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2019年08月26日
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広島市の松井一実市長が「8・6」平和式典会場周辺での集会・デモを規制しようとしている問題(8月5日のブログ参照)で、広島市は6日、式典参列者約4千人にアンケートをおこないました。
「デモの音が聞こえたかどうかを尋ねた上で、式典への悪影響の有無を質問。今後の対応について『音量を規制するための措置を講ずる(例えば条例の制定)』『要請や話し合いを続ける』などから選択するよう求めた」(7日付中国新聞)ものです。
この日、中国新聞の取材では、「8・6ヒロシマ大行動」実行委員会主催の集会(写真右)は、「原爆投下時刻の午前8時15分には黙とう」(8日付中国新聞)し、音は出していません。
同実行委員会の中島健共同代表は、「アンケートは恣意的で安倍政権への批判を封じるためのものだ」(7日付中国新聞)と批判しています。
市立大広島平和研究所の河上暁弘准教授(憲法学)も、「今回のアンケートには条例で規制した場合、表現の自由を損なう危険性があることへの言及はない。より中立性に配慮し、慎重に検討する必要がある」(8日付中国新聞)と指摘しています。
広島市は「来年に開く平和記念式典に向け、厳粛な環境を確保するための検討を本格化させる。…条例の制定も視野に入れている」(8日付中国新聞)。情勢はまったく予断を許しません。
一方、長崎でも深刻な事態が広がっています。
16日付の琉球新報によれば、「長崎県の公立小中学校の平和教育で憲法や安全保障などの話題を敬遠する風潮が広がり、被爆者らが困惑している」といいます。以下、同記事から。
長崎市内の小中学校で被爆体験を語っている森口貢さん(82)は、
ことし5月、講話を頼まれた中学校の教員にくぎを刺された。「憲法
について話すのは控えてほしい」。森口さんは「二度と戦争を起こさ
ないために語っている。平和憲法に言及するのは当然だ」と抗議した
が、講話は中止になった。
同校の校長は取材にこう語った。「憲法は平和教育の範囲外。戦時
中の悲惨な暮らしぶりを話してもらい、生徒に命の尊さを学ばせたか
った」。森口さんによると、2、3年前から講話内容に注文を付ける学
校が増えたという。
別の女性被爆者(80)も「2年前に長崎市の中学校の講話で集団的
自衛権に触れたら、校長が市教委に通報した」。
「学校側が自主規制をしている」という長崎市内の小学校の男性教
諭は、昨年、招こうとした被爆者について、当時の校長が「天皇制や
原発の話をする」として変更を迫ったという。
長崎市だけではありません。23日のNHKニュース9によると、佐世保市教育委員会はこのほど、「原爆写真展」の後援を拒否しました。主な「理由」は、主催団体が核兵器禁止条約の国際署名活動を行っていること。「政治的中立を侵す」というのです。市教委の担当者は、「中立のため当たり前」と開き直っていました。
「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」の中止で、あらためて「表現の不自由」が問題になっていますが、被爆地・広島と長崎でもそれが深刻な状況になっています。そこにあるのは、「被爆・平和」を「政治」から切り離そうとする力です。安倍長期政権の存在と無関係ではないでしょう。
毎年8月になると「被爆・戦争の悲惨さ」が強調されます。広島の原爆資料館も悲惨さを強調するリニューアルが行われました。しかし、それを「政治」と結び付けない。むしろ切り離そうとする。先の長崎の校長の言葉が象徴的です。
「政治」との分離は、「歴史」からの逃避に通じます。そこに侵略戦争・植民地支配の反省は生まれません。
「平和」はそれを脅かす政治勢力・国家権力とたたかい、歴史から学ぶことなしには実現しません。だからこそ「表現の自由」が重要なのです。「戦争の悲惨さ」「命の尊さ」を政治的たたかいにつなげる思想と運動が焦眉の課題です。
https://blog.goo.ne.jp/satoru-kihara/e/9b11fb348c78a71bcb07096cc58e03cb
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