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日本の官邸とホワイトハウスのパイプは両端で断ち切られた 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261987
2019/09/19 日刊ゲンダイ
呼ばれてもいないのに現れ、決裂させたボルトン米・安保担当補佐官(左端、ベトナム・ハノイでの米朝首脳会談)/(C)ロイター
“クレージー・ボルトン”と陰で呼ばれていたネオコン過激派のジョン・ボルトンが安保担当補佐官の座を追われたことは、世界にとっては朗報だが、安倍晋三首相にとっては悲報といえるだろう。周知のように、安倍は昨年春までは「北朝鮮に対話は必要ない」「最大限の圧力をかけ続けることで日米は完全に一致している」と勇ましく叫び続けてきたが、その米国にあっさりと裏切られて周章狼狽。トランプに愛されている正妻は自分だと思い込んでいたら、突然現れた若い愛人に旦那を奪われてしまったような惨めな姿をさらすことになってしまった。
その安倍にとって、トランプが金正恩に傾きすぎないようにするための最後の望みがボルトンだった。
彼はネオコン過激派特有の「世界中の独裁者を抹殺せよ」「対話などとんでもない。国家崩壊を仕掛けるのみ」という極端なイデオロギーの持ち主であるから、昨年春に就任するや否や、シリアのアサド大統領に向かっていきなりミサイルをブチ込み、続いてイランの核合意は破棄してイスラエルとイランの関係を戦争寸前にまで追い込もうとした。
昨年2月末にベトナム・ハノイで開かれた第2回の米朝首脳会談でも、2日目に呼ばれてもいないのにその場に姿を現して、決裂させるのに成功した。これが、トランプとの仲が悪くなる大きな原因で、今回の解任にもつながっているのだが、安倍はこの決裂を密かに喜んで、ボルトンが歯止め役を果たしていることを評価していたという。
しかし、トランプがそのボルトンを許さず、乱暴なやり方でホワイトハウスから追放したということは、ボルトンに対北朝鮮強硬策への復帰の望みを託していた安倍もまた「切られた」ということである。
しかもまずいことに、そのボルトンとのパイプ役だった外務省OBの谷内正太郎も、先日の内閣改造に伴って国家安全保障局長を退任し、後任の局長ポストは、単に安倍の覚えがいいというだけの警察官僚出身者が占めた。これによって、良きにつけ悪しきにつけ辛うじてつながっていた日本の官邸とホワイトハウスとのパイプは一度に両端で断ち切られた格好となって、修復不能に陥った。
これで安倍の北朝鮮外交がますます先行き不明となるだけでなく、貿易問題を抱えた日米関係それ自体もコントロールが難しくなるに違いない。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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— 如月唱太郎 (@kisa_ichimonji) September 18, 2019
官邸とホワイトハウスのパイプは両端で断ち切られた
— KK (@Trapelus) September 18, 2019
クレージー・ボルトン≠陰で呼ばれていたネオコン過激派のジョン・ボルトンが安保担当補佐官の座を追われたことは、世界にとっては朗報だが、安倍晋三首相にとっては悲報といえるだろう
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