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「論功」で茂木外相? 垂れ流し内閣改造情報は眉ツバだ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/261442
2019/09/06 日刊ゲンダイ 文字起こし
(C)日刊ゲンダイ
キャッチフレーズは「安定と挑戦の布陣」――。3日の自民党役員会で安倍首相が11日に内閣改造と党役員人事を実施すると表明した途端、大新聞に人事情報があふれ出した。
「二階、岸田氏続投へ 政権の骨格維持」
「外相は茂木氏有力」
5日の1面には、こんな大見出しが躍った。
その理由を新聞は次のように書く。
<首相は二階氏について7月の参院選を勝利に導いた手腕を評価。岸田氏も続投させることで党運営の安定を重視した>
<改憲を目指す首相は二階氏について「自民党で最も政治的技術を持った人」と評価しており、党内外に対する調整力に期待し、続投を決めた>
<首相は日米の新たな貿易協定を巡る交渉で原則合意にこぎ着けた茂木氏の手腕を評価している>
権力中枢からの“垂れ流し”情報だから、新聞はまんまと政権のプロパガンダに利用されている。
経済再生相の茂木が外相に有力となったのは、日米貿易交渉の“論功行賞”だということのようだが、米国離脱前のTPP時に合意していた普通車25年後、大型車30年後という気の遠くなるような関税撤廃でさえ反故にされ、日本側が失うだけの交渉だったのに、どうして「手腕を評価」などできるのか。中国に蹴られて余ったトウモロコシの買い取りまで押し込まれた末に、“ご褒美”なんて冗談にもほどがある。
そんな茂木は自分で「オレが外相だ」と言いふらし、外務省も大臣付の官僚に「厳しい指示を出す茂木氏に耐えうる人物」を人選中とか。永田町も霞が関も国民不在で浮足立っている。
政治記者は“広報マン”なのか
失笑なのが、二階幹事長の続投が当たり前のように「安定」と解説されていることである。健康面を不安視される80歳の高齢者だ。2016年の幹事長就任からもう3年以上経過している。
二階は真っ先に「安倍3選」でゴマをすり、今年7月の参院選直後には「安倍4選」まで口にして、暗に幹事長留任を“要求”した。党のカネを握り、変幻自在の鵺のような“政治屋”である。交代が当然だし、「自民党には他に人材がいないのか」と書くのがまっとうな記事じゃないのか。
二階とセットで続投する見通しの岸田政調会長は、安倍にひれ伏す人畜無害がその理由だろう。麻生財務相と菅官房長官も留任だから、結局、内閣も党役員も最重要ポストは代わらず、「まだあの顔を見せられ続けるのか」と辟易している国民は少なくないはずだ。
大新聞は、麻生と菅が留任することについても、「安倍が『総仕上げ』と意気込む改憲に向け安定」などと説くが、何だ、それ。開いた口が塞がらない。
麻生は内閣改造を待たずに辞任や更迭されてもおかしくなかった大臣だ。森友問題で財務省が公文書改ざんに手を染める前代未聞の不祥事を引き起こしたのに自分は一切責任を取らず、「子どもを産まない方が問題だ」など失言も枚挙にいとまがない。どうして新聞は、「続投なんてあり得ない」と書かないのか。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「首相官邸や自民党の派閥を担当していると、記者というより“広報マン”になってしまうのでしょう。国民が何を望んでいるのか、適材適所の人事とはどういうものか、などという判断には全く立っていないのです。7年弱の安倍政権でずっと財務相の麻生さんは、安倍首相ともども、国民生活を貧しくさせた張本人ですよ。千葉に住んでいるので、先日、久しぶりに九十九里に行ったら、すっかりシャッター街でした。地方の疲弊は著しい。そんな中、永田町だけが相変わらずで、そのとばっちりを国民が引き受けさせられている。新聞を賑わせる自民党人事や政局記事はそうした現実から乖離しています」
27回も会談して成果なし(C)共同通信社
亡国改造で内政外交の不都合な現実を隠蔽 |
麻生と菅以外の閣僚のほとんどが交代する見通しだとして「大幅改造になる可能性」なんて解説も出ているが、首相含め「骨格」が変わらないのだから、国民にとっては今までと同じ酷い政治が続くだけだ。官邸恐怖政治の安倍政権では、骨格以外の大臣なんて誰がなろうが大差ない。
