http://www.asyura2.com/19/senkyo266/msg/589.html
Tweet |
パフォーマンスは一生懸命“災害多発”安倍首相の避難所視察
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/263543
2019/10/19 日刊ゲンダイ
パリッとした防災服で被災地へ(C)共同通信社
12都県にわたる広範囲で甚大な被害を出した台風19号を「特定非常災害」に指定することがきのう(18日)、閣議決定された。
被災によってさまざまな行政手続きが出来なくなった住民は特例措置で救済される。阪神・淡路大震災(1995年)、新潟県中越地震(04年)、東日本大震災(11年)、熊本地震(16年)、そして昨年7月の西日本豪雨に続く6例目となる。台風19号直撃から1週間。死者が70人を超える中、被害が特に大きかった福島、宮城両県を前日に視察した安倍首相が現地で表明したのを受けた動きだ。防災服を着て神妙な顔つきで避難所などを訪れた安倍は、時に膝をついて「大変でしたね」「夜もだいぶ寒くなりましたけど、大丈夫ですか」と声を掛け、福島県の内堀雅雄知事との面会では「すさまじい被害の爪痕を目の当たりにした。政府として復旧と被災者支援に全力を挙げる」と力強かったが、その言動を振り返ると本心からの言葉かどうかは極めて疑わしい。
台風19号をめぐっては、気象庁は9日午後2時に会見。12〜13日に日本に接近・上陸の恐れがあるとし、「命を守るため、早めの対策、避難を」と呼び掛けた。台風接近3日前の会見は異例だ。その後、安倍はどう動いたのか。
台風19号上陸前夜は高級フレンチに舌鼓
9日午後8時すぎにノーベル化学賞受賞が決まった旭化成の吉野彰名誉フェローに電話し、十八番の人気取り。11日午後5時すぎにようやく台風19号に関する関係閣僚会議に出席するも、6分間で終了。午後6時半ごろにはドレスコードにうるさい有楽町の高級店でフレンチに舌鼓を打ち、公邸入り。19号が上陸した12日は公邸でただ過ごし、13日になって非常災害対策本部会議を設置した。
14〜15日は1日2回ペースで開いていたが、ラグビーW杯で日本勢がスコットランドに勝利を収め、史上初の8強入りを果たした13日は人気取りが信条の血が騒いだのか、こんなツイートをしていた。
〈東日本大震災でもスポーツの力を実感しましたが、世界の強豪を相手に最後まで自らの力を信じ、勝利を諦めないラグビー日本代表の皆さんの勇姿は台風で大きな被害を受けた被災者の皆さんにとっても元気と勇気を与えてくれるものだと思います。日本代表初の決勝トーナメントでのご活躍を期待しています〉
台風一過とはいえ、日常生活がズタズタにされる中、スポーツ観戦を楽しめた国民がどれほどいただろうか。自民党の二階幹事長が13日の党緊急役員会で「まずまずに収まった」と口を滑らせ、世論や野党の猛反発を食らったのもしかり。しかも二階は発言の撤回も謝罪もせず、「誤解を与えたとすれば表現が不適切だった」と釈明。例によって「誤解」を持ち出す強弁でごまかそうという腹だ。安倍やその周辺のこうした国民軽視の言動を見れば、薄っぺらな避難所パフォーマンスは被災者を逆なでするだけだろう。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏は言う。
「この7年間、日本は毎年のように台風や地震などの自然災害に見舞われています。安倍政権は〈先手、先手で対応する〉などと“やっている感”を振りまきますが、実際には対症療法に終始している。天災が人災に至るプロセスを見せられている思いがします。災害列島の日本がこれまで持ちこたえてきたのは、自治体がしっかりと機能していた面が大きい。ところが、台風15号や19号をめぐっては、県庁に顔を出さない千葉県の森田健作知事、自衛隊による給水に対する神奈川県の黒岩祐治知事の論外対応など、地方行政のボロが見えた。安倍首相も菅官房長官も、二階幹事長の無神経発言を公の場でたしなめることすらできない。国がこの体たらくでは自治体も緩み切ってしまうのでしょう」
遠方を見るのになぜ老眼鏡?(本人のツイッターから)
待機組の受け皿化した軽量級ポストに札付き配置 |
