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10月 12, 2019 日々雑感(My impressions daily)
<プーチン・ロシア大統領は11日、米国が中距離ミサイルのアジア配備を巡り「日本や韓国と協議している」と主張、「ミサイルがどこに配備されるか注視している」と述べた。中距離核戦力(INF)廃棄条約の失効を受け、米国が検討しているアジアでの中距離ミサイルの配備先として日韓を名指しでけん制した形だ。
トルクメニスタンで開かれた独立国家共同体(CIS)首脳会議で話した。
プーチン氏は中国が対象とされている米ミサイルについて「第1の標的がどこかは明らかだが、ロシア領土にも到達する」と発言。配備されれば「国際的な安全保障の状況が悪化する」と懸念を示した>(以上「共同通信」より引用)
プーチン・ロシア大統領は11日、米国が中距離ミサイルのアジア配備を巡り「日本や韓国と協議している」と主張、「ミサイルがどこに配備されるか注視している」と述べた、という。もはや中距離ミサイル配備よりも、航続距離1,500qのドローンの心配をする方が現実的ではないだろうか。
日本と米国の中距離ミサイルを配備する計画を話し合っている、という事実があれば、戦争ごっこ大好き人間の安倍氏が黙っているはずはない。それとも安倍氏と親しい関係にある、というプーチン氏との友人関係は外交上の演出に過ぎないのか。
いずれにせよ、そうした意味のない軍拡に日本政府が手を貸すのに反対する。ロシアや中国を標的にする中距離ミサイルを日本や韓国に配備したとして、米国に何のメリットがあるというのだろうか。
軍産共同体が支配する戦勝国クラブの面々は軍事費削減を最も恐れて、国民に絶えず「侵略戦争の脅威」があると宣伝に努めるしかないのだろう。それも石油利権や経済的な利権確保という「国家利益」を振り翳して、軍事力こそが正義であるかのような幻想を国民に抱かせ洗脳する。
しかし軍産共同体の連中はそうした中世・大航海時代さながらの手法を用いて、いつまでも国民を集団睡眠状態にしておけると考えているのだろうか。アナクロニズムもいいとこだ。
国民はいつまでも無知蒙昧の輩ではない。「知らしむべからず、寄らしむべき」とは封建制度の日本の治世者たちの政治哲学だったが、それすらも江戸時代末期に多くの国民が世界と日本の現実を知るところとなった。
現代はネット空間が世界中に広がっている。治世者が国民を集団睡眠状態に「情報封鎖」することは出来ない。思考停止状態の「妄信」状態の可哀そうな連中が少しはいても、それが大勢を占めることはあり得ない。
ロシアもいつまでも米ロ対立「冷戦」構造という虚構の軍事緊張を国民にいつまでも信じ込ませることは不可能だ。個々人のロシア人と米国人が出会えば必ず殴り合う関係にないのにも拘らず、国対国になれば必ず対立関係にある、というのは対立関係でなければ困る連中がマスメディアを操作して国民に信じ込ませている虚構に過ぎない。
よしんば米国がモスクワに核弾頭のミサイルを撃ち込んだとして、必ずロシアも報復の核弾頭付きのミサイルをワシントンのみならず、数千発の核ミサイルを米国中の都市に撃ち込むだろう。そうすると、世界は終わる。誰も核戦争後の世界の支配者にはなれない。
そんな不毛な妄想を掻き立てて、国民の社会保障に使われるべき国家財政を使い捨ての軍事費に注ぎ込む。そうした軍産共同体が支配する「戦勝国」の連中が70年以上も前に終わった世界大戦の余燼を吸って生き永らえている。国連こそがそうした軍産共同体が支配する「戦勝国クラブ」のサロンに過ぎない。
相変わらずプーチン氏はロシア国民の悲惨な貧困と貧弱な社会保障を改善しようとするよりも、軍事費拡大に余念がないようだ。そして軍産共同体支配の国家体制に洗脳されているロシア国民は勇ましいプーチン氏を支持する。
いつになったら叡智が支配する人類世界が実現されるのだろうか。いつになったら中世的な軍事力至上主義が終わるのだろうか。
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