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立憲と国民の“小さなお山の大将”争い/政界地獄耳
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201908170000106.html
2019年8月17日8時11分 日刊スポーツ
★参院選の敗北から「野党はまとまらなければ」というものの、なかなかまとまらないという茶番を国政選挙のたびに見せられているが、野党議員や野党幹部が無能なのだろう。構えは見せるものの、遅々として進まない。次の衆院選まで2年以内にいつあってもおかしくない政治状況でも危機感やスピード感はゼロ。自分たちの行く末すら決められない野党の面々に政権を託そうと思う方が無理というものだ。 ★15日、立憲民主党代表・枝野幸男と国民民主党代表・玉木雄一郎は国会内で党首会談を開き衆参両院の統一会派結成などについて協議したが物別れに終わった。会談後、枝野は衆院会派への国民民主党議員の「参加」を前提にしており「我々の具体的な提案に答えていない。まずそれにお答えいただきたい」と不快感を示した。国民民主サイドの考えは「衆参同時・対等の統一会派結成」。統一会派結成後の主導権争いが裏に見え隠れする。 ★会談後、玉木は「(枝野提案を)もう1度よく精査して、回答として十分ではないと思われるところがあれば真摯(しんし)に回答したい」とこちらも寝ぼけた対応だ。大した議席も持たず、どんぐりの背比べのような些細(ささい)な優劣で小さいお山の大将になりたいといわれても、本来の野党共闘はもっと大きい山に挑戦すべきものだろう。政策でも原発の是非でも連合右派の組織内候補は立憲に反発する。その時点で小さい野党の政策に賛否が共存したところで世間には何の影響もない。だが、自民党と対峙(たいじ)する国民政党を目指すなら、共存させながら知恵を絞ればいい。逆に合流してから邪魔ばかりするなら、今のうち政治の歴史が語るように「排除の論理」を行使すればいい。いずれもその度胸も覚悟もないなら、おとなしく塊に合流すべきで受け入れる側も寛容になるべきだ。繰り返すが立憲と国民が合流したところで、大した勢力でも魅力的な政党でもないことをお忘れなく。(K)※敬称略
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