政治評論家の野上忠興氏が言う。
「安倍首相は口では『安定と挑戦の布陣』なんて言っていますが、いつまで経っても同じ顔ぶれなのは、それだけ自民党に人材がいないということ。本来は、人事を通じて人を育て、組織の体質強化を図るものです。ところが安倍さんは7年も総理総裁に就き、これまで8回も組閣人事をやっているのに、主要ポストを代えないから人材が育っていないのです。そして、安倍首相が菅、麻生、二階の3氏を代えないのは、閣外に出したり、幹事長を外したりして反旗を翻されるのを恐れているから。当初、交代させる予定だった二階幹事長が結局、続投になったのが象徴的です。安倍首相の言う『安定』とは『怖さ』の裏返しなのです」
「私が最高権力者だ」と言ってはばからない安倍にとって、自分より能力の高い人物は邪魔で目障りなだけの存在。菅や麻生を閣内に残し続けるのも、二階と岸田を党三役で取り込み続けるのも、ライバル潰しが目的だろう。
私利私欲まみれ
ちょうど派閥は研修会真っ盛り。派閥の領袖たちは“安倍詣で”をして自派の「待機組」の入閣の要望を出した。領袖にすれば、要望が通らなければ自分の求心力低下に直結し、一方の安倍は、要望を反映させるのかどうか、自身への忠誠心を測っている。
茂木の外相就任が有力視されてきたことで、河野外相の閣外放出が確実視されている。河野が所属する麻生派は、「(河野には)党務や閥務の経験を積ませるべき」と交代を容認しているらしいが、派内に待機組が9人もいるから「河野の代わりに別の議員を入閣させろ」ということなのだろう。
しょせん、私利私欲にまみれた「お友だち内閣」だから改造は茶番の極み。安倍にとって「安定」とは、自分が「寝首をかかれない」という意味であり、国民生活の安定では決してないのである。
新聞の飛ばし報道は、大本営発表。真っ赤な嘘で塗り固められている。
野党が早期の国会召集や閉会中審査を要請中だ。10月の消費増税や年金財源を巡る国民不安に応えるためだが、代わり映えしないくせに仰々しい亡国改造は、今すぐにでも議論が必要な問題を隠す毎度の目くらましだ。法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)も呆れてこう言う。
「外交もメチャクチャです。日ロ首脳会談が5日行われましたが、何の進展もなく、27回も会談しても一切成果が出ていない。ロシアにいいように利用され、北方開発の経済協力だけさせられている状況です。成果がなくても予想された通りだからと、メディアが問題視しないこともいかがなものかと思います。米中貿易摩擦の中で来月には消費増税が実施される。ところが、このまま突き進んだら日本経済は大変なことになるのに、安倍首相は内政外交の不都合な現実を隠したいので、改造内閣の骨格を維持することで『大変じゃない』と国民に印象付けようとしているのですからふざけています。だいたい二階幹事長も麻生財務相も、75歳すぎて続投していることに疑問を覚えます。政府は75歳を過ぎた人に運転免許証の返納を促している。自動車運転の判断能力が低下している人が、国の運転をしたら危ないでしょう。政府はダブルスタンダードじゃないですか」
安倍を辞めさせない限り、この国の政治の劣化は底なし沼だ。
日刊ゲンダイ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) 2019年9月6日
【嘘で塗り固められた内閣改造“飛ばし報道”】
『茂木が「論功」、二階が「安定」とは大笑い』
「内閣改造を前に大新聞は書きまくっているが、権力の中枢からの“垂れ流し”だから、まんまと政権のプロパガンダに利用されている」
「お友達忠誠内閣の茶番改造…」
#買って応援 pic.twitter.com/2SKscTF7hi
茂木が「論功」、二階が「安定」とは大笑い【嘘で塗り固められた内閣改造飛ばし報道=z11月の内閣改造を前に大新聞は書きまくっているが、権力の中枢からの垂れ流し≠セから、まんまと政権のプロパガンダに利用されている 亡国改造で内政外交の不都合な現実を隠蔽(日刊ゲンダイ) pic.twitter.com/k0PaCZygU7
— KK (@Trapelus) 2019年9月6日
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