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東京電力との悪夢 安倍政権は民主党と同じじゃないのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261981
2019/09/18 日刊ゲンダイ 文字起こし
1週間が経ったが台風の被害は今も…(C)共同通信社
9月9日、台風15号が首都圏を直撃してから、すでに1週間以上たつが、大きな被害を受けた千葉県はいまだに復旧のメドが立たない状況だ。17日現在、6万600戸で“停電”が続き、“断水”は約1万戸に及んでいる。
台風一過の9日昼以降、千葉県は連日30度を超える酷暑に襲われた。クーラーも扇風機も使えないため、熱中症によって3人が亡くなっている。入院患者が停電のため呼吸ができなくなり、死亡するという痛ましい事故も起きてしまった。
さらに、16日の土砂降りが被災者に追い打ちをかけている。台風によって屋根を壊された家も多く、ブルーシートを張って雨に備えていたが、屋根とシートの隙間を伝って雨水が浸入し、部屋が水浸しになる被害が相次いでいるのだ。畳も布団も使えなくなり、被災者は「どこで寝ればいいのか」と途方に暮れている。屋根にブルーシートを張る作業中に転落して死亡する事故も発生。転落事故は43件も起きている。
千葉県木更津市に住む政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「停電が1週間も続き、被災者は限界に達しています。暑くて夜も寝られず、テレビが映らないから情報も得られない。地域には一人暮らしの高齢者も多い。水につかった畳が腐る前に外に出したくても、運ぶ力がない。ボランティアが入らない地域もあります。心配なのは、21〜23日にまた雨が降りそうなことです。本当にこれが先進国なのか、という状況です」
被災者が限界に達しているのは、いつ復旧するのか見通しが立たないことも大きい。
なにしろ、復旧時期は3度も延期されている。当初、東京電力は、全面復旧時期を「11日中」としていたのに、11日に「13日以降」に修正し、13日には再び「27日ごろ」と変更している。あと10日以上、停電が続くのだ。10日も停電が続いたら、高齢者は倒れてしまうのではないか。
しかも、あの東電のことだから「再々延期」となってもおかしくない。これでは被災者が「なんとかしてくれ」と悲鳴を上げるのも当然というものだ。
被災地放置で内閣改造(C)共同通信社
初動の遅れは時系列で一目瞭然 |
復旧が大きく遅れている理由について東電は、「経験したことのない規模の倒木で現場に入れず、復旧作業に時間がかかっている」と弁明している。東電の体質は、「想定外のことが起きた」と釈明した3・11の時とまったく変わっていない。無責任な体質のままだ。状況を正確に把握せず、楽観的な見通しを発表し、後から訂正して被災者を落胆させながら、よくもヌケヌケと「経験したことのない」などと口にできたものだ。
しかし、ここまで被害が大きくなったのは、安倍政権の初動が大幅に遅れたからだ。もし初動が早ければ、被害は長期化しなかったはずだ。「初動の遅れが深刻な被害の長期化をもたらす」のは、危機管理のイロハである。
いかに初動が遅かったか、時系列でふり返れば一目瞭然である。
気象庁が「記録的な暴風となる恐れがある」と発表したのは8日。台風通過が9日。ところが、安倍政権が動いたのは、台風通過から4日後の13日である。しかも、閣僚懇談会で「停電の全面復旧に全力を挙げるように」と関係閣僚に指示しただけだ。経産省が「停電被害対策本部」を設置したのも同日だった。
政治評論家の森田実氏が言う。
「台風15号の襲来は、事前に分かっていたことです。だから、JRも計画運休した。政府はいくらでも事前に準備ができたはずです。万全を期していれば、被害が起きた後も、迅速に対応できた。あらかじめ自衛隊に待機命令を出していてもよかったはずです。自衛隊が迅速に現場に入っていれば、倒木だって重機を使って片づけられたし、被害住宅にブルーシートを張ることも可能だったでしょう。ところが、安倍政権には積極的に動いた様子がない。3・11の時も、民主党政権の後手後手の対応が批判されましたが、あの時は、大地震も原発事故も事前には分からなかった。安倍政権は、事前に分かっていたのに動かなかったのだから、どうかしています」