この政権で天災が続くのは必然ではないか。西日本豪雨では赤坂自民亭、千葉の大停電では内閣改造、台風19号には「まずまず」発言。「今だけカネだけ自分だけ」の薄汚い本性を抱える政権は、あらゆる面で国民の生活をないがしろにしているとしか思えない。
安倍政権になってから毎年、呪われたような災害が続く。にもかかわらず、防災大臣も復興大臣も毎度毎度の軽量級。それも1年交代の短期登板で、入閣待機組を滞貨一掃する受け皿扱いだ。第2次安倍政権発足以降、武田良太防災相も田中和徳復興相も7人目。武田は衆院当選6回、田中は同8回のベテランで、いずれも初入閣である。しかも、永田町で「誰が真っ先に辞任に追い込まれるか」と話題を集め、イニシャルを取って「魔の3T」に数えられる2人だ。武田は山口組系元組員からの献金受領疑惑が報じられ、田中は財務副大臣在任中の06年に自身の政治団体が開催した政治資金パーティーで、指定暴力団・稲川会系の企業が40万円分のパーティー券を購入していたことが判明している。これほど国民を愚弄した人選はない。
さかのぼれば、今村雅弘元復興相は3・11の自主避難者に対して国に責任はなく自己責任だと切り捨て、「まだ東北で、地方だったからよかった」と本音を漏らして事実上更迭。復興担当だった務台俊介内閣府政務官は岩手県の台風被害視察に長靴を持参せず、職員におぶさってぬかるみを移動。世論の非難もどこ吹く風で、パーティーではそれをネタにして「長靴業界はだいぶもうかった」とうそぶいて辞任に追い込まれた。ちなみに、舌禍常連だった桜田義孝元五輪相は、自民党の高橋比奈子衆院議員のパーティーで「復興以上に大事なのが高橋さん」とおちゃらけて挨拶したのが決定打となり、辞任。つけるクスリもない、どうしようもない輩ばかりだ。
フレコン流出で台無しになった除染作業
防災大臣、復興大臣には人を食ったような人材を起用し、失言・辞任が相次いでいる中、取ってつけたような避難所視察の「やっているふり」。1ミリも動かない北方領土返還交渉や拉致問題をめぐる対北朝鮮外交の「やっている感」にもホトホトうんざりだが、国民の生命や財産を襲う目の前の自然災害による被害をズルズルと拡大させるのは、亡国の所業としか言いようがない。
高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「安倍政権の災害軽視、本気度の低さは隠しようがありません。台風19号の被災者支援強化にわずか7・1億円の予算措置にも呆れましたが、福島原発事故の除染廃棄物を詰めた『フレコンバッグ』の河川流出には開いた口が塞がりません。原発再稼働を強力に推進しながら、放射性物質の管理にロクな対策を取ってこなかったのが露呈した。これまでの除染作業が台無しになったと言ってもいい状況です。国土強靱化と言いつつも、不急の道路建設に血税を費やしたツケが国民に回されている。おろそかな防災・減災政策が大きな外交問題を引き起こす事態も懸念されます」
台風19号による農林水産関係の被害は382・8億円(18日午前5時現在)に拡大。被害の全容はまだまだ見通せない。昨晩からの雨の影響も心配される。冷酷と底の浅さが透けて見えるパフォーマンスに国民の苛立ちと不安は広がる一方である。
パフォーマンスは一生懸命“災害多発”安倍首相の避難所視察 https://t.co/G5XHSHYTTB #日刊ゲンダイDIGITAL
— 新保吉章 (@pat052) 2019年10月19日
【この政権で天災が続くのは必然ではないか】被災者を逆なでする避難所パフォーマンスの薄っぺら 防災大臣、復興大臣には人を食ったような人材を起用し、失言・辞任が相次いでいる中、取ってつけたような避難所視察の「やっているふり」。冷酷と底の浅さが透けて見える...(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/OmqejaZdTd
— KK (@Trapelus) 2019年10月19日
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK266掲示板 次へ 前へ
投稿コメント全ログ コメント即時配信 スレ建て依頼 削除コメント確認方法
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK266掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。