「前環境相・原田義昭が辞める直前に『思い切って(汚染水を海に)放出して希釈するしか方法がない』と発言したことに小泉は『所管は環境省ではない。経産省の小委員会で議論されている』とかわした。」 この前環境相という男(のような閣僚、政治家たち)こそが、当方の貧しい人生経験からしても、最も侮蔑すべき人種に見える。
思想信条や政策がどうのという問題の遥か手前に横たわる、まともなら外道の極みとしか思えないことを、平気でしかも良心にも恥じないかのようだ。 安倍の最もダメなところは彼の時代遅れの政治思想なのではない。 もちろんそれも決していいものではないだろう。 当方には、それ以上に政治を劣化・堕落させ、さらに国民の政治への不信を常態化させてしまったことにこそあると思える。 言ってみれば、どんな職業であれ誰であろうと非難を免れないはずの「責任逃れ」を当たり前にしてしまっている。 原田の今度の言動は、安倍の作り出したこの文脈にそのまま当てはまる。 政治家を名乗るものに最もふさわしくない体質を、当方はこの原田の言動に即座に見いだす。 こんな原田みたいのが、世に満ち満ちて来るなら、この世はどこまでも堕落していくことだろう。 「言いずらいことをよく言った」と評価されることなど、少し前までの日本に存在した「まともな世間」では絶対にありえなかったと思う。 しかし近時は企業にも役所にもこんな手合いが徐々に幅を利かせてきているという。 国民の生活を預かる責務からかけ離れた鞍部に、最も巧妙に逃げ込む手腕だけに長けた大臣などが、どうしてこうもつぎつぎに生み出されるのだろう。 権力維持を最優先の目的にし、初心にはあったかもしれない政治家の志を、つまらない立身欲に埋没させて恥じない風潮は、安倍の最大の罪状に思える。 これこそが我が国が向き合わされている最大の悲劇だ。 阿修羅の投稿やコメントで原田のような体質を非難する声が少ないのに驚く。
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