しかも、命にかかわる緊急事態が続いていたのに、被災者を放置し、予定通り、内閣改造を11日に実施したのだから信じられない。どうして、人の命より内閣改造を優先したのか。要するに、国民の命より、内閣改造の方が大事だということだろう。改造人事にうつつを抜かしていたら、初動が遅れるのも当たり前である。
取るに足らない今回の改造人事など、いくらでも延期できたはずだ。実際、過去には延期された例もある。1999年、茨城県東海村の放射能漏れ事故が起きた時、小渕首相は「事故の対応が最優先だ」と、事故対策のメドがつくまで改造を延期している。当時、小渕は「真空総理」などとバカにされていたが、安倍首相と比べたら、よほど国民生活を第一に考えていたのではないか。
安倍は二度と「国民の生命を守る」などと口にしないことだ。
3・11の時の民主党政権とどう違うのか |
どうかしているのは、大手メディアも同じだ。
9日に台風が過ぎ去ると安倍政権と一緒になって、「あす内閣改造 萩生田氏、西村氏 初入閣へ」「きょう内閣改造 小泉進次郎氏 環境相」「初入閣13人 ポスト安倍へ競争促す」などと連日、大騒ぎしていたのだから話にならない。
先週末から、ようやく被災地の被害状況を報じるようになったが、安倍政権の初動の遅れを批判する大新聞テレビは、ほとんどない。大手メディアだって、安倍政権の初動の遅れが、被害の長期化を招いていることは分かっているはずだ。首相動静を見れば、結婚披露宴に出席したり、母校・成蹊大学の集まりに出席するなど、被災地の優先順位が低かったこともハッキリしている。なのに、大手メディアは絶対に初動の遅れを指摘しようとしない。3・11の時、あれほど民主党政権の対応を批判していたのに、いくらなんでも対応に違いがありすぎるのではないか。
大手メディアが批判しないことをいいことに、安倍自民党は自分たちの責任を棚に上げ、全責任を東電に押しつけるつもりだ。自民党が13日に開いた対策会議では、東電の“初動の遅れ”を指摘する声が上がったという。
「少なくとも大手メディアは、9・11の組閣は批判すべきだった。被災者が苦しんでいるのに、自分たちの都合を優先する政権は、どう考えてもおかしいでしょう。小渕総理だって予定していた内閣改造を延期しています。なのに“進次郎抜擢で支持率上昇”などと、改造人事をあおっているのだから、どうかしています。日本は地震や噴火など天災の多い国です。天災が起きた時、いかに被害を小さくできるか、被災者を救済できるかは、時の政権にかかっています。メディアの役割は、政権が国民のために働くようにチェックし、批判することのはずです。ところが、大手メディアは、安倍政権の初動の遅れを批判しようとしない。これではこの先、大きな災害が起きても、安倍政権は動きませんよ」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
これは、もう人災なのではないか。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) September 18, 2019
【安倍 千葉被災者見殺し】
『東京電力との悪夢 安倍政権も同じじゃないか』
『なぜ、初動の遅れを大メディアは報じないのか』
「大新聞は『進次郎改革で支持率上昇』などとバカげた報道を繰り返しているが、後手後手対応」
#買って応援 pic.twitter.com/262smYZ7qh
日刊ゲンダイ巻頭
— 宮澤 望 (@yuakira1) September 18, 2019
東京電力との悪夢 安倍政権は民主党と同じじゃないのか https://t.co/ACKih1S5Bt #日刊ゲンダイDIGITAL@tim1134 #IWJ
【なぜ、初動の遅れを大メディアは報じないのか】大新聞は「進次カ改造で支持率上昇」などとバカげた報道を繰り返しているが、民主党政権の悪夢を思い出させる東電任せ、後手後手対応 違うのは政治とメディアがタッグを組み、責任回避の被災者切り捨てが公然と行われていることだ(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/9F0v7Z5dY9
— KK (@Trapelus) September 18, 2019
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