとしないで、「人寄せ」タレントとして選挙などに駆り出されて悦に入っていたのだろう。結果として見識のない政権欲だけの安倍氏と琴線が触れ合って最若年で大臣の座に登用されたのだろう。まったく似た者同士だ。
小泉氏と水俣被害者の会の懇談では、高齢化する被害者への福祉サービスの充実や、不知火海沿岸の住民の健康調査を求める意見が続出したというが、小泉氏は全く具体的な回答は何一つとしてできなかったそうだ。それでは被害者の会が「環境省は被害者が死ぬのを待っているのか」と怒るのは無理もない。
福島県の除染土の「中間」集積地から除染土を入れた袋が台風19号の大雨で幾つかが流されたという。そして空になった袋が河川で発見されたが、国会審議で質問された小泉氏は「それは袋だけが流れたのかも知れない」などとトボケた答弁をしていたが、そんなことはあり得ない。
環境省は立場上、各省庁と対立する政府内野党の立場でもある。なぜ小泉氏は「人寄せ」の際に発揮した歯切れ良い毒を吐かなくなったのだろうか。それでは小泉ファンは「一発芸人」を直ぐに飽きて見放すように、小泉氏を見放すだろう。一発芸人ではなく、一発大臣として、その名を日本憲政史に残すことになりかねない。
政権内野党として、小泉氏が毒を吐くのか否かによって、今後の彼の政治家としてのキャリアが決まるだろう。
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